ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

利休にたずねよ・永遠の0

2014年01月13日 22時47分00秒 | 趣味
年末年始、2本の映画を観ました。
まず年末は「利休にたずねよ」。
なによりも、映像が美しくて豪華。
茶道具などは美術館所蔵の利休茶碗など
すべて美術品級の名器が使われ、
出てくるお料理はすべて祇園丸山のもの。
茶杓から、箸、花器にいたるまで
細部にちりばめられた名品の数々。

それだけでも眼福だというのに
さすが歌舞伎役者だけあって、
海老蔵の、所作の美しいこと。
まなざしひとつにも、艶があって。
さらに伊勢谷友介の信長も超男前だし、
壇れいの北の政所も美しくて。
見終わった後にじんわり沁みてくる作品。



年始に観たのは、「永遠の0」
一方こちらは、直球で訴えかけてきて
心を鷲づかみにして、泣かされる。
最後は号泣して声を抑えるのが大変で。
人間はどんな状況にあっても
自らの生き方を選ぶ力があることを
切なくも力強く描いている作品。

戦争を美化するどころか、この映画で、
前よりももっと戦争が憎くなったし
人間がもっともっと愛おしくなった。
岡田准一演じる宮田久蔵が望んだのは、
愛する家族のために生きたいという、
人間としてごく当然な、ささやかな願い。
そんな彼が自ら特攻を志願するほどに
追い詰められてゆくさまが、つらくて。

きっと多くの宮田久蔵のような人がいて
彼らの死の上に、私たちは生きてる。
そのことを忘れないようにしなくちゃ。
今も日本の空にはたくさんの零戦が
私たちのゆくすえを見届けるために
飛んでいるのかもしれないのだから。
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