31:Deci<E>sion
語り手:真言
日付:4/15(土)
PT:04:17
前節の続き。
床から起きた真言の下に、再び道具からの電話が入る。 すると道具は、祭が予定通りに決行される事を真言に告げた。 それは、“例の事件”が解決したから、と言うのだが……?
・解説
よく憶えていたね
たった2日前の事ですからね。(笑)
そんなばかな
もちろん、これはいわゆるカヴァーストーリー。 実際には、熊ではなく音で、取り逃がしたが八相は(道具以外)その正体を知らないので、“警戒しつつも祭りを優先”でカヴァーストーリーをでっち上げた。 もちろん、道具の根回しもあっただろうが。
他者に興味を持つのも節度が必要だ
……まあ、言わんとしている事は分かるし、この場合は正しいんだろうけどね。
相対的でしかない優越感
そうその通り。 そんなモノは持たなくてもいい。 道具や真言でなくても、ね。
蒐集を旨とする遊戯
ミルハとWCLが八相を相手に行っているこの遊戯の事。WCLの当初の目的は、八相殲滅とCATの回収である。
Pの思想
すまん、分からん。 “P”は何かの伏字か?
自分で考えろ
結局のトコロ、選択とは自分自身の意思である。 外部情報から選択肢の優先順位を判断する事は可能だが、最終的な決断は自分自身の自由意志にのみ、委ねられている。 悩んだ末の決断であれば、それが何であれ十分に価値のあるコトなのだ。
西石君も、体調やら仕事の事情
主に仕事。 そして仕掛けたのは、そう言っている道具本人。
もう少しひとの話~
道具はそーゆーヒトです。(笑)
・漢字/英語/用語
Deci<E>sion
deciesion(デシジョン)→決断、決定などの意。
欺瞞
ぎまん
スタンドアローン
stand-alone→単に“独立”と訳される事もあるが、他の機器に依存せず単独で動作するシステムの事。 この場合は、“自己完結”と同義として用いられている。
恣意
しい
邂逅
かいこう→先ほどの道具の“間”は、思わず弁舌になって口を滑らしそうになった言葉を飲み込んだんでしょうね。
32:Ignored
語り手:道具(相手は音)
日付:4/15(土)
PT:00:37
場面転換のためのインサートシーン。
道具が、音に三春の蔵に入った時の様子を尋ねる。
極短いシーンだが、真言が蔵で見つけたカミが何だったのかが語られる。
しかし、語り手は飽くまでも道具なので……。(^ ^;)
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
Ignored
イグノード→無視されるの意。
具えて
そなえて
33:絶対 温度差 領域 展開
語り手:真言
日付:4/15(土)
PT:07:25
31節の続き。
道具との電話を終えた真言の下に、冬夏が様子を見にやってくる。
このシーン好き。 真言と冬夏の距離感がとても良い。 ほんのりと温かいのに、どことなく切なくて哀しいカンジがGoodです。
ちなみに、冒頭の門王水から掛かってきた電話は、……まあ、どーでもいいです。(←オイオイ)
・解説
僕の方が変節したのだろうか
物語りが始まってからココまでの描写をよく比較すれば分かると思うが、真言は少しずつ変化している。 特に、ミルハに対する態度は変化が顕著である。 冬夏や克枝といった門王水以外の異性と接触する機会が増え、門王水に対する想いを無意識的に自覚し、その接点が急激に減った事に対して焦燥しているからだ。
Yの欲動があるにせよ、結局真言はミルハがスキなのだ。
その想いが、↓に現れている。
は…く…たいの~
この独り言。 真言自身はごまかそうとしてるけどね。
待つのってすごい苦手
冬夏お前もか!
とにかく、すっごい嬉しい
冬夏かぁいいなぁ~~。 こうした一連があって、筆者は冬夏押しになったのです。
何となしに頭を撫でた
……まこくん、卑怯です。
悪意が無くても、知らないうちに~
深いねぇ~このセリフは。 その通りだよ。
・漢字/英語/用語
煩悶
はんもん
恋煩い
こいわずらい
罹った
かかった→病気の場合はこの表記を用いるが、常用外らしい。 平仮名表記が一般的。
後生
ごしょう
戯れ
たわむれ
・伏字
(…かし…な。…イの抑えが……?)
まあ、そのまんまでしょうね。 “おかしいな。ワイの抑えが……?”
34:蜈蚣の視覚、九十九百足らず死角の資格が刺客或いは始覚ならんと
語り手:道具/ノート
日付:―
PT:01:50
場面転換のためのインサートシーン。
過去の何時か。 道具とノートが今回の遊戯の意義を語る。
それにしても、道具も髪が短かったがミニスカならちゃんと女性に見える。(笑) 個人的にはショートの方が好み。(←どーでもいいよ)
・解説
僕自身がそれを推進する意志
既に記した通り、道具は音を使って遊戯を引っ掻き回す。 ノートとカルロサが取引をもちかけ、見返りにルーラー昇格を得るため。 この節にて、これがようやく明確に語られる。
『あれ』
? カルロサかミルハの事かな?
例のあのお方
ココではミリアムの事を指す。
今回の事はその愚考を止める
ノートのこのセリフ、及びこの直前の道具のセリフから察するに、過去の遊戯ではルールに従いつつも最終的にはミルハによって大量殺戮が行われ、八相にいつも多くの犠牲者が出たようだ。
ツギのステージ
interlude、及び次の遊戯の事。
西のあの方
選律の事。
・漢字/英語/用語
蜈蚣
むかで→他に“百足”とも表記する。
始覚
しかく→造語。 字面からすると“感覚の始まり”を意味する語らしいが、この節の描写を読む限り、音の事を指しているようだが……?
Moon=Calf
ムーン・カルフ→“Calf”は本来“子牛”の意だが、ココでは幼い獣、“幼獣”の意。 したがって、“Moon=Calf”とは“月の幼獣”の意。 ココでは音の事を指す。
TriBe+E
設定未公開のため不明。
枉げない
まげない
瑣事
さじ
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #13-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
イキナリの酷暑もひと段落し、ようやくフツーの暑さに戻ってきましたね。 ……つっても、連日の真夏日&熱帯夜ですが。(笑)
そんな陽気に誘われたのか、僕の在住地域では先週の頭ぐらいからセミの鳴き声が聞こえ始め、連日朝から大合唱しております。
夏ですねぇ~。
ちなみに、暑いといえば選挙ですが、華麗にスルーさせて頂きます。 結果を見るまでもなく、“予定”通りに決まってるので。
<今週の特集>
今週の特集コーナーは、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載第13回です。
今週から連載再開です。
21:●ightmare
語り手:冬夏
日付:4/14(金)
PT:03:06
は~~~。 やっと夜が明けた……。
いくらなんでも1日が長過ぎる。 分割すべきだったと思う。
それはともかく、夜明け間近に悪夢にうなされる冬夏。 しかし目覚めた時、冬夏は自身の置かれた状況に混乱する。
・解説
掟を執行
よく分からないが、八相には“男児が生まれたら間引くべし”という掟があるのではないかと思われる。
歪の間引き
上記に同じ。
魔女の姫
三春家はドレミリア直系の子孫であり、ミリアムと同列の血統である。 この章の終盤、及び次章にて明確に描かれるが、冬夏の身体的特徴である金髪碧眼は、貴奴が指摘した通り隔世遺伝であり、ドレミリアの血統を明確に示すモノである。 また、選律らに言わせると冬夏はドレミリアの生き写しのようによく似ているのだそうな。
ハリをカタキとす
?? イミフ。
りでるの裔、どれの裔
どちらもドレミリア・リデルの事を指しており同義。
……だれ?
分からないが、恐らくカルロサの事ではないかと思われる。
円環ではなく螺旋
円環(えんかん)は、同じ所をぐるぐると回り続ける事を表し、最悪の箱庭たるこのセカイの遊戯が普遍的に続くリフレイン・ドラマである事を示唆する。 対して螺旋(らせん)とは、一見円環に良く似ているが、その軌道は同じ場所に戻る事なく、絶えず上下どちらかの方向に進行しており、ココで冬夏が言っている通り繰り返しではない何かしらの進展がある事を表す。
一周回っているように見えても、よくよく見れば何かしらの変化がある事を喩えている。
しめ
……なんだろうね? “注連縄”?
ん?
ココで、冬夏が目覚める。 という夢を見たのですよと。 ミルハと一緒に寝た影響か?
ちなみに、このシーンの背景画は手前で背中を見せている裸の女性が冬夏で、その視線の先にいるのはCATのミハル。
やば、えろすぎ
そこ重要! もっと詳しい描写をッ!(←マテ)
・漢字/英語/用語
瑠璃
るり
緋色
ひいろ
壮美
そうび→読みに注目! 機械仕掛けの紙の装備。
MEME
メメント・モリの略と思われる。
WE?E3?
ワンダー・エイトと三重偉大。
鼾
いびき
歯軋り
はぎしり
・伏字
●ightmare
Nightmare(ナイトメア)でしょうね。 悪夢の意。
●●さんが掟を
?? これは分からん。
利己的な●●●
アリス?
