Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

プリズム と ユラ

2016年01月11日 08時30分15秒 | EXHIBITION


「プリズム」(部分) 墨・和紙 SM 2016亀井三千代

あらかわ画廊の藍墨ドローイングに出展する小品です。
というか、3枚とも小品を出展いたします。

「プリズム」
これは前回の「入口展」のあと年をまたいでゆっくりと仕上げました。
光、光…と見えている光を壊さないよう
大切に仕上げに向かいましたが
例のごとく2重に顔が現れたので
それ方々も、そのまま居ていただくことにいたしました。
写真は部分です。下まではちょっと無理
(というか、ここまででも良いのかもしれない。
今年は隠すことも勉強したい。)


「ユラ」 墨・洋紙 P3 2016亀井三千代

もう一つは「ユラ」
「プリズム」と同じモチーフです。
これは洋紙に割り箸で描きました。
即興的に描いていてどうやったか、ほぼ覚えていません。
「プリズム」とは別のやり方を見つけたかったんです。
見つけたはいいが覚えていない、もうできない(笑)

実は今回、同じモチーフで随分描きましたが
ほとんどがボツ
こう見せたいとか、一瞬でも邪念が入ったらアウト
上手くいってるとか、思っちゃったらアウト
「ユラ」は上手くいかず諦めた作品でした。
でも一晩たって墨が乾いたら思いがけない絵に変わっていました。





盛岡在住の女性の書家で、沢村澄子さん という方と一度 サシで飲んだことがある。
つま先から頭の先まで 完全に書家で、だから墨の話しが面白く
随分参考になりました。
で、その時に
「彼らに仕事をしていただいている。私は何もしない」

と言うので
「こびと?妖精?」

「そう。うふふ」

みたいな会話をしたのだが、「ユラ」でそれを何となく思い出しました。
彼らは一晩仕事をしてくれたのだ。

「プリズム」と「ユラ」は
いわば姉妹のような存在でとても愛おしい。

小品3点ですが、
銀座・京橋界隈にいらしたときは
どうぞお立ち寄り下さい。


★ 藍墨ドローイング展」あらかわ画廊
2016年1月12日(火)ー23日(土)
11:00ー18:00(最終日16:00まで)日曜休廊

平澤重信 手塚恒治 高崎昇平 阿部清子 桑原聖美 菅野静香 清野晃代 亀井三千代

 



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