
*メイン画像に大阪万博の詳しい地図を掲載してあります。
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1970年3月14日~9月13日。
戦後の日本史において東京オリンピックと並ぶ、
高度成長期を象徴する2大イベント。
日本万国博覧会が大阪で開催された。
上記写真は2009年1月22日~2月8日。
東京:上野の国立科学博物館で開催された、
『1970年 大阪万博の軌跡』展で展示されたジオラマ。
同展で展示された大阪万博の写真(俯瞰図)。
~ジオラマと俯瞰図を比較できるようにアメリカ館とソ連館周辺を編集。
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<3枚のジオラマ写真>
1枚目は西方面の俯瞰図。
~手前がアメリカ館(白いドーム)で奥の建物がソ連館(紅白巻状)。
当時の2大超大国を挿んで中央の七重の塔は古川パビリオン。
2枚目はエキスポランド周辺~東方面の俯瞰図。
~エキスポランドのジェット・コースターには連日長蛇の列が並んだ。
3枚目は東方面の俯瞰図。
~日本館(5個の球体=エキスポマーク)や太陽の塔が後ろ向きに見える。
同展で展示された大阪万博のチケット(見本)。
大阪万博のシンボルである『太陽の塔』の模型。
~岡本太郎氏の作品。
<mimifukuの独り言>
類例のない6400万人もの入場者を記録した昭和の記憶。
“大阪万博”が思い出の片隅にある人も、
既に43~5歳の年齢を超えているのだろう。
私自身も2回万博に行った記憶がある。
親の会社の慰安旅行に同乗してソ連館を観た。
日曜は混むからと、
平日に小学校を休んで、
親戚の叔母ちゃんに連れてってもらい“迷子未遂”。
幼い頃の思い出であるが、
東京で展示されたジオラマを確認しながら昔を懐かしんだ。
1970年。
今の日本の姿を想像した人はいるだろうか?
高度成長から安定成長。
そして、
モノに溢れながらも労働力を必要としない、
新型デフレ社会の誕生。
日本の問題は少子化にあると、
“子供を増やせ!”と叫びながらも、
減少しているはずの新卒者の就職先がない社会。
消費する者を求めながら、
労働する者を求めない社会。
資本主義=消費至上主義(=自由選択の消費行動)。
環境主義=人的行動の統制(=消費行動の調整)。
1970年とはまったく違った思想観。
1960~70年代の日本の成長を追いかけるように、
日々発展する隣国:中国の成長。
豊かな暮らしが飽和する21世紀の日本。
豊かさとは何だろう?
1970年の暮らしと2010年の暮らし。
楽しさが地域に存在した過去の時代と、
楽しみを“仮想現実”に求める現代の豊かさ。
地域の息苦しさと行動制限から逃げ出したかった70年代の若者と、
地域に残ろうにも労働先がなく残ることができない現代の若者。
豊かさとは何だろう?
1970年の大阪万博。
この時代に日本人が求めたものを、
新興国の諸国民は求めているのだろう。
1970年代の日本の暮らしと経済成長。
我に振り返る時に求める過去の経験と記憶。
新興国が求める社会は意外に単純かも知れない。
しかし、
新興国社会が過去の日本を目標にする限り、
環境至上主義の実現は困難だろう。
環境主義とは自然環境の破壊防止だけではなく、
未来人に残すべき資源の確保。
本当に資源が必要な時に使い果たされた資源。
限られた資源を使い尽くした後の社会。
未来人のための環境主義と現在の経済動向は一致しない。
未来に残すべき豊かさとは何か?
2010年同様に1970年代の成長思想もまた、
否定されなければならないだろう。
ならばどうする?
2010年3月21日。
日本全国で、
<風、雨、黄砂の三重苦>の大荒れの一日。
お楽しみの3連休の中日にもかかわらず、
何処にも出かけず時間を持余し、
自室にて記入。
<ブログ内:関連記事>
*月の石を撮る:EXPO70:大阪万博&チリ落盤救出。
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20101013
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