22:ぼあんかれがわからないのに
語り手:真言
日付:4/14(金)
PT:11:32
前節の続き。
食堂で落ち合った真言と冬夏は、門王水と共に朝食を摂る。
内容的に反論したい部分もあるが、ようは考え方の違いである。 結局のトコロ、自然界はそれが自然であり、人間が思うような事は考えもしない。 何故なら人間は、自身を自然界のサイクルから切り離す事に成功した不自然な存在だからだ。
・解説
ぼあんかれ
?? サッパリ分からん。
ちょっとばかり拍子抜け
女子はそーゆートコロの切り替え上手いからね。
基本屍体食べてる~
まこくん……。 いくらなんでも食事中に話す話題ではないですよ。 話しのつながりとしては分かるけど。
良くある番組でさ
そして律儀にレスる冬夏さん。 この二人は……。 もうちょっと爽やかな朝食風景にでけんかったのかね?
忘れました……
ぅおぉ~~い! 道具さんの電話の件だろ。
……でもまあ、筆者も健忘症がヒドいのでこーゆーコトは実に良くある。 1秒前に考えていた事がキレイサッパリ抜ける、なんてのは、筆者にとっては最早日常である。
宮さんが僕を嬲る時と同じ眼
どんな眼だよ。(笑)
やっぱりフェアに行かないとね
冬夏はいい娘だなぁ~~。
ふーん、あ、そうですか
拗ねなさんなよ。(笑)
なんかブレーキが掛かる
Yの抑動が効いてるからね。
お話の約束
この約束は、結局果たされる事なく物語は終わる。
狩屋にヘルプ
止めた方がいい。 克枝も真言に惹かれているので、コトと次第によっては更なる泥沼に……。
姫様ちゃんてこんな娘だっけ?
そうと言えばそうだし、違うと言えば違う。 不思議ちゃんキャラとはそーゆーモンだ。(←オイオイ)
なんじゃったんじゃい??
詳細は次節にて。
・漢字/英語/用語
ヴァイキング
バイキング(注:和製英語。 8世紀~11世紀頃に黒海やカスピ海を荒らし回った海賊のバイキング(viking)を語源としているが、特に関係はない。 海=テーブルにある獲物=料理を好き勝手に食べまわる様子を喩えたのかも)→食べ放題の意。 飲食店において定額料金で指定された範囲にある多種類の料理の中から任意のものを選択して、希望する量を食べる事が可能な方式の総称。
冬夏が言っている“ビュッフェ(buffet)”は、フランス語で食べ放題に相当する語。
他に、ブッフェ、ビュフェ、バフェ、バッフェなどとも発音するが、いずれもビュッフェと同義。
また、北欧の一部の地域では“smorgasbord”。 英語では文字通りの“All you can eat”と呼ぶ。
然程
さほど
虚飾
きょしょく
疎か
おろそか→ちなみに、ココで冬夏が言っている事は、15節で音が言っていた事とほぼ同義。 どちらも生きる上で重要な捕食という行為について述べられている。
ただし、音が生物としての基礎本能の視点から述べているのに対し、冬夏のこれはヒトの理性、道徳的な視点で語られており、両者が差別化されている点が興味深い。
偽体
ていたらく
敷衍
ふえん→修辞的効果を増すため、重要性を付加するため、あるいは思想や状況をできるだけよく見せるために意見や主張を引き延ばす修辞技法の事。 “増幅法”とも言う。
拙い
まずい
埒外
らちがい→埒の外側、物事の一定範囲外の意。
言伝
ことづて→伝言の意。
白地
あからさま→“偸閑”とも表記するが、どちらも当て字。 平仮名表記が一般的。
思い淀む
おもいよどむ→そんな語はない。 でもまあ、言わんとしているコトは分かる。
瞑り
つむり
耽る
ふける
丑時参り
うしのこくまいり→解説するまでもないっしょ? ワラ人形にごっすんごっすん五寸釘ですよ。 今でも密かにではあるが結構行われている。
ちなみに、ちゃんとした決まりや作法があり、それを守らないと願いは成就されないのだとか。
同道
どうどう→この場合は“同行”でいいと思う。
23:世の中思い通りにいかないので横たわるのにかりたてられ
語り手:姫様/克枝/冬夏
日付:4/14(金)
PT:00:32
前節の続き。
登校中の姫様と克枝が、同じく登校中の冬夏と遭遇する。
前節のラストで、真言に掛かってきた姫様からの電話が急に切られた理由が語られる。
姫様と冬夏の関係が、いつにも増して険悪なのがちょっと怖いです。
・解説
節題について
この節題は、読んだ通り言葉通りの意味と思われる。 ただ、これが誰の視点で、なのかは不明である。
………の……ザイで……
二相の分際で、ですね。
この節は、前節で真言に電話をかけてきた姫様が突然電話を切った理由が語られているワケだが、それよりも重要なのがこの姫様のセリフである。 他節にも記述があるが、三春家はドレミリアの直系という理由だけで八相の二位を賜り、本来魔眼質の資質の上でも上位であるハズの綾目家よりも位が高く、名目上八相のリーダーになっている。
が、綾目家はこれを疎んじており、八相の教えに忠実な姫様は、特にこの傾向が強い。
節自体はごく短いシーンに過ぎないが、このセリフから姫様の冬夏に対する強烈なライバル意識が読み取れる。
哀れなのはやはり克枝である。 このシーンでも、姫様と冬夏に板挟みされて右往左往しているだけである。
・漢字/英語/用語
※特記事項無し。
24:尋猫・見跡・見(以下略)
語り手:真言
日付:4/14(金)
PT:15:14
22節の続き。
特にする事がなくヒマになってしまった真言は、暇潰しを兼ねて碁石松原に向かった。
そこで真言は、失われた自らの記憶を手繰るべく、独考に耽る。
・解説
尋猫
じんびょう?→造語のため意味不明だが、字面通り“尋ねる(問い質す)”という意味で“尋問”と同義と考えて良いかと思われる。 対象が人か猫の違いだけかと。
見跡
けんせき?→やはり造語だが、読みがこうだとすると“譴責”と同義かと思われる。 規則に違反した者や、信用失墜行為を行った者に対して始末書を書かせて戒める事。 法律上では戒告と同義。
問題は、それを誰に対して?
見(以下略)
上記の通りだとすると、尋問して譴責した事で既に処分は終わっているので、以下が続かない。 WCLの約款では、その後にまだ何かあるのだろうか? それとも、上記が間違いか?(笑)
期待してたふうじゃん
いや、キミは期待してるでしょまこくん?
なんだこの感じ
言い知れない焦燥感。 期待している事象が期待通りに実行されないもどかしさ。 ある種の鏡映転移不全。 あるいは嫉妬に類似する感情。
何かあったらすぐに言うんだぞ
知狡のこのセリフは、何に対して、という特定の必要はなく、知狡自身が言っている通り真言を取り巻く状況全てに対してのセリフである。 この後真言が思案している通り、それは家族だからというだけでなく、真言に課せられた逃れられない運命をも含んでいる。
既に記した通り、真言だけが事態の真相を知らず、真言以外が全てこのドッキリ企画の仕掛け人で、しかし知狡には真言に真相を話す権限がないのでこのような言い方になる。
母さんなら一緒になって~
違いない。(笑) 現実は次章にて(最後の最後で)登場するが、知狡とはホントに正反対のキャラクターである。
宮さん……のようなひと
ミルハではなくカルロサ。 どうやら、外見は結構似てるらしい。
はっ、また横滑りしてる
おおおおーい! 戻せ戻せ! 横滑りには違いないが、そこは突っ込んで懐疑すべき点だろ!
この時点で、真言がねこざんまいに連絡を入れるなり何なりしていれば、この章の終盤近くに配置されたサプライズ展開は回避出来た。 少なくとも、真言は打ちのめされるほどのダメージを受ける前に真相の一端を垣間見る事が出来、それに備える事が出来たハズ。
少なくとも、ミルハに問い質すキッカケにはなったハズ。
例の鳥居の記憶
1章12節を参照の事。
空白状態とでも言うべきか
それこそが空転脳の空転脳たる所以。 記憶喪失的に記憶の時間的連続性が絶たれているからだ。
この空転脳という設定は、実はギャルゲーなどのノベル系ゲームではよくある設定で、主人公(=プレーヤー)が何かしらの記憶を欠落している、というのは、実によくある定番設定である。 この記憶の欠落のために、主人公とヒロインのラブストーリーが盛り上がり、クライマックス、あるいはその直前のサプライズ展開の前フリに出来るからだ。
筆者はこの手法があまり好きではないので使わないようにしているが、ギャルゲーやライトノベルではマンネリ化しているほどの定番設定である。
本作では、これに論理的な理由付けとしてイツワの覚醒を意図的に遅らせるために真言という仮人格が与えられた事による弊害としているが、意味というか意義としては、従来のギャルゲーやライトノベルのそれと何ら変わらない設定である。
ららら~はるは~
真言の鼻歌、ってゆーかまんま歌なのだが(笑)、特に意味はないかと……。 強いて言えば、真言の深層心理的願望を鏡映しているとも言えるが。
きぃとの過去は一体どうなる?
