バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

今度は消防車

2019年10月13日 | アメリカ生活


夏が去り、入道雲も姿を消したら
千切れ雲が多くて肌寒い日がいきなりやって来た。


今日は一日中曇っていて寒かったから、
私はChiliという、煮込み料理を作っていた。


その間ハニバニは昼寝するわーと2階へ上がってちょっとしてから
表の窓をふと見ると、赤いライトがチラチラ見えて、
何だろうと様子を伺うと向かいのアレンさん家だった。
家の前に大きな消防車が2台と、ちょっと離れた場所に救急車まで停まってる。


すぐにハニバニを呼んで二人で窓に張り付いて見ていたら、
もういろんなご近所さんが心配そうに外に出ていてアレンさん家を見ていた。


なんかもう、ただ事ではない感じ。


消防士が何人か、大きなファンを持って家に入るのを見かけてハニバニが、
「まさかガス漏れ?あのファンて、家に充満したガスを外に送るやつだよ。」と言い、
料理をしていた私は思わずコンロの火を消した。


幸い、ガスの臭いはしていない。


暫くしてハニバニが外へ行き、すでに外に出て事の成り行きを見ていたご近所さんと
話を始めた。
家の中からアレンさんの奥さんが出てきて、消防士に囲まれて何かを説明していた。
もちろん何を話しているのかわからない。


それから彼女は自分の車に飼い犬3匹確保して、彼女も運転席に座っていたが、
ずっと頭を抱えたままで、なんだかとても辛そうな顔をしていた。


アレンさんはどこだろう。


ご近所さんと話をしていたハニバニが戻って来た。

「みんな何があったのか全く知らないみたい。
消防士もプライバシーを守っているのか、
『ガス漏れですか?』と聞いたら、その心配はないって言うだけで
それ以外は何も言ってくれない。」と、何か腑に落ちない顔。


結構長いこと消防士が家の中に出入りを繰り返していて、
車の中で犬を連れて頭を抱えていた奥さんが、そのうち車でどこかへ行ってしまった。


家を開けたままで?


これにはハニバニもびっくりで、アレンさんも家にいるだろうし、
ましてや消防士がまだずっと調査をしているにもかかわらず、
家を出て行くってどういうことだろう?


そのうち救急車が帰って行き、一台の消防車も帰って行き、
そしてファンを持った消防士らも家から出てきて、もう一台の消防車も帰っていった。


ご近所さんたちも、家の中へと戻っていった。


アレンさん家のガレージだけが開いたままになっていた。


「奥さん戻ってきたら、様子を伺いに行った方がいいのかな。」とハニバニに聞いたら、
今はそっとしておこうよということになり、そのとうりにしておこうと思う。


何があったんだろう。


1時間ほどして、消えた奥さんが戻って来た。
奥さんの車が家の前に停められており、ガレージも閉まっていたので
少し安心した。


困っている人を見かけて、
どう助けたらいいのかとか、
その人のプライバシーにどこまで踏み入っても良いのかとか考えると、
いろいろと躊躇してしまう。


いくら私がKYだとはいえ、
さすがにセンシティブな事情だということを感じとれないわけはなかった。


いっそのこと、クッキーを焼いていた奥さんが、焼き加減に失敗し
煙モクモク大発生しちゃって、二進も三進もいかなくなって、怖くなって消防を呼び、
何台も消防車がやってきて大事になっちゃって、恥ずかしくなって思わずその場を逃げた

みたいなオチならいいのに、など想像した。
それなら後で、みんなで笑えそうだから。



今度奥さんを見かけたらとりあえず「消防車が来ていたけど、大丈夫でしたか」とだけ、
声をかけてみよう。


それぐらいは、やっていいと思う。







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