おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

新種発見

2009年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム
人生は何が起こるか
予想が付かないからこそ面白い
絶滅危惧種を見た後に
新種を発見するとは・・・
 
昨日、ブログを書き終えた僕は
ふたたびハンドルを握って、車を走らせた
気分転換と買物を兼ねた
ちょっとしたドライブ
 
最近のマイブームは
ラジオをつけずに、鼻歌で
チャゲ&飛鳥の歌を唄いきることに
没頭している
 
そんな有意義な時間を過ごしていたとき
それは、突然、僕の目の前に現れた
鼓動が早くなるのが
自分でもわかる
興奮して、耳も赤くなっていたかも知れない
悟られまいと、つとめて呼吸を整えたが
お互い、車の中じゃ
感情の乱れまで察知されることは
なかっただろう
 
今から思えば、自分なりに冷静に
対処できたと分析してみるが
あの場では、ジッと見つめることしか
出来なかった
 
僕が第一発見者なら
僕の名前を冠した名が与えられるかも知れないが
さしずめ学名は
 
“シャチュウデヘルメット”
 
に、なるだろう
 
そうだ、この新種
なんと、ヘルメットを被って運転席に鎮座していた
なんと言う光景だろうか?
 
確かに、ダカールラリーごっこと称して
ヘルメットを被りハンドルを握ったことはあったが
さすがに走らせようとは思わなかったし
そんな勇気はなかった
 
それを、交差点を挟んだ前方の車の
穏やかな笑顔を浮かべた初老の紳士は
何臆する事無く、ヘルメット姿のまま
静かにこちらを見つめている
 
なんと言う、幸運か
 
たまに
 
「なんだぁ?あれ!」
 
って言う、へんな格好の人に出会うことは
あっても、ヘルメットを被ったドライバーに
街中で出会う確率など
コシヒカリが入った米俵の中から
一粒のアキタコマチを探し出すに等しい確率だ
 
良いモノを見せていただいた感謝の気持ちと
新種を発見できた興奮から
少し涙を浮かべてしまったが
最後にこの目に焼き付けておこうと
涙を拭いた僕の目に飛び込んできたのは・・・
 
 
ハンチング
 
 
ハンチングをかぶった紳士であった
 
そりゃ、そうだ
ヘルメットを被って車なんて乗らないって!
あぁ、びっくりした
そうそう、簡単に新種なんてのは
見つからないって事だ
 
あぁ、びっくりした
 
 



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