どうもならない。 何故なら過去の記憶にある貴奴は、貴奴ではなく音だったから。 この二人が同一人物である事に気付けるかどうかが、真言の失われた記憶を読み解くカギとなる。
僕の心の中だけに~
ムリです。 アナタ以外はみんなもう既に知ってる事だから。
開けてはならない箱
パンドラの箱の事だが、本作ではこの遊戯が展開されている箱庭の意もある。
……がすきなのか?
ミルハの事。
あ・づでぁっとぅ!!
木の根っこにつまずいた真言の叫び声。 本作では、こうした妙な声が時々描写されるが、発音を何とかそのまま表記しようと試みた結果である。
『ながら』で思考すると危険
その通り。 だから、運転中の“ながらケータイ”が法律で禁止された。
すこーんと忘れてしまったもよう
水溜りにはまった時もそうでしたね。(笑)
全員がセカイの構成要素のひとつひとつで~
ココで真言が考察している事についてだが、もちろんそれはそれで確かなのだが、だからといってコミュニケーションを否定してはいけない。 それは、ディスコミュニケーションの原因にしかならず、言葉では伝えきれない事であっても、それを何とかして言葉にしてコミュニケーションを重ねる事が重要なのである。 何故ならヒトは、100人が100人ともチノ嬢のように察しの良いニュータイプではなからだ。 言葉にしなくても分かり合えないから、ヒトには言葉があるのだ。
べつの國のにん――~
解説の必要はないと思うので割愛。
思い出した!!!
……しかし、その内容は冬夏が言っていた事と何ら変わらない。 新しい情報はない。 真言自身が言っている通り、全く以って何も進展していない。 冬夏の言っていた事に実感を得ただけ。 そして、真言の思考はまたもや横滑りしまくる。 コヤツは……!
ひとりじゃなかったんじゃなかったか?
そうその通り。 カルロサと、“矢鱈難しい言葉を使うひと”、道具だ。
カルロサは、強くなり過ぎて遊戯のパワーバランスを崩壊させる、すなわちゲームを楽しむための制約を崩壊させる恐れが出てきたミルハのレベルドレイン=弱体化のために、八相側の人間である道具に接触。 真言を連れ出し、道具には冬夏や音を連れ出させた。
そして道具は、ルーラー昇格というエサに釣られてこれを了承し、真言と冬夏を引き合わせ、カルロサは二人に最強装備たるCAT、シロを与えて砂の城に隠させた。
全ては遊戯、愉悦こそ至上。
何故ならカルロサは、このセカイを支配する神になりたいからだ。
そして道具も、カルロサと同じく神、あるいは遊戯を傍観する視点を得たいからだ。
人々が、自分の思い通りに右往左往する姿を箱庭を見下ろすかのごとく見つめる視点、これすなわち神の視点。
これが面白くないワケがない!
ヒトには、誰しも“神になりたい願望”というモノがある。 他人よりも優位な立場で、相手が歯噛みして悔しがるのを笑って見ていたいという支配願望がある。 いわゆる“クレーマー”なんかは、その最たる例だ。 自分の思い通りにならない=間違っているのは自分ではなく世界だと思い込んでいるからだ。 近年の北朝鮮なんかも、その実例である。
映画やゲームを楽しむのも、やはり“神になりたい願望”の表れだ。 モニターに映し出される愛憎劇に涙し、選ばれし勇者となって魔王を倒すのに楽しみを憶えるのは、この願望が誰しもの心にあるからだ。
しかし、間違えてはいけない。 ヒトは、神になどなれない。 何故ならヒトは、冬夏が言った通り海の広さに自分の小ささを省みなければならない存在だからだ。 それが出来ない人間は、真の神の怒りを買って破壊されたバベルの塔と運命を共にする他ないのだ。
なにかが欠けている……
欠けている何かが多過ぎて特定出来ない。(笑) まあ、この場合は音と貴奴が同一人物である事、かな?
多少の進展かな
1000が1001になった程度ですが。(笑)
――の遊戯だ
ねこ→カルロサの言葉が脈絡なく思い出された結果と思われる。 そして、真言の思考は再び横滑りする。(笑)
立ち眩んだ時に記憶が飛んだとか?
かもね。 正しくは“時間が”だけど。 実際、この後の節で真言は時間の消失を体験する。
・漢字/英語/用語
侘びて
わびて
確り
しっかり
恙なく
つつがなく
容れ
うけいれ、だと思うが脱字。 “受容れ”と表記するのが正しい。
曖昧模糊
あいまいもこ→“模糊”はぼんやりしたさまの意。 元々は数字の単位で、10の-13乗=10兆分の1を表す。 獏の10分の1、逡巡の10倍。
清清しさ
すがすがしさ
閑古鳥
かんこどり
耽ろう
ふけろう
精精
せいぜい
彷徨いて
うろついて→当て字。 本来は“さまよ(う)”と読む。
ナルシー
ナルシシズム(narcissisme)→自己愛を意味するフランス語で、ギリシャ神話の登場する花に姿を変えた少年、ナルキッソスに由来する。 自己の容貌や肉体に異常なまでの愛着を感じたり、自分自身を性的な対象とみなす心理状態の事を指すが、これは正確にはナルシストというナルシシズムとは(根っこは同じだが)微妙に異なる精神異常。 ココでは、“ナルシスト”の意で用いられている。
先達
せんだつ→先輩、前例の意。
躓いた
つまずいた、あるいはつまづいた。
獏
ばく→ぼんやりしたようすの喩え。 元々は数字の単位で、模糊の10倍。 100兆分の1。
芋蔓式
いもづるしき
25:いたんだ
語り手:冬夏
日付:4/14(金)
PT:11:25
前節の裏側。
道具の計らいで、冬夏は臥せっている貴奴の見舞いに向かう事になった。
・解説
いたんだ
この節題は、漢字を当てはめる事によって様々な意味になるが、恐らくその全てを含んでいると思われる。 冬夏が道具と共に貴奴を見舞う何でもないシーンだしね。
子供の頃だって、あの家から~
道具のこのセリフは、冬夏と真言の幼少期の記憶の一致を説明し、その仕掛け人が道具(と、カルロサ)である事を証明する証拠である。
他のニンゲン
もちろん母親や姫様らの事を指しているが、言い回しにどことなくトゲを感じるのはナゼ?
ボロ車だが
アンタが言うな。(笑) アンタのクルマじゃないだろ。
食欲は相変わらず
そりゃそうだ。 何せ貴奴は音。 GWでありクイ特化のCAT。 “喰う”のが宿命。
件の諸事情
ハチミツぶんぶん関係の事。 詳しくは前章参照。
彼と契りたいと思っているのかな?
なんという直球ストライクな問い! まあ、道具がこーゆーヒトなのは分かってるけどさ、ナイーブな問題なんだからもうちょっとオブラートを効かせて頂くのがよろしいかと。
西の御大
選律の事。
八相の人間が直々に~
このセリフから分かる通り、ハチミツぶんぶんは八相にとって資質者捜索の重要な行事である事は確かだが、飽くまでも学校行事として行われているため、該当する年齢の血縁が八相内にいない場合は、全くの赤の他人が演目をこなす事もある。 近年(注:恐らく姫様や克枝の母親、あるいは卑尊辺りが高校卒業後)は、長い間他人が演じていたようだ。
……って、アレ? 去年は? 姫様と克枝は1年だから演じる事はない(注:飽くまでも新入生の歓迎行事として行われているため)だろうが、冬夏は2年のハズだから在学していたハズなのに……?
世のオバサン方のような真似
偏見ではない。 事実である。 また、そういうヒトに限って運転がヘタ。 男女を問わず、ね。
ヒトは自分を定義されるのが好き
これも事実。 カテゴライズ、ラベリング、レッテル。 「私って○○なヒトだしぃ~。」 “みんなと同じ”という安心感。
(ここだけの話だが能無しだからね。)
冬夏の母親、のぎかには魔眼質がない。 そもそも、三春家はドレミリア直系の子孫でありながら、資質者としての能力は代々低く、綾目家や選律はこれを疎んじている。
ドレミリア自身の資質が低かった、という説もあるようだ。
そんな家の、に、てだけで
非常に読み難いが、伏字や異意、ましてや脱字の類ではない。 出来る限りリアルな話し言葉を再現しようと試みた結果である。
翻訳するなら、“そんな家の……そんな家に生まれた、ってだけで……”。
チョウシ
長子、または長姉。 この場合は後者かな? 意味は同じだけど。
遊女さん
ゆめさん→綾目遊女。 姫様の母親。 音に喰われた一人。
あのお方
ココではミリアムの事を指す。
あ……、
冬夏も気付いたね。
すみません、何でもないです
? 何だったんでしょうね?
