「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

今年もお邪魔させていただきました♪ 江田島幹部候補生卒業式 ~卒業式・任命式編~

2016年03月24日 | 海上自衛隊


では、続きです。


余談ですが、たくさんのご家族や彼女と思しき参加者がいらっしゃるのを見て、ふと、ここひと月くらい、


この私のブログ記事において、昨年の江田島卒業式に関する記事が、やたらとアクセス数が伸びていたことを思い出しました。


単に、興味があって調べていた人たち、というよりは、初めての幹部候補生学校の卒業式に出席するにあたり、何もわからないので、


とりあえず、いろいろググってみたところ、このブログにたどり着いた、的な方が意外と多いのではないかと思ったのです。


わらわらと、講堂に向かうご家族・彼女さんたちを見て、


「この中に、私のブログを読んでくれた方がいるかもしれないなぁ…」


などと、勝手に思ってちょっと感慨深くなり、なんかしらお役に立てているならうれしいなぁと思っておりました。






さて、昨年に引き続き、今年も二階に上がります。


と、言う話を若い幹部さん達にすると、昨年も書きましたけど、みんな


「えっ二階ですかいいなぁ~二階って、どんな感じですか?私、上がったことないんです


と、妙に高いテンションで聞いてくるんだよね(笑)


よっぽど気になるんだろうね(笑)


「…どんなって、結構広いよ~ってくらい。だって、音楽隊もいるくらいだし」


と答えるしかないんだけど('ω')ノ


その二階から見た光景がこちら。



昨年は、ちょうどこのあたりから見ていました。


…しかし今年は違うわよ


引率の地本さんのご尽力の賜物で、舞台真正面の最前列を確保できました~ありがとうございます



そして、ほどなくして席が埋まりました。


わくわくして、始まるのを待っていると、スーツを着た男性の団体が、私の目の前に立ち、非常に礼儀正しく、キレイな会釈で、


「申し訳ございませんが、後ろの席に行きたいので、通していただいてもよろしいでしょうか?」


と、まっすぐに私を見て仰いましたので、軽くびっくりして、立ち上がり


「ど、どうぞ…」


と言い、道を開けると、


「ありがとうございます」


と言って、妙に統制のとれた感じで、一人ひとり、後ろの段に上がっていかれました。


不思議な感じで見ていると、その方たちは、富士学校の方たちでした~びっくり


ど、どおりでね…民間人とは、えらく雰囲気が違うなぁと思ってたけど、まさかの陸上自衛官の皆さまでした。


陸自さんが、制服でなく、スーツで江田島の卒業式に来られた所以はわかりませんが、全く文化の違う海上自衛隊幹部候補生学校卒業式を、


一体、どうご覧になったのかは、とても興味深いところです。






さて、ようやく本題に入りますね ←遅いわ!


こちらが式次第です。



開式が告げられ、まずは、呉音楽隊の演奏で国歌斉唱。


…これは感激なのですが…あの~~~ですよ?なんか、えらくテンポが早いと思ったのは私だけ???(笑)


国歌ってもっと、ゆったりと歌うものだと思っていたので、ちょっと焦った…ただでさえ難しいのに…。


そして歌い終わり、着席すると、ほどなくして卒業証書授与です。


え~っと、ちょうど見切れているのですが、


 
                                    この辺
この写真の右端に立っているのが、幹事付A(アルファ―)とB(ブラボー)…いわゆる、江田島の赤鬼・青鬼です(笑)


若い幹部さんに、江田島に行くというと、


「鬼ヶ島に行くんですね(笑)」



と、返されることがあります……(笑)





そして、例年通り、舞台左は外部からのご来賓、右は自衛隊のご来賓がおかけになっています。


右手の席、一番後ろには、海幕長の副官が座られていました。


ところで、前記事で、海幕長をお迎えしていた、美形の一尉の副官さんを、海幕長の副官と書いてしまいましたが、違いました。


彼は、どうやら幹部候補生学校校長の副官らしいです…一等海尉なので。


実は、海幕長の副官って、一等海佐と二等海佐らしいです。


一佐・二佐というと艦長クラスの方ですから、こういう方が副官の任に就くというのは、よっぽど大変な仕事なんでしょうね…。


ちなみに、この前の防衛省人事発令を見ると、この海幕長副官に、前きりさめ艦長横田一佐のお名前が


この方、防大41期ですでに一等海佐なので、まぎれもなく一選抜ですから…まぁ、やっぱり、海幕長の副官ってこういう方なんですね…


あ、やっぱりイケメンです(笑)…すらっとした長身で、天は二物を与えずとか、嘘だって感じです(そういう人多いよね…自衛隊は)


