5月30日(金)、南禅寺の無鄰菴に行ってきました。
蹴上の駅からしばらく歩くと仁王門通りに道案内。
長い塀に沿って歩きます。
まずは入り口でパチリ。
予約時間より早く入らせてもらいました。平日だから見学者が少なかったのかな?
写真については、個人なら建物・庭ともにほぼ撮影OK、ただし人物を入れないでねとのこと。
最初に無鄰菴についての説明(自由参加)を受けたんだけれど、
情報量が多すぎて頭に残りにくい!
山縣有朋(1838年《天保9年》~1922年《大正11年》)は無鄰菴という名の別邸を三つ作ったそうです。
無鄰菴とは?隣に家がない庵の意。
第一無鄰菴は長州下関に。
第二無鄰菴は木屋町二条の角倉了以別邸跡(現がんこ高瀬川二条苑)を購入。こちらは小堀遠州作庭。小川治兵衛改修。
第三無鄰菴が南禅寺草川町の当地・・・。小川治兵衛作庭。東山を生かした庭園。
説明を受けた後、庭に降りて散策。
新緑が美しく、小川のせせらぎも心地よく聞こえて気持ちよかったです。
キノコ発見!
庭園内、ちょうど季節のドクダミの花もかわいかったです。写真撮りそびれちゃいました。
一番奥に三つの滝。醍醐寺を模したといっていたような?
庭園内の川は元々あった草川の水だけでは足りなくて琵琶湖疏水から取水、
高低差を利用してのサイホン方式だとか。
この水が白川に行き、祇園を通り鴨川に注いでいるとのこと。
庭園内を歩き、お茶室は外から見るだけでしたが、
洋館は中に入ることができて1階、2階ともじっくりと見学。
奥に見える白っぽい建物が洋館。
1階壁はレンガ。いろいろ展示されていて、
庭園のお手入れについての動画(英語版字幕付き)が流れていました。
聞き取りにくかったので字幕を必死で見てました。
日本語版の字幕もあったら良かったのに。
二階は窓を閉め切ってとても暗く、フラッシュ禁止になっていました。
よく見れば格天井。現場では気づきませんでした。各格子に絵も描かれていますね。
壁画はお寺などの障壁画と同じ作りなんでしょうか?
洋風を目指しても壁や天井に和風を残す、和洋折衷のお部屋。
素敵なストーブも見えます。木炭か石炭か薪か。
ここで1903年無鄰菴会議が行われたとのこと。
残念なことに高校時代日本史は近現代史まで進まなかったので、「無鄰菴会議」?何のこと?
はてなでしたが、説明書きがありました。
「日露戦争開戦直前の日本の外交方針を決める」会議。たった4人で?
元老に相談という形でしょうか?
山縣家から寄贈を受けた椅子などが展示されていたのだけれど、
面白かったのは書見台付きの椅子。
背もたれの角度は固定ですよね。読みにくそうな気がする。
じっくり回ってちょうど1時間くらい。
ずっと以前に定期観光バスのルートで来たことがあるはずなんだけれど
駆け足で、全然記憶に残っていませんでした。
今回お天気にも恵まれ、ゆっくり見学できて大満足です。
はてなブログにお引っ越しします。
花、着物、時々ハンドメイドへどうぞ