幸せの処方箋

実はずっと以前から、メンタルヘルスや
グリーフケアに関心があったものの
心にひっかけたまま、踏み出せずにいたけど
最近、この分野に詳しい人と親しくなって
本を読んだり、セミナーに出たりしていて。

そもそもは1995年の阪神大震災のあと
来日したカナダのメンタルケアの専門家チームに
同行するボランティアをしたのが始まり。
そこで目にしたこと、聞いたこと、学んだことや
まるで空襲にでもあったかのように見渡す限り、
倒壊した家々が続く、想像を絶する光景に
わたし自身、言葉が出なくなった経験もして。

（春が恋しくて、ベランダに脱走）

先日読んだ、高木慶子シスターの
「悲しんでいい－大災害とグリーフケア」には
日常生活でも、心に留めたいことがいっぱい。
例えば「折り合い」の大切さにはこんなくだりが。

人との出会いの中でもその場その場で
一番いい関係を築くよう努力すること、
自然とも、仕事とも、起こった出来事とも
心に抱えた悲しみや苦しみとでさえ、
一番いい関係をつくるための努力をすること、
そんな風に、一生懸命に築いてきた、
あらゆるものとの一番いい関係こそが
自分の手ですくい取った「幸せ」そのもの、だと。

「幸せ」は苦しみや悲しみのない人生ではなく
（たぶん、そんな人生は存在しないだろうから）
苦しみや悲しみとうまく折り合いをつけて
精一杯のいい関係を築ける人生なんだなあ。
グリーフケアは「悲嘆」の対処法だけでなく
同時に「幸せ」の処方箋なのかもしれません。

こうでなくっちゃ

毎晩続いた四大陸選手権のおかげで
息を呑んだり、祈ったり、崩れ落ちたり
それだけで疲れ果ててしまって、
ブログをアップするヒマもないったら。

ゆづも高橋大輔選手も男子は、残念。
これで終わらないことは分かっているけど
二人とも世界選手権を前にもう少し、
完成形に近いものが見せてほしかったな。
ゆづは以前はなかったような
つまらないジャンプのパンクが増えて
それがちょっと気になるところ。



その「がっくり」を吹き飛ばしてくれたのが
真央ちゃん、あっこちゃん、佳菜子ちゃん。
真央ちゃんのSPでの胸のすくような3Aに、
やっぱりこれでなくっちゃ、と叫んじゃった。

SPもFSもとても素敵なプログラムなのに
今期、何か物足りなさを感じていたけれど
3Aと3F＋3Lを組み入れた「攻め」の構成になって
やっと真央ちゃんらしさが戻ってきた気がして
うれしさのあまり、涙が出そうだった。
あっこちゃん、佳菜子ちゃんもブラボー！

ゆづも次回こそは今期の素敵なプログラムの
完成形かそれに近いものを見せてくれることを
あせらず、あきらめず、期待しながら
3月の世界選手権を待つことにしよう。
正直、これまでが順調すぎてしまったせいで
周囲の期待が過剰にふくらんでしまったけれど
それをパワーに変える度量があると信じてる。

春告鳥

今冬はとりわけ厳しい寒さが続いたから
いつにもまして春が恋しかったけれど
2月になったとたんに春めいてきて
節分も過ぎ、今日はいよいよ立春。

（この子はメジロ？－別名を「花みつ」というのだとか）

昨日うららかな陽気に誘われて散歩していたら
まだ固いつぼみをつけた桜の枝に
うぐいすが２－３羽、戯れていて。
春告鳥の名の通り、まさに春の使者。

まだ幾度か寒の戻りを繰り返し
春はゆっくりゆっくりやってくる。
ああ、春が待ち遠しいなあ。
やっぱり春はいいものだなあ。
でもこんなに春が楽しみに思えるのは
つらく厳しい冬があってこそ。

いいんだか、悪いんだか

昨年秋から通い始めたサーキットトレーニング、
今も細々と続けているのはいいのだけど
かえって体重が増えているのが悩ましい。

たぷたぷしていた足は太いまま固くなり、
バイバイすると揺れていた二の腕は
振袖クラスが小袖クラスくらいに締まり、
風邪もあまりひかなくなって体調は上々。
でも元気になりすぎて、食欲も倍増・・・

（罪作りなごちそう－子羊のチーズ乗せグリル）

週末ごとにごちそうを食べ歩くのが
なによりも楽しみになってしまって。
人生を楽しむ意味では文句なしとは言え、
これで体重が落ちてくれさえすれば。

百歩譲って体重は現状維持としても
(譲ってる場合じゃないんだけど）
体脂肪率はせめてもう少し落ちて欲しい。
インストラクターさんいわく、
「それはこれからのお楽しみ」。
もともと筋肉がつきにくい体質な上、
寒いと足が遠のきがちだけれど
やらないよりはまし、と信じつつ。