昨晩録画した、
ベストヒットUSA年越しスペシャルを観ながら。
有り余る時間の中で。
本当はBS2の“昭和懐かし亭”を観る予定が、
昼頃から降りだした積雪で映らず、
1Fのケーブル・テレビを録画して、
自室では録り貯めた映像でも観ようかと…。
~ケーブルでも受信地の天候により映らない時もあるけど。
今朝は雷の音に起こされて。
午前6時30分には布団から抜け出し洋服を着替え、
新年恒例の朝刊各紙を求めてコンビニへ。
昨年も記入したけど、
晴れていれば散歩がてらに神社巡りをするものの、
今年も悪天候(強風+霙混じりの雪)で断念。
コンビニに入ると女子店員が大きな声で、
「明けましておめでとうございます。」
気分の良いものだ。
朝日、読売、日経、東スポの4紙を求めて帰宅。
朝食は午前9時とのことなので自室で購入した新聞に目を通す。
新年1曲目は何を聴こうかと思案。
『ヴィヴァルディ:四季』や『ドボルザーク:新世界』ではありきたり。
頭に思いついたのが『スメタナ:我が祖国』全曲。
新年に『我が祖国』は初めての試み。
手持ちのCDはクーベリックのボストン響。
お薦めはターリッヒのチェコ・フィルなのだが、
手持ちレコードは数年前に廃棄。
『我が祖国』は6曲の交響詩からなる交響詩集。
ハープの流麗な音色からはじまる長大な交響詩集は、
第2曲「モルダウ」が最も著名でTVCMでも使用された事があり、
第4曲「ボヘミアの森と草原から」も自然を描写した美しい調べが印象的。
しかしなんと言ってもmimifukuのお薦めは、
第5曲「ターボル」~第6曲「ブラニーク」への流れ。
ターボルの主題は<汝らは神の戦士なれ>。
~このブログでは吹奏楽についてのいくつかの記述があるが、
1987年:全日本吹奏楽コンクールで聴いた愛工大名電高校が演奏した、
フーサ作曲『プラハ1968年の音楽』のモチーフとしても、
“ターボルの動機”が使用され耳にされている吹奏楽愛好家の方も多いと思う。
聴力を失ったスメタナが人生を賭けて打ち込んだ祖国への賛歌。
2011年の新年に相応しい選曲であったと思う。
東スポだけは12月28日or29日に発売された夕刊。
新春特大号は250円もする。
お目当てはプロレス、4コマ漫画、お色気と数あれど、
東スポ最終面の、
“ビートたけし客員編集長のズバリ2011”
民主党政権に三下り半を渡し麻生元首相にワビを入れ、
プロ野球ロッテの優勝(日本シリーズ進出の制度)に物申し、
日本と韓国と台湾でアジア・チャンピオンを決めれば…。
でもいっその事なら、
日本と韓国と台湾をひとつのリーグで結んじゃって、
年間通してアジア・チャンピオンを競えば面白いのに。
…。
たけしさんが語る不景気ニッポンの脱出法は、
「安い物ばっかり売って安い物ばっかり買うのはやめようぜ!
あまりに安い物ばかりに動かされるのはカッコ悪いと思わなきゃ。」
このブログでもいつも言ってるね。
でもデフレ・スパイラルは実質的な収入の目減りをともなうので、
口で言うほど簡単じゃないけど。
…。
「民放は制作費がなく芸人ネタ頼りの番組制作に限界。
その中でNHKだけがやりたいことをやれている。
最近ではオレだって受信料払ってるもん。」
たけしさん。
公共料金はちゃんと払いましょう(笑)。
でも、
“NHK以外はやりたい事がやれない”
の裏返しは公共と民間の立場のあらわれ。
これがデフレ・スパイラルの最大の問題点。
金策に苦労する民間企業と公共料金に安心する公務員。
現代日本の縮図だよ。
朝日新聞一面は、
“先生、答えって大事なの?”
