雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

現地は戦場のようだった。

2011-05-18 20:18:03 | …and so on
ワタクシのカイシャでは被災地支援のために社員を福島・岩手などに派遣しております。岩手のほうは若手中心でがれきの撤去などの文字どおりの肉体労働をしているのですが、福島のほうは経理経験者が中心となって派遣先の契約事務関係の後方支援をしております。各部署が当番制で派遣する社員を出していて、ワタクシの事務所でも先週から派遣されていた同僚が昨日帰京し、今日から職場に復帰しました。さすがに疲れているようなのですが、10日間あまり職場にいなかったのでその間の仕事も溜まっています。やっぱり、帰ってきたら小人かバクが仕事を食べてくれているなどということはあり得ないわけです。かわいそうに、ヨレヨレの身体にムチ打って、さっそく打ち合わせに飛び回っておりました。彼は普段とても大人しい人なのですが、福島は戦場のようだったと言っていたのは実感だろうと思った次第。

基本的に、3巡目ぐらいまではウチの事務所にも男性で候補がいるようですが、経理経験者というのがそうそういるわけではありません。派遣要請が長引くことになれば、女性にもお鉢が回ってくるかもしれないと思い、かなり戦々恐々としている昨今です。確かに、派遣されて一から勉強しますなどというのではかえって足手まといになるのは必定。多少の方法論が違っているにせよ、現地ですぐに数字を睨むことができる人間が必要なのはわかるので、各部署の経理経験者が次々に駆り出されている模様。ワタクシは年寄りなので順番が回ってくることはないだろうと思ってはいるのですが。技術職の方々は3か月程度のスパンで派遣要請が来ているため、それはそれで大変だろうと思います。これからもいろいろなルートで派遣要請が来るだろうとのこと。現地では絶対的に人手が足りていないのだそうです。

同僚の話を聞きながら、やっぱり東京で生活できているということは幸せなことなのだと改めて思いました。地震から2ヵ月とちょっと経ち、被災地の復興という意味では、これから先のほうがどんなにか大変な道程なのだろうと思った1日でした。