抜本的改革が必要
道具の目的の一つ。 ただし、二次的なモノに過ぎない。 道具の最大の目的は、飽くまでもルーラー昇格である。
ちなみに、選律の目的でもあるが、望む結末が道具とも冬夏とも異なる。 選律の目的は、自身が八相の束ね、すなわち現在ののぎかのポジションに至る事。
魔女殿が居る限り
魔女殿とは、もちろんミリアムの事。 ……だから道具さん、いくら冬夏相手といってもそーゆー発言をそんな開けっぴろげに……。
猫がヒトを飼い馴らしている今の世
要するに、人間は猫を飼っているつもりだが、実際には寝床とエサを提供させるために猫に利用されている過ぎない=主従関係の逆転。
この後の、“黙っていれば加護は約束されている”は、まさにこの事を指している。
駒か審判か、それが問題だ
そう、道具にとっては至極重要な問題。 道具は、駒でいる事に飽きたのだ。 そして、駒ではなく審判になりたいのだ。
この節、結構重要ですね。 道具の本心がかなり詳しく語られている。
私と海に行った時はもう
冬夏が混乱している通り、道具の実年齢はアンチエイジングを受けた時期が分からないので不明である。
……まあ、それはAAを受けているキャラクター全員に言える事なのだが。
……ふぇえ
まんま病人のように元気がない貴奴。 彼女が弱ってる姿って、すごく違和感がある。 しおらしい貴奴て……ねぇ?(笑)
男子より女子の部屋の方が~
いわゆる汚部屋。 捨てられない女。
進化の過程において、ヒトは群れの中で男女の役割を完全に分けた。 オスは外で狩りをし、メスは巣で育児を行う。 この役割分担により、オスは狩りがやり易いように筋肉質の身体になり易くなり、メスはオスがいつ狩りを終えて戻るか分からないので栄養を蓄えておけるように脂肪体質、すなわち太り易い身体になった。 そして、ムダな体力を消費しないようにグータラな性格になった。 これが現代まで続き、女性は男性よりも“捨てられない”性格になった。
……という学説があるのは事実だ。
最近どうもね……
クイの能力を初めて使ったので疲れが出たのかもね。
家庭は大事に……した方がいいさ
まあ、貴奴も真言と冬夏の仲を気にしてるって解釈で良いでしょう。
悪い虫が~
付いてるドコロか飼い馴らされてますが。(笑)
こころのともよ
原典は、……解説するまでもないッスよね?
こころのとも、おにいちゃん、めしづる
貴奴は音なので、真言とはそういう関係になれない。 ……つか、最後のは扱いヒド過ぎだろ。(笑)
後がない人間
……え? 冬夏も? 真言も? 貴奴も?
趣味でもあるし
それは出来れば料理だけにして頂きたいですハイ。
こんな日々がずっと続いていけたらいいねぇ
……だからアンタが言うな。
・漢字/英語/用語
此方
こちら→この場合はこっちの読みで。
証左
しょうさ
世襲
せしゅう→子供が自動的に親の跡を継ぐ事。
鋏
はさみ→ってか道具さん……それは暗にのぎかの事を……。(笑)
而して
しかして
雌伏雄飛
しふくゆうひ→人に付き従い、低い地位に甘んじている事と、盛んに活躍する事。 また、将来を期して人の下に従い、低い地位に甘んじ、やがては大いに羽ばたき活躍する事の意。
“雌伏”は雌鳥が雄鳥に従い伏す様子を表す。 転じて、人に付き従う事を指す。 低い地位に辛抱している事。
そして、“雄飛”は雄鳥が飛ぶように、盛んに活躍する事を指す。
ライヴァル
rival→ライバルと表記するのが一般的。
暫し
しばし
錯綜
さくそう
ぎぶみーふーず!!!
Give me foods→食べ物を下さい。
26:わいらいずこ したいいるやまに (もし望みナければ)
語り手:真言
日付:4/14(金)
PT:14:51
24節の続き。
砂浜で独り思索に耽った真言は、克枝からの連絡で姫様と克枝を迎えに行く事になった。
・解説
節題ついて
このままでは何をどうやっても意味が通らないが、文字を並べ替えれば意味の通るモノになる。 ヒントはカッコ内。 この節の内容とは、あまり関係ない。
なんでいきなり口調変わるんだ?
克枝がフツーの口調になるシーンは何度かあるが、やはり違和感は拭えない。(笑) 真言が思わずこう訊くのも当然である。
こいつがもし……だと……色々あれか
どれだよ。(笑) まあ、克枝なりに気を遣ってるんだよね。 逆の意味での猫かぶり。
コンビニ『っぽい』店舗にシフト
今ではかなり少なくなったと思う。 コンビニエンス・ストアは、1970年代にセブン・イレブンが大手ショッピングセンターのイトーヨカドーの系列として出店して以来多数のブランドが乱立。 現在のコンビニ市場を形成していったが、これのあおりをモロに喰らったのが、個人経営の小規模店舗である。 こうした店舗は経営不振に陥った結果、選択を迫られ、コンビニブランドと契約してコンビニになるか、諦めて店を畳むか、あるいはココでのように店舗を改装してブランドコンビニに見劣りしない、“コンビニ『っぽい』店舗”にするしか手がなかった。
しかし、実際にはブランドコンビニのような24時間営業が出来ず、結局は撤退を余儀なくされる例が少なくない。
筆者の在住地域も、近年都市化が進んだため大衆の生活様式が変化し、これに対応出来ない個人店の弊店が相次いでいる。
長いモノには巻かれろってコトなのかねぇ?
ちょっとどきっとしただろう!!
克枝さん近い近い。 しかし、最初の頃を思えば克枝の態度もずいぶん柔らかくなったモノである。 この、克枝の真言に対する態度の変化は、後々重要な意味を持つ事になる。
今回は私も……する……
……まあ、これが姫様という少女です。(笑)
ハンマー投げのように!!!
いわゆる回転投法。 あれって結構難しいんですよ? オリンピックとか世界陸上とか観てると、選手たちはさも簡単そうにやってますがね。
素人には難しい事をさも簡単そうにやってのけるのがプロのプロたる所以。 プロ野球の好プレー集なんかは、その最たる例。
……むにぅ?
克枝攻略ルート、必須分岐B。(笑) このテのイベントは、ギャルゲーではもう定番ドコロか必須に近いモノがあると思うが、マンネリでもやっぱイイモンですね。(笑)
……って、でも克枝じゃあなぁ~~。 せめて冬夏ぐらいだともっとこう……。(笑)
狩屋のをだなんてなにゆえに……
攻略キャラではないサービスキャラだから。(笑)
確率的にというか?
逆です。 攻略キャラの方が確率的には低くなる。 そういうイベントを盛り上げるための“タメ”が必要だから。 焦らしのテクニック!
なるべく家に居た方がいい状況
これが未だに分からない。 この後、克枝と姫様はこの急用のために姫様が言っていた“話し”を真言とする事なく帰宅する。 そして、姫様の“話し”は永遠に成されないまま物語りは終わる。 すなわち、この“急用”は最初から予定されていたイベントであり、作品の構成として重要な“急用”を印象付けるための“話し”は本来不要な要素だったという事になる。 が、この“急用”が何なのかは結局明かされない。 明らかな構成ミスである。
まつ……までには
月末、すなわち祭りの事。 しかし、その連絡はこの後、永遠に来ない。
カレーパンでしたとさ
これを、“『月姫』の影響”と呼ぶのは酷か?(笑)
・漢字/英語/用語
仮令
たとえ
屹度
きっと
擬き
もどき→IMEでは変換出来ず。
隈
くま
一頻り
ひとしきり→送り仮名無しでも可。
胆
たん
抛物線
ほうぶつせん→常用外。 IMEでは変換出来ず。 “放物線”と表記するのが一般的。
浅薄
せんぱく
直情径行
ちょくじょうけいこう→自分の感情のままを言動に表す事。 またそのさま。
顎
あご
狩り立てる
誤字。 この場合は“駆り立てる”が正しい。
覚束無い
おぼつかない
27:猫に[小判○][木天蓼△][鰹節×]
語り手:ベロア/選律/価無/道具
日付:4/14(金)
PT:02:19
場面転換のためのインサートシーン。
選律ら八相の面々による極短いシーンだが、選律の“本音”を垣間見る事が出来る重要なシーンである。
・解説
あの子も何か悪巧みしてる
そうその通り。 選律さん、アナタと同じに、ね。
ようようキカイが
機会、または機械→前者は“チャンス”の意で、後者は“デウス・エクス・マキーナ”の意。
・漢字/英語/用語
木天蓼
またたび
廃る
すたる
錨
いかり→ただし、この場合はびょうと読む。
無為
むい
お暇
おいとま
28:ツキにムラクモ ハナにカゼ
語り手:真言
日付:4/14(金)
PT:04:07
26節の続き。
姫様との約束を果たせぬまま、真言は六母屋に戻る。
しかし、同じく貴奴の見舞いを終えて帰ってきた冬夏と会うも、真言は突然意識を失って倒れてしまうのだった。
・解説
ツキにムラクモ
月に群雲→月に雲がかかって陰る様子。 また、三種の神器のひとつ、“天叢雲剣(あめのむらくも)”の文字り。
……あんま関係ないか?(笑)
ハナにカゼ
花に風、または鼻に風邪。(笑) 本文の描写を見る限り、後者の方が近いか。
僕も……大分感情移入してる
良い事だ。 真言は、本来イツワの存在を隠すための模擬人格でしかなく、目的達成の支障にしかならないので、本来このような感情は不要である。 真言が必要以上に人付き合いに積極的でなかったのもこのためだ。
しかし、それが冬夏であっても門王水であっても、他人に対して関心を持ち、感情移入しているというコトは、真言に人間性が芽生えた証拠であり、模擬人格でしかなかった真言に人間“らしさ”が芽生えた結果である。
それとも無為に過ごしてしまったのか
うん、特に何も進展していないので無為だったかもね。
トモさんも真言さんを視てるかも
重要! ってかそうか、ココで言ってたんだ。 冬夏は憶えていたワケね。
何か眩暈が
冬夏とのデート以降、真言はココでのように度々気を失う。 真言の中のイツワの覚醒が始まっているためだと思われるが、作品の構成としては設定に伴う演出ではなく、“時間を盗む”演出の一種と思われる。 語り手が登場しないシーンを描く、あるいは語り手に特に何も起こらない時間を割愛する場合、本来は場面転換を入れるなどして劇中の時間進行を省略する演出を入れるのが一般的だが、一人称視点の作品の場合、三人称ほど簡単にコレが出来ないという制約がかかる。 上手く説明出来ていないと、文字通り時間が“飛ぶ”ので、読者を混乱させる原因にしかならないからだ。
真言の体調不良は、Igに触れた時から既に説明されているため、ココでのように唐突なタイミングで真言が倒れても何の不思議もない。
上手い手を考えたモノだ。
・漢字/英語/用語
戦かせる
おののかせる→“慄かせる”とも表記する。
質す
ただす→質問して確かめる事。
罹患
りかん→病気にかかる事。
夢現
ゆめうつつ
・伏字
――クラニハボ――ノモノサシガ――テ
? 何でしょうね? “僕らには僕らの物差しがあって”?