内容は読まなくても理解。
1月1日と1月2日の午後1時からのNHK教育放送。
『ハーバート白熱教室(全11話)』の再放送。
~間違えた!午後10時からの全12話(すみません)。
でもね、
個人的な意見としては“答え”は大事。
答えのない論議は堂々巡り。
ひとつの答えを表わし疑問を持つ事が大事なので、
“答えを出さない”は混沌と同義語。
宗教的な答えに支配された中世ヨーロッパは失われた時間。
しかし、
どんな科学の学説も医療の診療も間違っているかも知れないが、
時代の中の答えを出して日進月歩で進化(変化)してきた。
答えを疑う事が必要なのであって答えを出さない社会は不毛。
だから何度か文書にしているけれど、
サンデルさんの論調って個人的には好きになれない。
読売新聞一面は、
“流出、捜査官へ告知メール”
12月29日の午後9時からBS1で放送された、
『機密流失が止まらない~内部告発サイト・ウィキリークスの衝撃』
イラクを取材するロイターの記者への誤射とアメリカ軍部の方針(作戦)。
知らされていない“安全を確保した場所”からの民間人への攻撃と
機密文書や実名入りの流失リストや記載された人命の危険。
…。
日本の警察による内部資料の流失とは論点を異にするが、
機密の所在(あり方)を考えるヒントになる番組だった。
何よりも驚いたのがアイスランドでの新法として、
“国民の公共利益につながる国家機密の告発に法的拘束を持たない”
国家破綻を経験した人口の少ない国家だからできる事なのだろうけれど、
世界の潮流がどのように進むのか予想もつかない。
日本経済新聞一面は、
“先例なき時代に立つ”
日経らしく取材報道ではなく“論”が一面。
・人口減少と少子高齢化の同時進行。
・年金などの社会保障制度の破綻に現実味。
・10年を超える長期デフレ。
・20年後にはGDPが中国の4分の1に。
・国・地方債の債務残高、数年内にGDPの2倍に。
~語りつくされていながら解決策が見つからない。
予定通り9時に朝食を食べながら暫しの団欒。
午後10時20分頃に霙(みぞれ)の止み間を利用し初詣。
私の住む町が氏子になってる近所の小さな神社。
テントの中にはアルバイトの巫女さんが1人、
寒そうにストーブの前でカップ麺をすすっていた(笑)。
「風邪ひかないようにね。」
と声をかけると嬉そうな笑顔で“ハイ”と。
見れば白い小袖の下にはフード付のパーカー。
寒空に強風では仕方がないよと苦笑い。
JRの駅まで足を延ばしてキオスクへ。
コンビニでは手が入らなかった、
毎日、産経、ニッカンの3紙を購入。
驚いたのは、
ニッカン・スポーツ1面。
“あゆ、結婚!出会って4ヶ月,妊娠なし”
お相手は、
ロス在住のオーストリア人俳優:マニュエル・シュワルツさん。
そう言えば昨晩の紅白歌合戦。
トップバッターで登場した浜崎あゆみさんの豪華なウェディング・ドレス。
NHKホール1F通路いっぱいに延びたロング・ベール(トレーン)。
故:ダイアナさんのトレーンが8メートルと言われたが浜崎さんのは?
紅白歌合戦の話をすれば桑田佳祐さん。
記憶にある桑田パワーと比較すると完全復活とは言えないものの
新曲『それい行けベイビー!!』の歌詞には考えさせられた。
食道ガンを通して術前と術後の心境をに盛り込んだような歌詞。
どこか吉田拓郎さんの、
『ガンバラないけどいいでしょう』を思い出した。
昨日大晦日に文字にした、
“大きな病気をすれば身体的不安が纏わり付く。
この身体的な不安(=精神的なストレス)って奴が一番の曲者で、
健康な細胞までも犯すのか原因不明の不調をもたらす。”
は本人でなければ分からない。
紅白といえば、
植村花菜さんの『トイレの神様』。
女性版さだまさし?って言葉は失礼!
ストーリー仕立てのロング歌謡フォークは70年代のリバイバル。
朝日放送(関西):探偵ナイトスクープではじめて知った曲だが、
紅白で紹介されたことで国民歌謡に成長しそうな勢い。
昨年の坂本冬美さんの『また君に恋してる』も、
ビリーバンバンによる歌謡フォークだった事を思えば、
時代は情緒(メロディ)と言葉(歌詞)を求めているのか?
と言いながらAKBのような元気も時代は要求。
2010年の紅白歌合戦はバラエティにとんだ紅白だった。
紅白ネタで気になったのが白組の6連覇。
データ放送が始まり投票に視聴者が参加するのは良いが、
参加できる視聴者は若者を中心にデータを操れる世代。
~特に若い女性の投票行動はジャニーズに傾きやすい?
正当な投票行動が行われているかは疑問。
プロの目7割×会場&視聴者の目3割程度での投票分配が理想的?
