今回のパソコン改造は、結局、まるまる2台を新規で製作したようなものだ。
旧作を抜き出さなければならなかった分、新作よりも余計な手間がかかった。
旧作を抜き出す作業で、随分と苦労した。
パソコン本体を机の上に持ち上げる力がなく、仕方なく、床に横倒しにして蓋を開け、上から覗き込むような格好で作業した。そもそも、この姿勢が苦しかった。
正座などできないので、
椅子の代わりに50センチほどの高さまで雑誌を積み上げて、それに腰かけた。
この姿勢を保とうとすると、支えきれずに、たちまち足がぶるぶると震えだした。
手にも力が入らず、工具がまともに持てない。
グー握りでしかドライバーを持てず、ネジ頭の溝にドライバーを合わせられなくて、いらいらした。
一度に回せる量も少しで、なかなかネジを外すことができない。
日常生活で言えば、歯磨きもろくにできないのだから、ドライバーでネジを回すなんて、無茶な話ではあった。
それでも時間をかけると何とかなるもので、1時間かけるとネジを1本外すことができた。
その代り、頭がふらふらして、気分が悪くなった。
所謂、立眩み、貧血だ。
頚髄損傷では交感神経の損傷もあるので血流が悪くなり、貧血を起こす。
やむを得ず、1時間くらい横になって身体を休める。
体調がよくなると、作業を再開する。
これの繰り返しだから、作業は遅々として進まなかった。
古いマザーボードを抜き出すのに、まる2日間かかり、新しいマザーボードを取り付けるのにも、やはりまる2日間かかってしまった。
とほほ、、、。
水冷キットは重くて(←私にとっては)、支えきれなくて、なかなか長ネジでとめることができなかった。
結局、水冷キットの取り付けも2日間かかった。
もうこのへんになってくると、腕も脚もぱんぱんになっている。
なにしろ、5キロ程度しか持ち上げる力がないのだ。
手足に血液が大量に流れ込み、脳の血液が不足して、しょっちゅう気が遠くなった。
倒れる前に、保冷剤で頭を冷し、横になって、ふーふーっ、言ってた。
夜、寝ている間も、身体が痛くて、うーうー、唸っていた。
20日間ほどかかって、パソコンを組み上げた時には、ばいざーいって大声で叫びそうになった。
パソコンの稼働には、ここからさらに数日かかった。
OSのクリーンインストールがうまくいかなかったのだ。
パソコンの組み立てで、酷使?して悲鳴を上げている身体に鞭打って、インストール作業を続行した。
これも、以前の私なら、あっという間にできたはずなのに、うまくいかない。
でも、何度かやりなおして、やっとOSインストールができた。
うまくいかなかった原因は、2年間のブランクで肝心なところを忘れてしまっているのだ。
でも、ほとんど思い出した。
メモリを8ギガ挿すのなら、OSは64ビットじゃないといけないことも、この時点でようやく思い出した(涙)。思い出すのが、遅すぎる。
こういう頭の運動もしておかないと、どんどん記憶が薄れていくようだ。
今回の一連の作業は全身のリハビリになったし、巧緻性の向上(不自由さを補うため道具を使えばよいことに気がついた)にも役立った。
反面、限界もよく判った。
とにかく、身体を動かしていないと、固まって動けなくなるということだ。
主治医の処方薬は、とてもよく効いていることも、限界まで全身を責めてみて、よく判った。
今後は、部屋の中でもできる軽い運動や家事などを積極的に行い、体力の衰えを最小限に抑えていこうと決意した。
UP無いんで。
出てきと思ったらPC改造してたなんて。
そこまでしなくてもいいでしょ、出来合いで、
よくもまぁ、と思ったのですが
そういう“無茶”がminaさんらしいと思われ
笑ってしまいました(^^)/
おまけに、
全身のリハビリになった
頭の運動も、と聞いてなおのこと納得。
ご自愛ください。
映画の感想待ってますね。