29:The "B" That Shouted Love at the Heart of the "W"
語り手:ミリアム
日付:4/15(土)
PT:00:24
場面転換のためのインサートシーン。
ミリアムが、自身と八相の目的を語る。
この節の背景画は、幼少期の冬夏とミリアムと思われるが、本文の内容とはあまり関係ないのではないかと……。
……あるいは、これが冬夏ではなくドレミリアなのか?
それとは関係ないが、この節は日付を明記すべきではなかった。 この後の節のインパクトが薄れるので。
・解説
節題について
“B”は“W”の心に愛を叫んだ→左記のような訳と意味になるかと思われる。 セカチュー?(笑)
ただ、BとWが何、あるいは誰を指しているのか分からないので真意は不明。
貴女の創った絆達
ココでの貴女はアリスを指し、絆達とはCATの事を指す。
ミチのモサク
道の模索→ミリアム自身、再興後の事はまだ考えていないようだ。
・漢字/英語/用語
誅される
ちゅうされる→責められる、罪を問われる、殺されるなどの意。
30:風の神
語り手:真言
日付:4/15(土)
PT:05:47
28節の続き。
冬夏の目の前で気を失った真言は、自分の部屋で目を覚ました。 が、目覚めたのは倒れてから“丸々1日後”の事であった。
・解説
風の神
普通に考えればまんま“風神”の事だが、この場合は“風邪”の意味合いが強いように思う。 実際、風神は風を起こす神であると同時に、ヒトの体内に入って体調を崩させる、すなわち風邪の原因とも考えられていた。
何で居ない?
……飽きたからかな?(←オイオイ)
およそ1日跳んでる計算!??
このように、時間を大幅に盗むための演出の一種と思われるが、これにインパクトを与えるためには、この節や前節での日付表記をカットしておくべきだった。 そうすれば、真言の驚き慌てる様子がより印象的になる。
ちなみに、時間の場合は“飛ぶ”と表記するのが一般的。
空腹は最高の調味料
確かに失礼になる場合もあるが、それはモノ余りの現代に限っての事。 日本を始めとした先進国だけの事だ。
アノ話
ココでは真言と冬夏のデートその他の報告の事を指す。
携帯のメールをみよ!
次節にてじっくりとご覧下さい。(笑)
思考が複数同時に並行処理
平行思考自体は、誰でもあるコトで決して特別な事ではない。 が、この時の真言は、自身の存在が(自覚はなくとも)イツワと同体であるため、真言としての思考とイツワ本来の思考が同時進行していると思われる。 真言は真言として、また同時にイツワとして、何を選択すべきか迷っているのではないかと思う。
――Ig~
既出なので割愛。 1章23節を参照の事。
眠っていた大昔のウィルス
SF小説の読み過ぎ。(笑)
・漢字/英語/用語
周章
しゅうしょう→正確には“周章狼狽(しゅうしょうろうばい)”。 大いに慌てる事、非常に慌ててうろたえる事の意。 “周章”と“狼狽”は、いずれも“慌てる”の意で、二つを重ねる事で強調する。
混淆
こんこう→または“こんかう”。 様々なモノが入り混じる事。 区別すべきモノを一つにする事。 または意味、形態の似た二つの語や句、または文が混ぜ合わされて、新しい語や句、または文が出来る事。 “混交”とも表記する。
寡聞
かぶん
オーバークロック
コンピュータのCPUをカタログスペック以上のクロックスピードで動作させ、演算処理を高速化する事。 メーカー出荷時のCPUは、安全マージンを取ってあるため本来の限界値よりも低いクロックスピードが設定されている。 この安全マージンを使ってオーバークロックする事は、一般的なマザーボードでもBIOSの設定で可能である。
ただし、発熱量が高くなって熱暴走の原因になる、寿命が短くなるなどのデメリットもあるので注意が必要。
CPUメーカー最大手のインテル社のCPUには、現在システムの動作状況に応じてクロックスピードを一時的にオーバークロックさせる“ターボブースト”という機能が実装されている。
誘起
ゆうき
真偽
しんぎ
如何
いかん
カルシウム効果?
カルシウムにはイライラを抑える効果があるらしいが、毎日にぼしばっか食べてたら確実にイライラすると思う。(笑)
冬夏の名前も書いてる<?
校正ミス。
・伏字
――トガネ―ノヨウニミ――
これは分からん!
――しの――になる?
わたしの恋人になる? ……かな?
――の為に――て欲し―
何だろ? “私達のために殺して欲しい”?
to be continued...
20:演目Σ:3EnoUg(I>H)、夜の楽屋、影遊び
語り手:みみみ/アイ/禅/かれお、など多数
日付:4/14(金)
PT:08:20
上記までのシーンと平行して展開している(と思われる)裏のシーン。
ねこざんまいで待機中のWCLメンバーの様子が描かれる。
・解説
3EnoUg(I>H)
うわ~~~何だろ? 分かんね。(笑) “3E”が三重偉大っぽいので、ねこざんまいの事を指しているのやも知れず。
ぶーぶーぶー
待機に飽きてぶーたれるみみみ。 彼女は、過去に何かしらのヒドい仕打ちを受けた経験があるらしく、無期限に待たされる事を酷く嫌う。 この節は、これを明確に描いているシーンであるが、その“何かしらのヒドい仕打ち”は全く描かれないまま物語は終わる。
いったい何があったんでしょうね?
機械的にさあ
基本的には観れる。 DVDに採用されているMPEG2や、BDに採用されているMP4などの動画圧縮形式は、ファイルの状態であればデコーダー内臓のプレーヤーソフトをインストールしたPCで国に関係なく視れる。ただし、製品化されているDVD/BDソフトにはリージョンコードという再生する機器の国籍を制限する信号がエンコードされているので、海外版のソフトを再生する事はリージョンコードが同一の国同士でないと基本的に出来ない。 PCのプレーヤーソフトでは、このリージョンコードを回数制限つきで変更出来るソフトがほとんど。 この場合、ミルハはPCで再生しているようなので、問題なく視れていると思われる。 ちなみに、それ以前のVHS時代には、リージョンコードという制限そのモノがなかったので、やはり問題なく視れたのですよサクラさん!
MP
サクラの真名、WC_MP:Shackleの事。 何の略かは設定が公開されていないので不明。
色気はもっとどうこうしたい
いえいえ、そのままでも十分ですよ? 黒人ソウルシンガーみたいで、これはこれでなかなか……。(笑)
箱庭維持の常駐組
F/7の遣い手の事。 本編には全くの未登場。
元アレ
アイは元ES。 強制改宗され、WCLに下った後四重奏団に組み込まれる。
改宗弱まってる
……と言うより、新しい解釈を与えられた、の方が正確かな? 自分の主が、ミルハではなくカルロサだという。
さくさくさくっ!っと終わらせちゃえば
それが出来たら苦労はない。 それも、カルロサの意図なので。
NKのABC
白雨カゲロウ、八重洲うら、水小月シカネの事。
レスポンスが良好なのがいいゲームの条件
……そうか? レスポンスはゲームソフトよりもハードに依存してるから条件にはなり得ないと思う。 高速なCPUとHDDであれば、ロード待ちもかなり短縮出来るし。
良いゲームの条件は、ゲームバランスだと筆者は思う。 難し過ぎても簡単過ぎてもダメ。 簡単過ぎると物足りないし、難し過ぎるとマゾゲーにしかならない。
プレーヤースキルに合わせた絶妙なゲームバランスこそが、ユーザーを最も楽しませる事が出来るゲームだと筆者は考える。
あの娘も元アレ
ささこも元ES。
脊髄反射
せきずいはんしゃ→サクラのCATであるフロクシルは、対象の拘束を目的としたCATだが、対象と接触するという意味では確かにフィジカル担当だろう。 しかし、この“脊髄反射”というのは意味が分からない。 脊髄には自立神経が通っているので、“本能的な反射行動が専門”、という意味か? それもなんか違うような気がするが。
待つのは良いけど待たされるのは~
能動と受動の違い。 有限と無限。
しかし、それにしてもこのシーンのみみみはいい加減ウザい。(笑) そんなに狩りたいなら『モンハン』でもやれ。(←狩る違い!)
