Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

身体曼荼羅として…

2015年02月26日 10時54分09秒 | EXHIBITION


この作品、昨年秋の個展で発表
足りなさを感じていたので加筆して
今回の「人人展」に出展いたします。

タイトルは「憑」P80
絵を描いている最中の精神状態に「憑く」感じを重ねてみた。

狂乱にありながらどこか冷静でないと成り立たないような、なんて
こんなことを自分で言ったところで説得力があるとは思えず
言いながら、自分で自分に疑問を投げかけてしまう。
たとえば、周りに人がいて、描いているときの私について分析してくれたわけではないですから
客観性が足りないんです。

まぁそんなふうに
今まで作品1点1点にその都度タイトルをつけていたが
全てにおいて通底するテーマを言葉にしたくて
ずっと考え続けていた。
この分かりにくいものを伝えるには…

憑依だなんて言ったところで
私の個人の体験でしかないわけですから。

先日、風呂につかった瞬間に
「曼荼羅」という言葉が現れた。

何かを考えていたんだと思うが
繋がりが思い出せなくなっていた。

今、私の世界観を伝えるのに、
これ以上の言葉はないように思われた。

思考は不思議だ。
それについてドップリ考えているときは現れず、
別の何か、関係ないことをやっている時や動作の瞬間に
ぶわっと出現する。

面白いと思う
絵もまた同じだ。