ちなみに、この時点では副官は前任者さんです。





そして、お待たせしました…卒業証書授与。


授与は、校長である長杉本孝幸海将補からです。



名前を呼ばれると、


「はい


という、張りのある声が響きます。




ちなみにこの時間は、ず~~~~~~っと、呉音の生演奏です。


しかし、昨年も思いましたが(記事にも書きましたが)、今、お世話になっている、あの方もこの方も、


みんなこうして巣立っていかれたのだなぁ…と、しみじみ感じますね…。



今年は、2名の留学生がいました。



東ティモールの少尉さんと



タイ王国の少尉さん。


…東ティモールとは、またずいぶん遠くから来られたんですね


ちなみに、出席者の多くは、予想だにしない国名を聞いたことから、軽く会場に驚きの空気がさざめきました(笑)


で、タイの留学生は、これまた、ものすごい美形でした


最後の行進で見た限りでは、卒業生随一の美形だと言っても過言ではないと思います。


いやぁ、眼福眼福


ちなみに彼らは、防大から留学しているので、ものすごく日本語が達者なんだとか。


そう言えば、すごく楽しそうに実習幹部生たちと談笑してたなぁ。









そして、この後は……そう成績優秀者への卒業証書授与です。


昨年、初めて、あの後ろ向き降壇を見た衝撃は忘れられません(笑)


実は、昨年の卒業式の後、4月に呉で実習幹部生と会った時に、首席殿とお話しする機会がありました


「あっあの、後ろ向きで降りてた人


と思わず言ってしまった私に、


「あ、後ろ向きで降りました(笑)」


と、笑顔で返してくれたんですよね…いい子だ…(ノД`)


ちなみに彼は、会話がものすごく楽しかったです…勉強だけじゃなくて、本当に頭も性格もいい


話が逸れました。


成績優秀者は、2尉予定者首席、次席、三位、3尉予定者首席、次席、3位、飛行幹部首席、次席、3位が呼ばれます。


…で、その降壇、せっかくなので、今年は動画でお届けいたします(笑)


では、どうぞ。



いかがでしたでしょうか?


この中央のレッドカーペットは、成績優秀者のみ、踏むことが許されるのですね…。


そして、一般幹部候補生は特に驚くこともなく、ほうほう…と思ってみていたのですが、軽くどよめきとまでは言いませんが、


驚きの空気が講堂内を包んだのが、飛行幹部候補生の首席が呼ばれた時でした。


飛行幹部候補生の首席が、女性…WAVEさんだったからです。



…私も、例にもれず驚いたのですが、現役の自衛官にこのことを話すと驚く人はあまりいなくて、


「当たり前」


という認識でした。


後日、2名のWAVEさんとお話しする機会があったのですが、彼女らも


「…実力からすると、本来ならもっと早く女性の首席がいたはず」


と、さらっと仰ったし、男性自衛官も


「なんで驚くの?…驚く方がおかしいでしょ?」


と言われたので、自衛隊の方が民間人よりも、仕事において男女の差別の意識が薄いのかな?と感じました。


実際、いろんな人に話を聞いても、女性自衛官はすごく優秀な人が多いと聞きますし、私もそう思います。


彼女たちについては、後日、チャンネルNipponの方で記事にしたいなぁと考えていますので、こうご期待


ちなみに、よく、ハンモックナンバーって、今でもあるのか?という質問をよく聞きます。


あんまり詳しいことは分かりませんが、確かに、序列は存在しているみたいですね。


そして、幹部候補生学校卒業の序列は、遠洋航海での成績で変わることもあるみたいです。








そして、授与式の後は、今年もチリ大使からの勲章授与がありました…恒例なのかな?



