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妙心寺 龍泉菴~臨祥院~天球院

2019-03-05 22:20:12 | 歴史散歩サークル

3月4日(月)歴史散歩サークルで「京の冬の旅~非公開文化財特別公開」妙心寺へ。

二条駅からJR花園駅へ。駅から歩いて数分。

まずは龍泉菴へ。

こちらは妙心寺の塔頭の中でも最大のところだそうです。

平成11年に、龍泉庵を開かれた景川(けいせん)禅師の五百年法要をするにあたって

お堂の修復など行われ、現代画家による障壁画が作られたとか。

写真を自由に撮れるところも多くすてきな障壁画が多かったです。

これは菩提樹。木の後方には金で描かれた太陽。太陽はお釈迦様を表すとのこと。

400年以上前の杉戸絵もかなりきれいに残っていました。

枯山水のお庭もすてき。梅の花が咲いていました。

富士山だったと思います。

こちら越前岬。

沙羅双樹の木(夏椿)。

客用の間は絢爛豪華にしつらえられ、

プライベート空間(今は使われていないでしょうけれど)は

水墨画の落ち着いた障壁画(古いものがそのまま見られるようになっていました)。

もちろんそこの障壁画は撮影禁止。

広大な龍泉菴のごく一部の見学でしたが、

お寺って昔からこんなふうにお堂の修復をするたび、

新しい障壁画を作ってきたんでしょうね。

長谷川等伯の真筆は博物館に行っていて

お寺ではレプリカが展示されていました。

 

次は麟祥院。

こちら春日局の菩提(ぼだい)寺。

軒丸瓦の菱形の中に三の紋は

春日局の嫁ぎ先稲葉家の家紋だそうです。 

こちらの展示で印象に残ったのは雲龍図。

写真撮影は不可だったので冬の旅のパンフから。

雌雄の龍。角がお下げのように下がっているのが雌、角が立っているのが雄なんですって。

海北友雪(かいほうゆうせつ)の作品。

海宝友雪の家は父親の代から春日局の実家とのご縁があったとか。

龍の表情がかわいい。

方丈前の枯山水。

元は石組みだけだったんでしょうが、長い年月たって苔に覆われています。

大きな木の左側の三つの岩が瀧を表し、小石が水の流れ、右端の平らな石が船を表すんだそうです。

春日局の御霊屋というのもあり、お骨はお江戸の麟祥院にあり魂はこちらの麟祥院にあるとか。 

御霊屋(みたまや)。

お堂の中は撮影できなかったので冬の旅パンフから。

庭の端っこには稲葉氏の城、淀城のしゃちほこもありました。

 

次は天球院です。

天球院は拝観寺院ではないとか。今回は特別公開です。

 

つるべ井戸のあと。

井戸蓋に乗せられているのは、軒丸瓦と流木を利用したプランター。

いろいろ家庭園芸風に蘭などが植えられていました。

竹林の虎の絵。

当時の日本には虎がいなかったので虎の毛皮を猫に着せて絵を描いたとか。

毛皮には足先や尻尾はなかったのでその辺りは想像で描いたそうです。

仕草が猫っぽい絵が多いでしょう?とガイドさん。

尻尾が蛇みたいなのは、そのせいですって。

 

「京の冬の旅」は現地に観光協会からのガイドがついて

詳しく教えてくれるところがいいですね。

もちろん非公開文化財が見られるのも魅力だけれど、

ただ見て終わり、ではなく、解説付きなので

いろんなことを知ることができるのも魅力。

 

三つの塔頭(たっちゅう)でスタンプをもらって、花園会館でお抹茶と和菓子のサービス。

お寺の板敷きを歩き、こぬか雨が時々降って、寒い一日でしたが、

一日の歩数は10,000歩をちょいと超えていい運動になったと思います。