お気に召したまんま。

美術館をさまよい、映画に涙し笑い、音楽に震え。さだまさしさんのファン歴41年目。唯一得意な家事は料理だけ。

最澄と天台宗の全て…東京国立博物館

2021-10-28 | お気に召した美術展
帰ってきた次男と玄関で鉢合わせ。

「仏像見に行ってくるね」

「…何が楽しいの??」

「素晴らしい仏像を見るのが楽しいんだよ」

「仏像って結局全部仏陀でしょ?」

「違う…この前京都まで何見に行ってきたのよ」

次男に言わせれば
仏像を見て喜ぶなんて変わってる
そうですけれど
博物館には「変わってる」人ばかり(笑)。


さて今日は限定公開(10/19〜11/3)の
秘仏を見に行ってきました。

阿弥陀如来の立像としては最古で10世紀の作。

どんなに大切にされてきたことか…
体の金は残っているし
指一本欠けていないし
優美でありながら凛としたお顔は
1000年前と変わらない…

博物館にあっては
仏像は美術品であるのですが
思わず手を合わせてしまうくらいの
品格のある仏様でした。

また最澄が信心していた老僧の像は
今にもまばたきしそう。
その口の中でお経を唱えているのが
聞こえてきそう。


歴史上の人物だけれど
まさにこの仏像の前に立って
最澄も手を合わせていたんだなあと、
日本の歴史について想いを馳せました。

10世紀〜12世紀のものに囲まれていると
突然現れた16世紀作の曼荼羅は妙に新しく感じるから
不思議なものです。
(家康の法要の時に納められた作品)

…………

最澄と空海について書かれた
素晴らしい作品があります。
画力も構成もお話も高水準!

ぜひ手に取って読んでみてください





グローバルリングで絵本『まってる。』の世界

2021-10-28 | お気に召した音楽
豊島区が主催している催しで
グローバルリングでのコンサートに行ってきました。

『まってる。』というフランスの絵本に
1人の編集者が出会い、
日本での出版に漕ぎ着けてから15年。

大型本でそれなりのお値段なのに
ずーっとコンスタントに売れているとのこと。


内容はとてもシンプル。

人生のいろいろな場面で
まってることを呟いています。

それがなんだか温かくて
励まされるような気持ちになります。

この朗読に合わせて
チェロとギターが音楽を奏でました。

時には音楽が前に出て、
時には朗読が前に出て、
絶妙なバランスでした。

J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲より(長谷川陽子 ソロ)
ヴィラ=ロボス:前奏曲 第一番(大萩康司 ソロ)
ドヴォルザーク:ユーモレスク
シベリウス:ロンディーノ
アソラ:リベルタンゴ
越谷達之助:初恋
ショパン:ノクターン Op. 9-2
エルガー:愛のあいさつ
ューマン:トロイメライ
カザルス:鳥の歌
ジョージ・ダグラス:この素晴らしき世界 ほか

思っていたより感動してしまい
ちょっと涙ぐんでしまった1時間でした。