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南英世の 「くろねこ日記」

最近うれしかったこと

先日、時間割変更のため、あるクラスの授業が6限・7限と連続して行われることになった。この連絡を聞いた生徒から歓声があがったそうである。生徒が私の授業を楽しみにしているということをあとで担任から聞いた。受験抜きにして、純粋に勉強を楽しんでいるそうである。すごくうれしかった。

基本的に授業のある日は楽しい。今日も1コマだけ授業があった。非常にノリがよかった。こういう授業はいくらやっても疲れない。

もちろん、いつもこうだったというわけではない。教師になりたての頃、いわゆる教育困難校に赴任して授業が成立せず、ずいぶん悩んだこともあった。あのタイプの学校で楽に授業をこなせるのは、見るからにマッチョな先生である。やんちゃな生徒もこわもての先生の前ではおとなしい。秩序維持は最後は「力」である。私のような非力な人間にはあのタイプの学校は向かないことを思い知った。

適材適所。無為自然。

あれ以来、進学校ばかりを歩いてきた。それもトップ校ばかり。天下の秀才を集めて教育ができる。これ以上の楽しみはない。

私にとって仕事は道楽である。楽しみながら給料がもらえるのだから、これ以上の幸せはない。ただし、決して楽をしているわけではない。今年も日本一の授業をしてあげると生徒に啖呵を切り、自分にプレッシャーをかけている。

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