疑問と言えば、
NHKの放送で疑問を生じた竜馬伝の総集編。
視聴者のリクエストに答える名場面。
???
個人的には理解できない番組制作はソフトの販売と関係が?
デジタル放送を高画質録画して永久保存されればソフトは売れない。
民間放送ならば良し。
ただし、
受信料を徴収している公共放送の方策が利益優先であれば疑問。
リクエストや視聴者投票は大衆迎合として危険な方向性も感じる。
~と私の取り越し苦労?
毎日新聞一面が、
“社福法人が身売り”
既に庶民の間では大きな疑問となっている法人への補助金。
養護、介護、保育への公的資金の補助。
しかし、
補助を受けることのできるのは一部の資本家のみで、
情熱ではなく情報で社会福祉に参入する多くの裕福な人々。
公共の補助金には公共の担保を取ることも必要なのかな?
融資には担保設定できるけど補助って何?
返さなくて良いお金(補助)の出所は国民の支払った税金。
民間不動産業者に売っちゃダメでしょ。
産経新聞一面は、
“三都連捷、日本を再生”
大阪発の大阪版産経新聞。
橋下ビジョンだね。
最後に毎日新聞紙面から、
今年の催しで驚いたことは東京モーターショー。
幕張の地を離れ東京ビックサイトで12月3日に開催。
2年前の幕張メッセでの屈辱(外国車ブースのスペース)。
不況列島ニッポンでのモーターショー開催の意義。
注目せざるを得ない。
もう疲れた。
おしまい。
<紹介した各紙:社説リンク集>
*くらべる社説 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)
→ http://allatanys.jp/A003/index.html
*産経新聞:コラム・オピニオン
→ http://sankei.jp.msn.com/column/column.htm
*毎日新聞:社説
→ http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/index.html
PS:
今夜のNHK-FM、午後11時からは、
毎年恒例、
『坂本龍一:ニューイヤー・スペシャル』
坂本教授の音楽のルーツを探る番組。
坂本龍一さん関連では、
1月3日の午後10時(中部は11時57分)から教育テレビで、
『スコラ・坂本龍一:音楽の学校』の集中放送。
個人的なお薦めは明日1月2日NHK-BS1
『ペーパープリントが語る100年前のアメリカ(全3話)』
興味があれば。
PS2:
今日はお昼からお酒を飲んだ。
朝はお餅も焼いて食べただけで、
御節は正月の昼からが毎年の例。
~元日の朝は例年はお雑煮なのだけど。
今年一口目のお酒は、
菊姫酒造の鶴乃里をガラスのお猪口で冷酒。
1合半ほど飲んで自室に入ったのが午後2時。
3時間近く新聞片手にパソコンに向かった(上記記入)。
途中映らなかった“昭和懐かし亭”の電波をキャッチ(笑)。
PCを閉じた頃に見たかった“古今亭志ん生親子”の競演。
馬生さんの娘である池波志乃さんも登場し、
満足のいく時間を過ごし午後7時まで名人・上手の落語を堪能。
~BS-TBSでも元日⇔3日までの朝7時から落語を特集。
午後7時~8時30分まで夕食。
~晩酌はビールの大瓶を1本(普段は缶ビール)。
食後は自室に入り、
ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート2011
指揮は近年メキメキと台頭してきた、
若手指揮者:フランツ・ウェルザー=メスト。
~それでも1960年生まれの50歳。
演奏会は馴染のない曲が多いものの、
ウィーンからの生中継は映像の美しさと音質のよさに驚嘆。
アップで映し出されるデジタル映像は弦楽器の杢目から楽団員の指先の毛までクッキリ。
客席一人ひとりの表情や楽譜の1音1音まで確認できる鮮明画像に時代の変化を感じる。
2つのスピーカーから流れる音質も解像度に優れ聴こえなくて良いキズまで耳に届いた。
演奏は弦楽器の滑らかな音色を生かすウェルザー=メストさんらしい響き。
全体的には細目の響きながら楽器の音量配分も良く聴きやすいオーケストラの音色。
オペラに定評のある指揮者のイメージは決して“でしゃばらない”優しさ。
選曲に不満を語る人も多いと思うけれど素敵な演奏会だった。
現在テレビでは、
BS日テレの『僕らのウルトラマン伝説』
我が事ながらどんな趣味なんだろうと(笑)。
文字にはできないことも多々あるが、
そんなこんなの楽しい元日を過ごした。