最近ふと思うのだ。
そう言えば私は子供の頃、何になりたかったんだろう。
どんな人に、私はなりたかったんだろう。
2つ年下の彼は、独特な“リズム”を持った男だ。
笑いのツボも激しくみんなと違う。そして含み笑い。
色々な場面で彼は独特の雰囲気をかもし出す。
彼はみんなに「デンテツ」と呼ばれている。中には略して「デン」と呼び捨てに
するヤツもいるし、「デンちゃん」と可愛く呼ぶ事もある。
彼は驚いた時には
「あいやー!」
と叫ぶ。決して帰国子女でもない。中近東風の顔を持つ男だが日本人だ。
それが独特の発音で
「あいやー!」
と叫ぶ。一度や二度は面白いが、うけていると思って続けると
「もうええねん!」
とダメ出しされる始末。でもこれ、面白がって囃し立ててるの周りなんですけど^^;
消防団に入っていた時には、よくカブ札を使って遊んだものだ。
デンちゃんは、「役」がつかないと勝負をしない。だから、勝つ時は大勝が多い。
みんなでスキーに行った事があった。
夜にする事がないんでカブ札で遊ぼうって事になった。
が、しかし!ゲームを進める為のコインがない。捜し廻ったが何もない。
仕方なく僕達は「ポップコーン」をコインの代わりに使う事にした。
徐々に盛り上がるゲーム!何時間ぐらいしていただろうか?
段々飽きて来た時に、一番負けている奴が目の前の「ポップコーン」を食べ出した。
「おいおい!」
と注意する所だが、同じように食べてみると、何とも言えない「笑い」がこみ上げる。
みんな飽きてたんだろう。
笑顔で食べ続けていると、デンちゃんが一言、喝を入れた。
「ベシッ!」
その「発音」「間合い」そしてゼスチャーも交えた“喝”に大爆笑で腹を抱えた。
あの場にいれば、誰もが爆笑していたはずだ。
彼はデンテツと呼ばれている。何故か?簡単なことだ。
彼は電鉄会社に勤めている。
いっしょに遊んだ記憶は少ないが、家が近所だったので、小さい頃から知っている。
消防団の入団の日、何年ぶりかに彼に出会った。
「ひさしぶりやなぁ~、今、何してんの?」
「電鉄会社に勤務してます」
「おーーーーー!」
冒頭の言葉は、テレビドラマ「彼女たちの時代」の最初の台詞である。
思えばデンテツは小学校の頃から「電車」が好きだった。
たしかに、スポーツ選手やアイドル歌手に憧れたって、それを実現する人は少ない。
電車の運転手になることは、それに比べれば、努力しだいで何とかなるかも知れない。
ただ、小さい頃から憧れ続けた仕事を彼はしている。
リズム感が悪くても、「間」の悪い会話をしても、彼がみんなに好かれるのは
そんな男だからだと思う。
そう言えば私は子供の頃、何になりたかったんだろう。
どんな人に、私はなりたかったんだろう。
2つ年下の彼は、独特な“リズム”を持った男だ。
笑いのツボも激しくみんなと違う。そして含み笑い。
色々な場面で彼は独特の雰囲気をかもし出す。
彼はみんなに「デンテツ」と呼ばれている。中には略して「デン」と呼び捨てに
するヤツもいるし、「デンちゃん」と可愛く呼ぶ事もある。
彼は驚いた時には
「あいやー!」
と叫ぶ。決して帰国子女でもない。中近東風の顔を持つ男だが日本人だ。
それが独特の発音で
「あいやー!」
と叫ぶ。一度や二度は面白いが、うけていると思って続けると
「もうええねん!」
とダメ出しされる始末。でもこれ、面白がって囃し立ててるの周りなんですけど^^;
消防団に入っていた時には、よくカブ札を使って遊んだものだ。
デンちゃんは、「役」がつかないと勝負をしない。だから、勝つ時は大勝が多い。
みんなでスキーに行った事があった。
夜にする事がないんでカブ札で遊ぼうって事になった。
が、しかし!ゲームを進める為のコインがない。捜し廻ったが何もない。
仕方なく僕達は「ポップコーン」をコインの代わりに使う事にした。
徐々に盛り上がるゲーム!何時間ぐらいしていただろうか?
段々飽きて来た時に、一番負けている奴が目の前の「ポップコーン」を食べ出した。
「おいおい!」
と注意する所だが、同じように食べてみると、何とも言えない「笑い」がこみ上げる。
みんな飽きてたんだろう。
笑顔で食べ続けていると、デンちゃんが一言、喝を入れた。
「ベシッ!」
その「発音」「間合い」そしてゼスチャーも交えた“喝”に大爆笑で腹を抱えた。
あの場にいれば、誰もが爆笑していたはずだ。
彼はデンテツと呼ばれている。何故か?簡単なことだ。
彼は電鉄会社に勤めている。
いっしょに遊んだ記憶は少ないが、家が近所だったので、小さい頃から知っている。
消防団の入団の日、何年ぶりかに彼に出会った。
「ひさしぶりやなぁ~、今、何してんの?」
「電鉄会社に勤務してます」
「おーーーーー!」
冒頭の言葉は、テレビドラマ「彼女たちの時代」の最初の台詞である。
思えばデンテツは小学校の頃から「電車」が好きだった。
たしかに、スポーツ選手やアイドル歌手に憧れたって、それを実現する人は少ない。
電車の運転手になることは、それに比べれば、努力しだいで何とかなるかも知れない。
ただ、小さい頃から憧れ続けた仕事を彼はしている。
リズム感が悪くても、「間」の悪い会話をしても、彼がみんなに好かれるのは
そんな男だからだと思う。