2人の主要閣僚辞任と英語民間試験の導入延期表明をうけての野党緊急全議員集会(1日)で各党代表が行った決意表明(要旨)は次の通りです。
力あわせ安倍政権打倒
志位委員長の決意表明
みなさんおはようございます。
私も、英語民間試験の導入を延期させたことは、全国の高校生、受験生をはじめとする国民のみなさんのたたかいと、野党の結束した共闘の大きな成果だと思います
ただし、みなさん、萩生田(光一文部科学相)さんには、辞めてもらわなければなりません。文科相の資格はないことは明らかです。
そして、2人の大臣の問題。安倍さんは、「任命責任は私にある」、こう繰り返します。(第2次安倍政権以降の閣僚辞任は)10人目ですよ。もう聞き飽きたと私はいいたい。「任命責任」と言いながら、首相はただの一度も国会できちんと説明してこなかった。ただの一度も疑惑の究明をしてこなかった。今度こそやってもらおうじゃないですか。
来週の集中審議をはじめとして、国会の場で徹底的に、首相自身の責任を究明していこうではありませんか。
私は、安倍政権のこのモラル破壊は底なしだと思いますよ。この底なし(のモラル破壊)には、二つの根っこがある。
一つは、安倍首相自身が、「森友」「加計」疑惑、自分自身の疑惑、説明していないじゃないですか。終わっていないじゃないですか。自分でウソをいい、そのウソにみんなが合わせてウソをつき、文書を捨て、改ざんし、これをやってきた。
そしてもう一つ。安保法制です。安保法制というのは、集団的自衛権を行使できないという60年もの憲法解釈を勝手に改ざんした。これは一番のモラル破壊じゃないですか。この根っこを絶つ必要がある。野党が力を合わせて、安倍政権を倒そうじゃないですか。
この間の(県知事)選挙で、埼玉で勝ち、岩手で勝ち、今度は高知でございます。みんなで力を合わせて、一つひとつの選挙を勝ちあがって、安倍政権を打倒し、新しい政治をつくるために頑張りましょう。私たちも頑張ります。どうもありがとうございました。
民主主義の姿取り戻す
立憲民主党 枝野幸男代表
みなさんが党派を超え力強く結束したおかげで大きく前へ進むことができました。特に英語民間試験の問題は、「身の丈」発言の前から地道に文科委員会などで厳しく指摘し続けてくれた仲間がいます。法案を作り提出してくれた仲間がいます。
何より昨日(緊急院内集会に)おいでいただいた高校生のみなさんをはじめ、全国から多くのみなさんが声をあげていただいた。有権者・主権者のみなさんが声をあげれば政治は動くという民主主義の本来の姿をこの国に取り戻すことができた。主権者のみなさんの声を受け止めるうえで、野党各党が力をあわせることがいかに大きな意味を持つか証明できたと思っています。
同時に、2大臣の辞任をはじめ、たがが外れてしまっている安倍政権。(たがを)締め直させる責任を果たしていかなければなりません。英語試験も「延期」というところまでです。本当に公平性が担保される制度を作らせることに向け、引き続きがんばって今の政治状況を変えていく。変えられるという今回の成果に自信を持ち、みなさんとともに進んでまいりたい。
民意が届く政治実現を
国民民主党 玉木雄一郎代表
久々に民主主義が動き始めたな。そんな思いで今日、朝を迎えました。
「無理が通れば道理が引っ込む」という言葉がありますけれども、今まで悔しい思いをずっとしてきたと思います。しかし、無理を通してはだめです。そして、道理を通さなければなりません。
今回、多くの高校生や先生方、そしてさまざまな教育関係者のみなさんの声を私たちは受け止め、地道にこれを法案にして、この活動を続けてきました。ようやくこうして成果が出たことで、私たちは「力を合わせれば民主主義は動くんだ」ということをもう一度、国民のみなさんに示すことができたと思っています。
これからもこの分野だけでなく、全ての分野で力を合わせて、民意を届ける、民意が届く、そんな政治を実現するために、力を合わせて頑張ってまいりましょう。
共通した理念で成果に
社会保障を立て直す国民会議 玄葉光一郎幹事長
安住(淳)国会対策委員長はじめ各党の国対関係者の皆さんの非常にシャープでメリハリの利いた国会対策に感謝申し上げたいと思います。
私は、教育の機会均等あるいは地方を大事にするという、われわれが共通してもっている理念に関わるテーマで、成果を挙げたということが非常に大きいと思います。
ぜひこれを、選挙も含めて全てにつなげていけるように頑張っていきたいと思います。頑張りましょう。
全ての力で未来創ろう
社民党 福島瑞穂副党首
この6日間で2人の大臣が辞めました。しかもお金の問題が絡んでいる。安倍総理は任命責任を果たさなければなりません。内閣総辞職に値するのではないでしょうか。
そして、私は萩生田大臣も辞めるべきだと思っています。(英語民間試験の導入の問題で)「身の丈」発言をする。子どもたちの教育の機会均等を一切理解しない大臣は文部科学大臣の任にありません。
これはこの安倍政権の一つの象徴ではないでしょうか。階級性社会のようなものをつくって恬(てん)として恥じない。人々の生活や暮らし、現実を全くみない。国民の現実からかけ離れている安倍政権。辞めさせるべく、野党そして国民のみなさんの全ての力を合わせて、頑張ろうではありませんか。
今回、文部科学委員会でたくさんのみなさんが本当に頑張ってこの問題をけん引しておられました。みんなの力で子どもたちの未来を創っていく、そんな政治をやっていきましょう。
高知知事選必勝に向けて
立憲民主党 武内則男衆院議員
1日の野党緊急全議員集会で司会を務めた立憲民主党高知県連代表の武内則男衆院議員は、急きょ、「高知県知事選についてふれさせていただきたい」と切り出し、次のように話しました。
いよいよ埼玉、岩手に続いて高知(県知事選挙)ということで、地元でも野党すべてが、そして県民の会、全部いっしょになって、憲法アクションも市民団体も、野党まとまって知事選の必勝にむけて今頑張っています。
武内も広田(一衆院議員)も大変なプレッシャーの中、それを力に変えて頑張っておりますので、急なご要請やいろんなお願いをするかも分かりませんが、どうか仲間の先生方、お力をお貸しください。お願いします。