バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

日米メディアに疑問

2011年03月16日 | ALL ABOUT JAPAN
最近、友人エムと携帯&PCを通じてたくさん話すことが多い。



この東北の惨事が起こる前日までは

エムは50年前のクリントイーストウッドに、
私は現在のコリンファースにちょっとした熱を上げていて、

これはちょっとした恋ね、恋

など言いながら、まるで女子高校生のように浮かれていたところだった。

ひそかな恋心にくすくす笑っていたことがとても懐かしく思える。




それが今では友人エムは東京に住んでいるから、東電に
私はメディアに対して愚痴を言い合っている。



そう、このメディアなんだが。



日本にいる方はどうお思いになっているのかわからないが、
こっちにいると、何を信じていいのかわからなくなってきた。


東電の会見に惑わされている人は多いのではないだろうか。


放射能汚染の話である。


日本では極めて淡々と語られ、今時点で最悪のレベルには達していないと語られている一方
アメリカのメディアはそうは語らない。


こちらではもうすでに『第二のチェルノブイリ』として語られている次第である。


ニュースでのその放射能の危険性を語った後で
「That's not gonna be good at all.」(大変悪い状況になってゆくでしょう)
とか言うのを聞くと、でも東電の人はこれぐらいの放射能なら心配するほどじゃないって言いよったよ???と
私の頭は混乱するのである。




アメリカのメディアがこんな風だから
ウエストコーストでは今からすでにヨウ素剤が薬局の棚からなくなる始末で
インターネットでもパッケージが3000ドル、日本円で30万円弱で売られるようになった。



職場で騒ぐのはオバサマ。



職場では私に気を遣ってか、日本の大惨事についてはあまり語られないが、
オバサマは言いたいことを言う。



放射能について詳しい知識がない上にメディアが煽るので
恐怖心は募る一方なのだろう。


それにしてもどうして大騒ぎするのはオバサマ年代なんだろう?



それはいいとして。



連日のように被災地の人々の被災地生活がこちらのニュースでも大々的に伝えられる。



最近私はその外国メディアによる日本の美徳の賞賛について少々疑問を抱くようになった。
中でも「我慢強い日本人」だの「どんな苦境にあってもあの耐え抜く力」だのいう表現だ。

昨夜もNBCを見ながら、日本人の被災地での振舞いを褒め称えるエピソードがあったが、
一緒に見ていたハニバニに、

「画面を通してみる被災地の人は我慢強くて不平不満も言わずに頑張ってるけどね
あれ、本当はみんな悲しくて辛くて泣きたくて叫びたいはずなのに
アメリカ人と違って気持ちをそのまま表現することになれてないけー我慢強く見えるだけなんよ。
地震には準備が万全にできたすばらしい国ジャパンとか言われてタフげに報道されとるけどね
みんな絶対に弱音はいて泣いて不平不満ぶちまけたいはずなんよ。
それをあんなアメージングジャパニーズピープルとかでひとくくりするのは変。」

と私の不満をハニバニにぶちまけたら涙がぶわっと出てきた。


私の涙は一旦出てくるとなかなか止まらない。


まるで自分が被災地にいて耐えているみたいに泣けた。


ハニバニは

「うん。それも一理あると思うけど。
でもやっぱり日本人ってアメリカ人に比べたら絶対に絶対に他人をいたわる気持ちは比較できんよ。
少しの食料を他人と分け合うなんかまずこの国にはあんまりないことじゃん?
自分らはもう何もかもなくしとるのに、それでも他人を助けようって、普通なかなか思えんじゃん?


しかも


あんたの国のじーさんばーさんのタフさには、うちらのじーさんばーさんは敵わんよ。」


と言って、私を笑わせた。


とりあえず今の被災地に何か明るいニュースを!と、
毎日祈るばかりだ。


じゃないと、被災もしてない私の頭がおかしくなりそうである。


************


重い雲の上には絶対に青空があるんよ。


クリックしといてね♪
↓  ↓  ↓

いつもありがとう。








コメント (6)