mimi-fuku通信

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【懐かしのラジオ on YouTube】:中島みゆき×山崎ハコ×森田童子の時代。

2013-01-04 21:00:00 | J-POP

大晦日に懐かしいラジオ番組を紹介した。
お正月向けにと“弾けた明るさ”を選択。
ファンとって堪らない懐かしさを覚えたと思う。
今回紹介するのは同じ時代の内向きな世界。
【明るさ×暗さ】
は暗さ(根暗)にマイナーイメージ。
ただし私は、
無神経な明るさよりも肌理(きめ)の細かい暗さに好感。


“真面目=暗い”のイメージを定着させたバブル期の日本。

粋(いき)×野暮(やぼ)同様に根明(ネアカ)×根暗(ネクラ)。
そんな根暗で陰鬱な内面描写を感じるラジオ放送を紹介。
言葉慣れ、人馴れしている今の若者には衝撃の展開?

先ずは当時のラジオ番組にリンク(タイムワープ)してください。

※※※※※

★中島みゆきのオールナイトニッポン(1980年3月24日より)
山崎ハコさんに突然のオールナイトニッポン降板命令。
前回紹介した突き抜ける明るさの中島みゆきは“ここ”にはいない。
一人の女性として、一人の歌手として、業界への抗議と疑問が綴られる。
生放送(編集できない)ならではの発言に誰もが驚きを覚えるだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=kWeqFyMF0E0&feature=youtu.be

★山崎ハコのオールナイトニッポン(最終回)
前出の中島みゆきさんの番組で明日が最終回と告知された放送。
よって3月25日の放送と思われる山崎ハコ最後のオールナイトニッポン。
悔しさが滲むものの恨み言は少なく最後は明るい調子でおはようございました。
「飛びます」を収録。

http://www.youtube.com/watch?v=BS1vWPWkWB4&feature=youtu.be

★森田童子:ラジオ公開録音#1
森田童子さんのスタジオライブ。
制限時間の関係でユーチューブでは#1~#5に分けて紹介されている。
MCで早川義男さん(ジャックス)の話題と絡め自分の引退を示唆するコメント。
放送日は分からないがその後、森田童子さんは芸能界から完全に姿を消す。
引退後、ドラマ『高校教師』の主題歌「ぼくたちの失敗」は社会現象にもなった。
「蒼き夜は」を収録。
http://www.youtube.com/watch?v=gB5Y20KcW6M&feature=youtu.be

★森田童子:スタジオライブ
インタビューに答える素の森田童子さん。
番組は『グンゼ・ニューミュージック共和国』でDJは小林よしと氏。

壊れてしまいそうな繊細な声で“うん”と答える不慣れな会話術。
名曲「ぼくたちの失敗」のライブ・バージョン、他を収録。
http://www.youtube.com/watch?v=eXMHY3UB5KE&feature=youtu.be

*****

2012年大晦日の紅白歌合戦。
77歳で初出場した美輪明宏さんの「ヨイトマケの唱」が話題となった。
特に若い世代の共感(ブログ・ツイート)は私の目には意外に写った。
舞台歌唱と大晦日には決して相応しいとは言えない重い歌詞の世界。
芝居掛かった歌唱法と罅割れた歌声に共感する若者の意識。
ふと私の頭に過ったのは、
1960年代後半のフォーク運動や1970年代後半の女性フォーク・シンガー。

1960年代後半はリアルタイム世代ではないけれど、
1970年代後半はリアルタイム世代としてラジオ等で耳にした女性フォーク。
*女性の内面に潜む男性への不信や裏切られた屈辱(女性軽視の時代)。

紹介する3人のデビューは何れも1975~76年。
当時は中島みゆきさんを除き決してメジャーにはなれなかったが、
強く印象に残る歌の数々と女性フォークの方向性。

紹介する3曲は各歌手共に代表曲とは違うものの、
“怨み節”と“死”についての歌詞は今の耳にも衝撃。
*中島さんと山崎さんの強い怨み×森田さんの冷めた諦め。
アプローチがまるで違うことを念頭に置いて聴いて欲しい。
*山崎ハコさんの『呪い』の歌詞に見る葛藤と行動原理(抵抗)。
この曲をオカルトめいて聴く聞き方に私は苦言を呈する。


何故この時代(1975~85年頃)に、
女性が“苦しみを歌詞に込め”歌を世に問うたのか?

自分で作詞し自分で作曲するとは“どういう事”なのか?
その答えを考えながら懐かしい歌を聴いてみた。


☆山崎ハコ:呪い
http://www.youtube.com/watch?v=LYYRGGw3xeY&feature=youtu.be

☆中島みゆき:うらみます
http://www.youtube.com/watch?v=QilyqOQqgmw&feature=youtu.be

☆森田童子:逆光線
http://www.youtube.com/watch?v=3Nkpxw4p8YA&feature=youtu.be

*****

陰鬱な楽曲だけでは誤解を生むので3人の代表曲(独断)を紹介。

▽山崎ハコ:気分を変えて
香坂みゆきさんのヒット曲でも知られる“気分を変えて”はハコさんの作品。
http://www.youtube.com/watch?v=Id9uyBwF9Vo&feature=youtu.be

▽中島みゆき:時代
1975年デビュー間もない音楽祭での映像を含む。
http://www.youtube.com/watch?v=o_ukdihI648&feature=youtu.be

▽森田童子:さよなら ぼくの ともだち
森田童子さんの名作はYouTube投稿者の独自編集(歌詞付)。
http://www.youtube.com/watch?v=g3W-B-LYQI8&feature=youtu.be

※※※※※

ユーチューブで日本のラジオを聴く不思議。
検索すればあらゆるジャンル。
著作権などの関係で投稿と削除要請は頻繁。
*削除される前に早めのチェック!

<参考資料>

▼森田童子:ラジオ公開録音#2
「ぼくを見かけませんでしたか」を収録。
http://www.youtube.com/watch?v=JLPcsarCbdg

▼森田童子:ラジオ公開録音#3
「雨のクロール」「ぼくと観光バスに乗ってみませんか」を収録。
http://www.youtube.com/watch?v=C6T1pgbSf8E

▼森田童子:ラジオ公開録音#4
「春爛漫」「さよならぼくのともだち」を収録。
http://www.youtube.com/watch?v=LvL1XSAU8IM

▼森田童子:ラジオ公開録音#5
「風さわぐ原地の中に」「センチメンタル通り」を収録。
http://www.youtube.com/watch?v=UrqMYxuQyis

 

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1 コメント

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ありがとう (まこと)
2013-12-01 23:41:03
「呪い」がきっかけで知った山崎ハコですが、気になり続け
オールナイトニッポンでの出来事をここで初めて知りました。放送当時、僕は5歳。リアルタイムで聴ける機会などなかったわけですが、彼女のことをまた一つ知ることができて良かったです。
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