…授与されるのは、やっぱり首席殿なのですが、昨年の首席殿が、


「あれもらってから、私『チリ』ってあだ名つけられたんですよね…(笑)…日本人なのに


と、言っていたのが、なんかかわいかったなぁ…(笑)


その後、水交会会長さん(元海幕長)より奨励賞?が授与されたのち、2尉・3尉任命が行われます。


…ここでやっと、海幕長のご登場


ここまでは、幹部候補生たちは海曹長だったわけですが、


「2尉及び3尉に任命する」


と、海幕長から任命され、晴れて幹部候補生から実習幹部生になったのです。


そして、遠洋航海を終えると、初任幹部となるので…なんだか出世魚的に呼び名が変わる、不思議な海上自衛隊(笑)



代表で、任命書?を受け取る首席殿。


…そして、私はここから実は注目していたことがあります。


それは、任命後は一切命令がかからなくなる、という話を聞いたことがあるからです。


つまり、


士官たるもの、命令なしで動かねばならない


ということなんですね。


で、注意して聞いていたら、たしかに「休め」という許可されないとしてはいけないこと以外は、一切号令がかからなかった、と思います。


たぶん…。←注意して聞いていた割に、あやふや(笑)





そして、校長→防衛大臣(代理)→海幕長と訓示が続きまして、次に私が気になっていた、在日米海軍司令官の祝辞です。


昨年、第七艦隊司令官の、軽妙なジョークで掴みはOK的なスタートからの、


「カイジョウジェイタ~イ」が、もう、気になって気になって仕方なかったので、今年は果たしてどうなんだ


と思っていたところ…今年は、えらく若い司令官で、まず見た目で驚きました。


米海軍少将マシュー・カーター閣下…一体、何歳なんだろうか?



そして、えらくまじめで固そうに見えたのですが…もう、見た目通りで、今年はジョークは一つもありませんでしたね…


そしてもちろん、「カイジョウジェイタ~イ」ではなく、「Japan Maritime Self Defense Forces」でした(長い…)



そして、今年はこのスピーチの内容の和訳が事前に、講堂入口に「ご自由にどうぞ」的に置いてあったので、非常にありがたかったです。


まぁ、壇上右手の方々は確実に必要ないものでしょう…。


えらく長い上に、まじめすぎる文章なので、掲載は見合わせます(笑)←おい。





そして、最後は、壇上のご来賓のご紹介と一言ご挨拶。


お名前がご紹介されると、みなさん、


「おめでとうございます」←外部の方及び背広組の方、他幕の方


「おめでとう」←海上自衛官


この時、航空集団司令官(だった…かな…)だけはやっぱり、


「おめでとう。部隊で待っている」


と仰ったので、航空部隊の司令官の慣例なのでしょうか?


しかし、初めてこの「部隊で待っている」と言われた実習幹部生たちは、ちょっとこう、高揚した気持ちになるのではないかなぁと思うのですが、


どうなんでしょうか…。


私がもし、飛行幹部であの場所にいて、そんなこと言われたら、もうものすごく士気が上がると思うんです


そうじゃなくても、うっわ~( *´艸`)と思うのに(笑)





と、こういう感じで、約2時間にわたる卒業式及び、任命式が終了しました。


言うまでもありませんが、ここでは帽子投げはありませんので、悪しからず(笑)


では、お腹も空いたことだし、お弁当を頂きに参ります~。


※↑おまけショットです。この中(赤れんが内)には入ることはできません…







こちらもよろしくお願いいたします

↓↓↓↓

チャンネルNippon みね姉の見た防人たちの素顔

ブログだけでは書ききれない、自衛隊の姿を綴っています。





【自衛艦隊和歌集】

「facebookページ」

※facebookをしていなくても、そのままクリックすれば見ることは可能です

※リアルタイムで、他の情報もUPしています。

※各艦ごとにUPしていますので、下にスクロールして頂くと、他の艦の和歌が読めます。

各艦の画像と、歌のイメージの図柄や場所などの画像も貼っていますので、

和歌と艦艇の雅やかな雰囲気をお楽しみいただけるとうれしいです