「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

歴史に触れて~前編~    「帝国海軍の航跡」

2015年01月03日 | 本の感想



以前、このブログで紹介させて頂いた、


帝国海軍と艦内神社


の著者、久野潤先生の新刊です。(といっても、昨年出版されていますが)






まず、ご覧くださいませ


帯がなんと、あの「永遠の0」の著者、


百田尚樹先生ではありませんか


曰く、


「戦争経験者の生き残りはまだ0ではありません!
 
 新進気鋭の著者渾身の力作で、改めてあの戦争の実態が明かされます」


と。


今回のこの「帝国海軍の航跡」


は、副題が「父祖たちの証言」


となっており、


あの物語のように、


実際の戦争経験者一人一人を、


著者である久野先生が訪ねられて、お話を直に伺った内容を、


あの大東亜戦争での主だった海戦を時系列にまとめてある、


まさに、リアル永遠の0ともいうべき名著となっています。





私が拝読して、感じたことは、


余計な感情が一切排除されており、


それが故に、非常にリアルに戦いの様子が伝わってきたということです。


語り手の言葉は、淡々とその状況だけを語ってあり、


とても客観的なのです。


なればこそ、


余計に胸に刺さってくるのです。


その戦いの様子と、その時艦上で戦っておられたご本人の想いとが…。






私は本は必ず最初から読みますが(大抵の方はそうだと思いますが)



今回は、


護衛艦いせによる戦艦伊勢の洋上慰霊式に行った後でもあることから、


かのレイテ沖海戦から読みはじめました。


ここはなんと言っても、


大東亜戦争の中で最も不可解なできごとといってもいい、


栗田艦隊の謎の反転があります。


私が以前、このブログで、


栗田中将に対してけっこうひどいことを書いたりもしましたけどね(笑)


その件については後編で書かせて頂きます。


ただ、この本を読んで興味深かったことは、


当の栗田艦隊の先陣を切っていた、軽巡「矢矧」の


元航海士の方のお話で、


「レイテが見えていたけど、突然の艦隊集合の命令を受けて、

 暗号通りに海図を入れると、集合地点がずっと北方で、

 私もみんなも『え~~っ?!』となりました」


という部分でした。


…たしかに、現場にいた人達からすると、


目標地点目前にして、


いきなりそんなこと言われたら


「え~~~っ?!」


となるしかないよね、と…。


しかも、


「行けば全滅だと分かっているから、何が何でも突入、という感じではないので、

 正直、ほっとしました」


というのは、本当に正直な感想だと思います。


対して、囮となった小沢艦隊の方からすると、もちろん


別の想いがあるわけですが、


それも、後編で書かせて頂きます。






ちなみに、このレイテ沖海戦のページでは、


「レイテ沖海戦からつながるフィリピンとの絆」


というタイトルの中で、


もちろん、一昨年のフィリピンレイテ沖での、


海上自衛隊の国際緊急援助活動についても


触れられています。


護衛艦いせ、輸送艦おおすみ、補給艦とわだが派遣されましたが、


以前、このブログでも触れましたが、


このような歴史の背景を知っていると、


国際緊急援助活動という中に、さらに


意義と意味を見出すことができ、


一層感慨深い想いになります。


戦艦伊勢の名を継いだ護衛艦いせが、


70年目にして、


仇敵と共に、フィリピン援助のために、


レイテに突入したのですから。


この章を久野先生はこう締めくくっていらっしゃいます。


 日本軍が、決死の戦いをもって守ろうとしたレイテ、そしてフィリピン。

 一度はアメリカ軍に奪回されたものの、終戦の翌年フィリピン共和国として

 独立が果たされた。

 戦争自体の是非を超え、フィリピンの防波堤として戦死した
 
 (今回の台風による犠牲者よりもはるかに多くの)陸海軍人について、

 そろそろ改めて思いを致すべき時期ではないだろうか。



私も、まったく同じ思いです。


今回、この新年にあたり、


この記事を上げた理由は、今年が終戦から70年という節目にあたるからです。


私のFMラジオの番組でも、昨年最後の放送から、


今年最初の放送にかけては、


歴史を問う内容を話しています。


また、


新年の天皇陛下のお言葉でも


「新しい年をみなさんとともに祝うことを、誠によろこばしく思います。

 本年が国民ひとりびとりにとり、少しでもよい年となるよう願っています。

 年頭に当たり、わが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。

 本年は終戦から70年という節目の年に当たります。

 多くの人々が亡くなった戦争でした。

 各戦場で亡くなった人々、広島・長崎の原爆・東京を始めとする各都市の爆撃などにより

 亡くなった人々の数は誠に多いものでした。

 この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,

 今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」



と仰っていました。


歴史認識を、もうそろそろ、日本人は変える時期でないですか?


もう少し、この時代に興味を持つべきではないですか?


教科書や、一般的なメディアが、


決して伝えない本当の歴史を、そろそろ学びませんか?


この本の著者久野先生の貴重な歴史勉強会を、


今年も開催してまいります。





平成27年最初の歴史サロンを、以下の日程で開催します


今回のテーマは、


日清戦争です


坂の上の雲のファンはもちろん必見ですよ


歴史の授業では、さらっと流すだけの日清戦争ですが、


この時代の日本人がどんな思いで戦ったのか、


それを知ることは日本人にとって、重要な事だと思います。




1月10日(土)

【場所】

渋谷シダックスビレッジクラブ 渋谷駅徒歩8分

渋谷区神南1-12-13渋谷シダックスビレッジ


【時間】

1915開場
1930お料理&飲み物
2015講演開始
2145質疑応答
2200~2330親睦会


【講師】

久野潤 大阪国際大学講師、歴史学者

【参加費】
一般6500円 (講演+飲み放題お食事込み)
学生3500円 (講演+飲み放題お食事込み)

※学生割引は20代前半のみ適応

☆参加希望の方は

1.お名前
2.学生の方は学生とお伝えください
3.1月誕生日か否か (バースデーケーキを御用意致します。)

お申込み先

info_yurukai_jsdf@yahoo.co.jp

峯まゆみ まで


歴史を楽しく、気楽に知るチャンスですよ~













最新の画像もっと見る