リアル年齢とみためが一致
かれおはまだWCLに入ったばかりで、アンチエイジングを受けていないので見た目通りの実年齢である。 が、そのために後々アンナコトニ……。
のないだの大雨の日に~
シカネのキャラクター描写。 いつ見てもイっちゃってんね~。(笑) ルックスは結構良いのに。
溜めて溜めて出す
(笑) エロい。
そんな良いものか?
いや、どっちもどっちだよ。
・漢字/英語/用語
Σ
シグマ→ギリシャ文字の一つで、18番目の文字。 アルファベットの“S”に相当し、キリル文字(注:ロシア語)では“C”に相当する。
数学では、数列の総和を表す時に用いるが、英語圏ではこれに相当する“S”を表記し、和は英語で“summation”と言うらしい。
PCの表計算ソフト(注:マイクロソフト・オフィスのエクセルなど)では、関数を登録するアイコンに用いられている。
この場合、何を指しているのかは不明。
ヴァラエティーショウ
variety show→バラエティ番組の事。 本来バラエティは、変種、変化、多様性、寄せ集めなどの意。
フラグメント
ノーマルマップによるでこぼこした壁や水の波紋、水面へのぼやけた感じの写りこみを表現する3DCGIのシェーダの事。 “フラグメントシェーダ”はOpenGLの呼称で、DirectXの場合は“ピクセルシェーダ”と呼ぶ。
“フラグメント”は、本文にある通りまんま“断片”の意。
リ・ユニオン
re-union→“ユニオン”は本来、組合、連合、集まりなどの意だが、ココでは統合、結合の意味で用いられ、“リ・ユニオン”は“再統合”の意になる。
原典は、もちろん『FFⅦ』だろうね。
"Y"trieb仮性
“trieb”はドイツ語で衝動、本能の意。 フロイト心理学の“リビドー”と同義。 ココでは欲動の意。 すなわち“Yの欲動仮性”という意味になる。
揶揄
やゆ→からかう事。 皮肉、あるいは批判的な喩え。
嘲弄
ちょうろう→嘲り、からかう事。
boardgame
ボードゲーム→言わずと知れたアナログゲームの代表格。 スゴロクの一種。 ココでのそれは、本編中の描写から恐らく定番中の定番であるタカラ(注:現タカラトミー)の『人生ゲーム』ではないかと思われる。
参画
さんかく
嬲り
なぶり→それにしてもこの字面……。 いつ見てもエロい。 つか、最早犯罪クサい。(笑)
触手淫獣
しょくしゅいんじゅう→80年代~90年代前半頃のエロマンガ、アニメ、ゲームで流行ったジャンル。 タコのような触手を持ったバケモノが女性キャラを陵辱する描写がウケた。
90年代後半になって、恋愛SLGなどの純愛系が爆発的な人気を得た事で一気に衰退したが、今でも細々と作品が作られている。 最近では、これをモティーフにして特撮ヒーロー要素を加えた実車AVも制作されている。
O.T.Anchor
“O.T.”が何の略かは不明だが、アンカーの事。 アルコのCATババは、直接的な攻撃力は皆無だが、主に対象の捕捉がメインの補佐要員。 ターゲットを射程内に捉えておくのが仕事なので、アンカーの作成、及び投錨も可能。
Ruler・Only
ルーラーオンリー→造語。 “ruler”は“rule”、すなわちルールを決める者の事。 ルーラー・オンリーとは、“ルールを決める者のみ”の意。 ココではカルロサやノートの事を指す。
SRO
?? 酸化ストロンチウム? 略語だと、“standing room only(スタンディング・ルーム・オンリー)”=“立ち見席のほか満員”の意しか思いつかん。(注:他にもいくつかあるが、本作とは関係ない商品や企業の固有名詞ばかりなので)
賢しげ
さかしげ
姦し
かしまし→……いや、四重奏団じゃ一人多いぞ?(笑)
オン
on→オンラインの略。 ココでは“実戦”の意。
クエ
“クエスト”の略。
箒
魔女が空を飛ぶための必須アイテム。 ココでは、フェイズ9の事を指す。
PHASE:2効果常駐
フェイズ2は、八相のミハルに当たる。
in full regimentals
イン・フル・レジメンタルス→“regimental(s)”は戦闘団の意。 陸軍の複数兵科の戦闘部隊が、諸兵科連合部隊として単一の部隊として編成されたものを指す。
よって、“in full regimentals”は、総員、全戦力などの意と思われる。
・伏字
要するに●こ
先ほど述べた通り“たこ”。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #12-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
今週は書く事も特にないのでとっとといきます。
<今週の特集>
今週の特集コーナーは、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載第12回です。
今週も長いッスよ?
10:三人の日の、ヨイのコトデ
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:09:59
08節の続き。
ドライブから戻った真言と冬夏。 しかしそこに現れた門王水は、2人に3人仲良く夕食を共にする事を提案する。
・解説
「……どうして分かった?」
察してしまうからですよ。
使い古された言い回し
……え? イマドキの若者は“お熱い”って言わないんですか?(´・ω・`)??
そ、それはもう
その切り返しもどうかと思うぞ冬夏?
いいなかまになれそうです
希望も含めて、かな? 下心アリアリだけど。
内弁慶?外弁慶?
どっちでもいいです。(笑)
何でわかった?
察してしまうからですよ。
肩揉み、前から
うはっ! 頼む真言! 代わってくれッ!!(←読者の心の声)
ぉたのしみのところ~
なんというタイミングの良さ! ……いや、この場合は悪いのか? どっちでもいいですが。
わたちはだいじょうぶでし
その口調だけで既に大丈夫じゃない。(笑)
そうは問屋が卸さない
卸せよ! そこはっ!(←読者の心の声・パート2)
結局、僕は僕
……このセリフ、真言はどういう意味でつぶやいたのかね? 特に重要ではないので考察は割愛するが、ココでの真言の心理を想像するのも面白いと思う。
きっと自意識過剰被害妄想
いや? 結構的を射てんじゃない?(笑)
察しました
チノ嬢、ワンカットだけの登場。 察してしまい過ぎるのもやっぱアレだね。(←どれ?)
成る程ねー
何を納得したんだ冬夏さん!?
・漢字/英語/用語
ヨイのコトデ
宵の事で→ひねらずにフツーに読むが吉かと。
揶い
からかい
有耶無耶
うやむや
吃驚
びっくり
ブラフ
bluff→ハッタリ、威嚇、こけおどしなどの意。 主にポーカーなどのカードゲームで用いる。 この場合は、適切な使い方とは言えぬやも知れず。
鎌かけ
これも、用法としては間違ってるクサい。
疚しい
やましい
降る
ふる→恐らく校正ミス。 この場合は“振る”を用いるべき。
滑舌
かつぜつ
誂え
あつらえ
すぺさる
宮さん語。 “スペシャル(special=特別の意)”。
夕餉
ゆうげ
遣る瀬無く
やるせなく
懇親会
こんしんかい→この場合はそこまでかしこまらずに、フツーに“親睦会”でいいと思う。
厠
かわや→お手洗いの事。 女子としてその言い回しはどうかと思う。
11:とおのいーはとうぶすなのしろ
語り手:カルロサ/幼少期の真言、冬夏、姫様
日付:―
PT:03:03
場面転換のためのインサートシーンだが、真言の幼少期の頃の記憶が再生される重要なシーン。
肝心なトコロはぼかされているが、クライマックスに向けての重要な前フリの意味合いが強いシーンである。
・解説
ヒトは死を隠すもの
確かにその通り。 ヒトは、地球上の生物で唯一、死を嫌忌する生き物である。
例えば、ライオンやトラなどの野生生物は、自らの死期を悟ると群れから離れてあるがままに死を受け入れる。 愛玩動物である犬や猫でも、やはり死期をよく分かっている。 昆虫や節足動物に至っては、オスはメスと交尾した後メスに食われる。 そしてそのメスもまた、卵を産んだ直後に死ぬか、もしくは生まれた幼虫に食われる。 死は、自然界では当然の摂理であり、受け入れて然るべきモノなのだ。
しかし、ヒトは死を嫌忌する。 それから自身を遠ざけようとあがく。 いずれは迎えるべき時である事を知りながら。
ヒトは、死を嫌忌する“不自然な存在”なのである。
シを思え、シを忘れるな
この直前に出てくるメメント・モリという語からも単純に“死”と解釈してしまいがちだが、それ以上にこの節の前後に冬夏やミルハが歌を歌うシーンがある事を忘れてはならない。 これを死ではなく“詩”、すなわち“ウタ”と解釈すれば、この節がこのようなタイミングで挿入される理由も説明出来、ココまでに散々記述されている“ウタはマホウ”にもつながる。
(まだ早い)
この記述から分かると思うが、この節は冬夏、及び真言(注:主に冬夏)の記憶再生であり、二人が“忘れている何か”である。
しかし、“(まだ知らない方がいい)”というのは、主観ではなく客観性が存在するので、一概にそうとも言えないかも。(←どっちだよ)
あるいは、真言の中のイツワの視点か?
