【哲学とは何か?】日常会話の中で。
今日、仕事中に、仕入先の業者さんと話をしていると、突然に、
「哲学って、なんや?」と聞かれ・・・。
「なぜ、そんな事聞くの?」と尋ねると、
最近の政治家は、哲学がないと友人が言うので
「じゃ、哲学って何?、と聞いたら答えてくれなかった。」とのこと。
で、mimifukuなりの知恵を総動員して答えを考えた。
「哲学を考える時に、科学と神の存在が必要だけれど聞く?」
「簡単に答えてくれ。」
「アインシュタインの言葉だったと思うのだけれど、『神とは謎だ。』との問いかけをどう解釈する?」
「神様は、理解を超えた存在と言うこと?」
「うん。じゃ、言葉を変えて、『謎とは、神だ。』は、どう思う?」
「えっ?。」
「確か、<アインシュタイン・ロマン>って番組だったと思うのだけれど、
『人間は、答えを導き出せない時に神の存在を口にする。』との命題に対して、科学が提示する答えが有効になればなるほどに、
『神の存在は、人の心の中から薄れていく。』ってのがあったと記憶してるんだけれど。」
「うん。」
「で、『神とは謎だ。』の問いかけをどう感じる?」
「科学の発展や文明の発展が、人の心から信仰心を奪ったって事?」
「う~ん。信仰心と言う言葉は置いといて、“神”のみを考えると、神の存在って、人の心(脳の働き)の中で、自分ではどうにもならない事態が起きる時に浮かぶことが多いと思うのだけれど。
・・・例えば昔、顕微鏡が発明されてない時代にウィルスの存在を理解するためには、“悪魔”や、“邪気”の存在が信じられたように、あるいは、自然災害の原因や、予知が不可能だった時代に、台風や地震を説明するためには、“神仏や天の怒り”と感じられたように、『謎に対する答えとして、神の存在は必要だった。』との意味だと思う。」
「うん。」
「時代が遡るにつれて、科学の発達や医療の発達は、謎に対する答えを人間の力で証明し、解決していくことが可能になったことが人類の進歩と仮定して、哲学は、人類が生きる上で、謎に対する答えを個人の思考によって解決しようと、暫定的に出した答えだと思う。つまり、科学的に証明ができない時代の中で、不条理な取り決めに対してや、あるいは人知ではどうにもならない事態に対して、救済する手段を考えることが哲学の発展に寄与したと思うのだけれど。」
「わからん。」
「うん。で、哲学って言葉は、人の生き方や考え方によく使われると思うのだけど、他人の言葉に流されず、自分の経験や考えをしっかりと述べる人に用いると収まるがいいと思うのだけれど、そうした場合に、哲学のない政治家ってのは、<自分の確固とした思想を持たず、日和見主義や自己保身のために信念を変える>政治家のことと仮定すると哲学の意味が把握しやすいような・・・。」
「それは、分かる。」
「で、
『哲学とは、謎に対する証明はできないけれど、人が生きていくうえで重要なそれぞれの答え。』
と仮定して、
『科学とは、謎に対する証明ができた答え。』
と仮定する。さらに、
『神とは、人知では証明できない謎に対する人類があみ出した答え。』
と仮定すると、哲学の意味が見えてくると思う。」
「んっ?」
てな話を、5分くらいした今日の出来事でした。
まっ、言葉遊びです。
【追記~思考の断片Ⅰ。】
2008年1月30日 夜
答え=安心。
経験による安心。
謎 =不安。
未知への不安。
説明のつかないこと。
答えられない、問いかけ。
神 =謎に対する解答。
説明のつかない事例。
不安に対する希望。(精神構造の神への回帰。)
不安の解消 =謎に対する解答。
謎に対する挑戦 =哲学的思考。
謎に対する解答 =科学文明の発達。
偶然の概念=神の必要性。
必然の概念=科学の挑戦。
中世の世界 =宗教による思考の弾圧。
ルネサンス =思考や思想の束縛を緩和。
~思考(哲学)の発展と科学の発達。
解答の変化=原始宗教。
神の成立。
哲学の発生。
科学による解答
~新たな謎の出現(脳が生み出す宿命)。
→不安な世界=漠然とした未来への不安。
新たな謎の出現 =社会の変化の中で絶えず生まれるもの。
不安な世界 =脳が生み出す宿命。=漠然とした未来への不安。
科学が生み出す変化 =未知なる経験。=新たな不安。
哲学の存在意義 =不安に対する提案と解答。
科学が対立する神 =文字として残存する宗教的教義の嘘と真実。
哲学が対立する神 =特定の人が、保身目的に利用した神と言う概念。
=保身が生み出した差別や格差。
宗教が対立する神 =唯一神への信仰と、他の神の排除。
科学が対立する哲学 =曖昧な表現世界。現代社会では意味を持たない造語の意味付け。
哲学が対立する科学 =解答の偏りと、情緒のない解答が及ぼす画一思想。
哲学の優位点=人間の位置付けの定義化と人生の目的を提案。
哲学が提示する科学の問題点=これまで築き上げられた人間の位置付けの崩壊と目的の無意味化。
哲学とは、確認しようがない問いかけに対する暫定的な答えとして存在したと仮定するも、答えられない問いかけこそが科学の発展に寄与したとも考えられる。
~この項の哲学は西洋哲学に対する私的な感想です。
頭の体操として、お使いください。
【追記~思考の断片Ⅱ。】相反する思考
2008年2月01日 夜
答え =神の思し召し。
科学的答え =時には残酷。
真実の憂鬱。
謎 =未知への期待。
人間の本質的な興味。
神秘への憧れ。
神 =自然。(あるがままに)
絶対的なもの。
説明のいらない真実。
宗教 =共同体であることの安心。(精神構造の神への依存。)
明確な解答としての教義。
不安の解消 =未来への提案 =天上世界の存在。
謎に対する挑戦 =調和された世界への反発。
謎に対する解答 =教義の中に示された奥深い戒め。
=生物の循環システムの保持。
偶然の概念 =神が与えた真実。
必然の概念 =神の作った世界。
中世の世界 =宗教的な思想や行動の確立。
ルネサンス =美しく調和された思考や思想の崩壊。
~野蛮で乱雑な思考と、文明の発達による覇権思想への序章。
不安な世界 =自由がもたらした大衆の無規律な行動。
科学が生み出す変化 =自然への冒涜と環境の破壊。
哲学の悪意性 =無意味な言葉の羅列と大衆に植えつけた都合の良い解釈。
神が対立する科学 =自然が生み出した調和された社会秩序の崩壊。
=生産システムが生み出す自然への脅威。
=あるがままにを受け入れない人間社会の欲望への糾弾。
神が対立する哲学 =覇権の道具として利用された、無神論と言う概念。
=物を中心に発達した唯物的思考と止め処のない生産。
神が対立する宗教 =神への信仰を利用した、差別制度や排他主義。
・・・逆もまた真なり?