主観だけならば、ココは“(まだ忘れていた方がいい)”の方が適切。
身、笑む、~
シロの起動音。
ボクらのルーツ
始祖アリスの事。
ヨんで
読んで、あるいは呼んで。
究極の美の体現
……え? そうなの?
アイらしい
愛らしい、あるいはIらしい。 後者だと“私らしい”という意味になるね。
ワカルということは~
チノ嬢だったか道具だったか(あるいはミルハ)と同じ事を言っている。 感得の事。
あわわわわいっちゃだめーーー!!
何が書いてあったんでしょうね?
勿論、(不明瞭)だよ
皆さまお好きにどうぞ。(笑)
「……おまえ、だれ?」
つか、このセリフが誰?
・漢字/英語/用語
とおの
遠野→岩手県遠野市の事。 宮沢賢治縁の地で、玄ノ森はココにある。 と、筆者は考えている。 何故なら!(↓)
いーはとうぶ
イーハトーブ→宮沢賢治の作品に登場する理想郷。 遠野周辺がモデルだと言われている。
すなのしろ
砂の城→幼少の真言と冬夏がシロを隠した場所に作った。
奥の院
おくのいん→寺院において、本殿のさらに奥にある建物。 秘仏が安置してあったりする。 転じて、組織においてはトップへの影響力を持つ人物を指す。 影の実力者。
奥津城
おくつき→神道式の墓の事。 本来は“奥都城”と表記するが、“奥津城”でも間違いではない。 また、“奥城”とも表記する。(注:読みは全て同じ)
猫三昧
? ネコ好きの何からしいが、よく分かりません。 筆者は実はネコではなくイヌ派なので……。
ハカ
墓。
ボヒメイ
墓碑銘→墓に刻む和歌や短文、詩などの事。 英語でエピタフ(epitaph)。 元々の語源はギリシャ語なんだそうな。
Epitaph
エピタフ→墓碑銘の事。
MeMento-Mori
メメント・モリ→ラテン語で“自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな”という意味の警句。 “死を記憶せよ”などと訳される。
芸術作品のモチーフとして広く使われ、“自分が死すべきものである”ということを人々に思い起こさせるために使われた。
元々は「今を楽しめ」という語が転じたモノで、旧約聖書のイザヤ書、22章13節の「食べ、飲もう。 我々は明日死ぬのだから」という記述に由来するのだとか。
オクツキ
奥津城
煩悶
はんもん
・伏字
死なない●こ
フツーに考えれば“ねこ”だが、……どうなんだ?
12:エン ハイナモノ
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:15:01
10節の続き。
真言、冬夏、門王水。 いよいよ始まる3人の宴! 興奮冷めやらぬ冬夏は、再びカラオケでエキサイトするのであった。
相変わらずハイテンションな冬夏さん。(笑) しかしソコが良い! このシーンで、筆者は冬夏一点買いを確信しました。(笑)
・解説
エン ハイナモノ
“縁は異なモノ”、あるいは“宴、ハイなモノ”。 ……内容的には後者か?(笑)
するときは私も混ぜること!!
え!? まさかの3人プレイ!? しかも“それならゆるす”て!
宮さんを2人に増やす
それは確かに想像するだに恐ろしい。(笑)
ぶーたれた
……死語っぽい。(笑) イマドキの若者は言わんのでないかい? ちなみに“ふて腐れる”の意。
手酌は駄目なんじゃないの?
その通り。 酒の席ではマナー違反。 相手のグラスが空いたらすかさず酌をし、酌をされたらご返杯するのが礼儀。
……まあ、今は政治家やヤクザの宴会ぐらいでしかお目にかかれんけどね。 会社の忘新年会でも、居酒屋で最初からジョッキがほとんどだし。 リサイクルとかの問題もあって、瓶ビール置いてるトコロも少なくなったしね。
よよよよよよ
ヘンな擬音。(笑) そー言えば、昔2リットルぐらいの樽型のビールボトルがあって、それに付いてる注ぎ口が笛みたいになってて、こんなような音を出してたような……?
……って、そんなコト言ったらあっしのトシがバレるでヤンスね。(笑)
痛い所を突かれた的
確かにそうかもしれない。 この章や次章での描写を見る限り、冬夏はさすがお嬢様だけあって知識はあっても技術、というか実力(?)が伴ってない。 ココでのような至極一般的な事が当たり前に出来ない。 そこがカワイイと言えばカワイイのは確かだが、実際に嫁さんにもらうとなると、……とりあえず考えさせてくれってカンジ?(笑)
了解~
その切り返しは正しいのか?
なるへそ
これも言わんよなぁ~! 完全に死語だろ。 ちなみに“なるほど”の意。
ただいもんー
あ、ココ。 ここまでに、ミルハはこの言い回しを耳にしていないハズなのに、真言が思わぬ冬夏の登場に驚いて口走ったコレを何気に使っている。 そして、真言や冬夏も特に気にも留めずそれに応える。
ミルハが真言の行動を完璧に掌握している確かな証拠なのに。
宮さま
冬夏のミルハに対する呼称。 いったいいつどこでどういう理由で“様”に昇格したのか……。
あなたはワカルひとと視ました
……どの意味で、でしょうね? 冬夏が魔眼質者である事は言われるまでもなく掌握している事だし……。
……よりは
誰の事だろう? かれお? 真言ではないと思う。 ミルハにとっては気を遣う相手でもないし。 冬夏を相手に名前を出してはマズい人物、だと思う。
心の痛みを知って尚~
同意。 ってゆーか、それが出来る人間がどんどん減っている、と言う方が悲しいかな正確かもしれない。
笑っていられるというのは良い事
ヒトはそれを、“笑う門には福来る”というのですよ?
うたってすごいですね
同意。
LDのカラオケ
現在のインターネットを利用した通信カラオケが登場するまでは、カラオケの楽曲はLDで供給されており、曲数に限りがあり店によってレパートリーがマチマチだった。 通信カラオケの登場により、この供給の不安定さが解消された。
ちなみに、LDより以前はLCD(注:CDよりも大きく、LDよりも小さい光学式メディア。 いわゆる“EPレコード”とほぼ同サイズ)で、それよりさらに以前は8トラックカセットテープだった。 今ではどれも見かけなくなりましたね。
冬夏のリアクション
ミルハと真言が歌っている時の冬夏の反応についてだが、……これはどう解釈すべきなんだ? 何かを“感得”しているのは確かなようだが……?
だからつまりはあのひとのチカラ
……だからねまこくん? そーゆー発言が“朴念仁”ってゆーんですよ?
後で宮さんに~
また! いや、セリフではないけどさ!
まこくんの宿命
希望も含めて……ではないか。 単に雫として、って意味かな?
半ドン
これも言わんなー。 “花金”並み。 意味はこの後の真言の説明の通りだが、補足するとオランダ語が語源。 またこれ以外にも、明治から太平洋戦争中にかけて、正午に午砲(ごほう)を撃つ習慣がある地域があり、これを“半日でドンと鳴る”の意味から半ドンと呼んだ、という説や、半分が休みの土曜日を“半土”と呼んだ、という説もある。
毒を喰らわば皿まで/乗りかかった船
どちらもこの場合は違うと思う。 それっぽくはあるが。(笑)
宮のを貸しま……
……ムリだろ。(笑)
タイト気味ならそれはそれで
イイッスね!(爆笑)
よくわからん1日だった
まったくだよ。 ようやく4/13が……終わらない。(笑) まだまだ続きます。
・漢字/英語/用語
アルコホォル
alcohol→アルコールの事だが、表記間違い。 より正確に発音表記するなら、“アルクォホォル”の方が近い。 フツーにアルコールにしようよ。(笑)
ちなみに、英語ではエチルアルコールやエタノールの事を“アルコール”と呼び、お酒の方は“alcoholic beverage”と表記するのが正しいのだそうな。
プラシーボ
placebo→偽薬の意。 本来薬ではない、あるいは薬としての効果が薄いモノを服用する事で、薬が効いたような気にさせる精神作用を“プラシーボ効果”と呼ぶ。
ちなみに、正確には“プラセボ”と発音するのが正しく、元々は「私を喜ばせる」という意味のラテン語が語源だそうな。
憂さ
うさ
コネクション
connection→繋がり、接続などの意。 この場合は団体、あるいは企業、もしくは大物の人物とのつながり、表沙汰に出来ない関係の事を指す。 いわゆる“コネ”の語源。
耳聡く
みみざとく→正しい日本語でないように思うが、IMEでは一発変換でした。(笑)
朴念仁
ぼくねんじん→鈍感な人の事。
一家言
いっかげん→その人独特の意見や主張。 また、ひとかどの見識のある意見。
平素
へいそ
慮れる
おもんばかれる
幇間
たいこもち→人をおだてて持ち上げる人の事。 こーゆー字を書くんですね。
コラボレーション
collaboration→本来は共に働く、協力する、提携などの意。 動詞の場合は“コラボレート(collaborate)”。 日本語では、どちらも“コラボ”と略す事が多い。
ってゆーか、宮さんと冬夏のデュオ、確かに聴いてみたい。
変拍子
へんびょうし→複数の拍子を足し算して組み合わせた拍子。 “特殊拍子”、または“混合拍子”とも呼ぶ。 ただし、拍子の頻繁な変化を指して“変拍子”と呼ぶ事もある。
ハグ
hug→一人、または数人の他人を腕で抱え込むかその周りに腕を回す事を伴う愛撫の形態。 抱擁(ほうよう)の意。 抱く、抱きかかえる、抱きしめること。 幼児語では“だっこ”。 “ぎゅう”。
以上、Wikipedia日本語版の記述をそのまま転載。 “ぎゅう”て。(笑)
範疇
はんちゅう
嗜み
たしなみ
あすこ
“あそこ”と同義。
合致
がっち
絆し
ほだし→意味はこの後の真言のモノローグにある通り。
比肩
ひけん
アンサンブル
ensemble→音楽用語では、2人以上が一緒に演奏する事の意。 合奏、重奏、合唱、重唱もこれに含まれる。
元々は、一緒に、一揃い、全体などの意味を持つフランス語が語源。
デュエット
duet→二重奏、あるいは二重唱の事。 2人の奏者が異なるパートを演奏する事を指す。 “デュオ”と略す事もある。
ちなみに、3人で演奏する事を“トリオ”。 4人で演奏する事を“カルテット”、5人は“クインテット”、6人は“セクステット”、7人は“セプテット”、8人は“オクテット”、9人は“ノネット”、10人を“デクテット”と呼び、11人以上は“オーケストラ”と呼ぶのが一般的。
耳コピ
“耳コピー”の略。 この場合は、実際に演奏されている楽曲を耳で聴いて、楽譜に起こし直して再現する事。
カラオケに収録されている楽曲は、基本的にこの方法で制作されている。 楽譜は著作物で、作曲者が楽譜を公開しない限りカラオケ楽曲を配信するにはこの方法しかない。 そのため、楽曲によってはCDとは異なるメロディが聴かれる事がままある。
ちなみに、レコードがなかった19世紀までは、音楽は楽譜の形で販売されていた。 そのため、今でもレコード会社の事を音楽“出版”業と呼ぶ。
しっぽり
……本来はこーゆー時に使う言葉ではない、とだけ言っておこう。 分からない人は辞書引け。 ってゆーか冬夏のリアクションから察してくれ。
痴れて
しれて
異境
いきょう→旅先の場合はこっち。 故郷が異なる者同士の場合は“異郷”。
逗留
とうりゅう
宣う
のたまう
13:人、白に傅くも母の心地にフれて
語り手:チノ/知狡
日付:4/13(木)
PT:02:23
場面転換のためのインサートシーン。 チノと知狡という珍しい組み合わせのツーショット。
とはいえ、2人の“想い”が描かれているシーンである。
・解説
アラミはなるべく~
現実は真言の実母なので、感情移入が目的達成の支障になるため。
汎用と銘打たれた~
キリアケは、その目的によってその都度、十相のフェイズに自由にステータス振り分けが行える極めて利便性の高いCAT。 ある意味、アンセスターをも上回る最強のCAT。
ただし、魔眼質者の資質の高低に関係なく、極めて親和し難いCATのため、まともに扱えるのは現実ぐらいしかいない。
肉の繋がり
この語は、言わんとするトコロは分かるが肉体関係(注:この場合は近親相姦)を示唆しているとも受け取られかねないので改めるべき。 フツーに“血の繋がり”を用いるべき。
『みんなはキリアケをヨみ違えてるんですけどー』
それを間違えないのが親和している証拠。
そこは、ワタシは、心配していませんが
チノにノートが接触していたかどうかは全くの不明だが、このセリフからチノが自主的にミルハに反対している心理がうかがえる。 チノ自身もココで言っている通り、真言に感情移入しているからだろう。
棚に並べる存在としての存在
回収目的にしているCAT、オオクロの事。 カルロサにとっては、今回は回収出来ても出来なくてもどっちでも良いのだ。 何故なら『No.13』におけるカルロサの真の目的は、強くなり過ぎたミルハのレベルドレイン、すなわち弱体化にあるからだ。 そうする事によって、ミルハの最終兵器としての意味を失わせ、今後の遊戯を面白くするのが目的だからだ。 何故ならカルロサは、“全てを統べる神”になりたいからだ。
その意味では、ミルハ中心である事に変わりはない。
彼が彼たるように
つまり、イツワが発現せずに真言のままでいる事を望んでいる、という事だが、……この章の終盤にある通り、真言にとってそれは極めて辛い選択であるのも確かだ。
・漢字/英語/用語
傅く
かしづく
フれて
“触れて”、あるいは“付れて”。 上記を考慮すれば後者か?
麒麟緋
きりあけ→CATのキリアケの事だが、恐らく校正ミス。 “麒麟朱”と表記するのが正しい。
●●な状況/なんだろ? 危険?
・伏字
すべてをすべし、みしものをみに
全てを統べし、視し者を身に、かな?
オトされたイッテキ
落された一滴、ですね。
14:TEN:Do You L( )e Me? ※N-route
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:17:48
宴の後、部屋に戻った真言の下に、お風呂上りの冬夏が訊ねてきた。 なかなか興奮の醒めない冬夏は、真言とお喋りしたいしたいと言い出す。
しかも、布団に潜って……!
・解説
怒りすぎちゃう
(笑) ……まあ、タダの駄洒落だし、言わんとしている事は分からなくもない。
が、怒りの感情は既に限界を超えている時点で発生するモノなので、怒った時点で既に過ぎている。 よって、怒り“過ぎる”という事はない。
何か忘れてる
この章に入ってから頻繁に登場するこの一文だが、もちろん砂浜に埋めたシロの事である。 その存在を真言が思い出せば、事態は急転する。
ただし、それが好転と同義になるかは真言次第である。
きぃの件
一見別件(←シャレではない)のように思われるが、真言の“忘れている何か”と根は共通。 その解決が、ひいては“忘れている何か”を解決する事にもつながる。
思考が只管拡散していく~
それが、空転脳の空転脳たる所以ですからね。(笑) ……って、ココで止めるなよ!
あは。起きてた。
ズキューーーーーン!!! 湯上りはマズいって!!
や、負けません私
がんばれ!(笑)
今後もいいお友達でいれそう
……まあ、ある意味ミルハの思惑通りというか、懐柔策成功というか……。 ミルハにとっては、どっちでもいいコトだし。
そういうのがお決まりのコース
つまりパジャマパーティーですね? でもそれ、フツーは同性同士でやるモノですよ?
冬夏はそういうキャラ
そうでしょうね。 何せ、初対面がイキナリ膝枕ッスからね。
まことさんのこと好きだよ
このタイミングで言うか!? でもまあ、展開としてはありがちだけどアリなんじゃなかろうか?(←なんだそれ) 結局、こういうのが“ボーイ・ミーツ・ガール”の典型、王道パターンってコトなんじゃないでしょうかね?
こういうのって感得するものだと~
この冬夏のセリフは、多くの人が共感出来るのではないだろうか? 結局、どこがイイとかココが好きとか、そういった理屈は後から付け足される後付設定で、やはり最初は“ビビッときた”から始まるのではないだろうか?
ただし、それが最終的に正しかったかどうかは、実際に交際してみないと分からないと思う。 相手をよく知ってみないと見えてこない部分もあるだろうしね。
びびっときた
言わずと知れた昔の流行語。 電撃再婚を発表した松田聖子が記者会見の席上で言った言葉。
変に冷静な部分が~
あるある。(笑) こういうシチュに限った事ではないが、本来ならテンパるような状況なのにそれを第三者的な感覚で冷静に観察している思考、または心理状態だ。
危機的状況になると、ヒトは危険回避のために極端に冷静になる事があるそうな。 真言のコレは、それと同じと思われる。 精神的な“ストレス”という意味では、危機的状況に変わりはない。
そんなに離れてた訳でも~
うん。 物語りの時間軸上にすれば、1日もない。 作品としては、前章から既に20節以上もその1日が続いているが。(笑)
カラダが求めてる
うわぁ……。 これも誤解を与えそう。 一応説明すると、“理屈ではない”というコトを説明しつつ、イツワから分割した八相の遣い手として、という意味なのだが、あらぬ誤解を生みそうです。
即答貰えない時点でアウト
そんな事はない! “告白”とは、相手に自分を意識させるのが主目的なのであって、即答されなくて当たり前。 逆に、告白されたらその人の事を真剣に考えてあげなければならない。 たとえ結果がノーであっても、真剣に考えた分の誠意は伝わるハズである。
……と、筆者は考えるが、上手く説明出来ん。 詳しくは仙石寛子作品を読んでくれ。(笑)
いずれにしても、この後の真言のリアクションは当然と言えば当然なのですよと。
み?
そこでコレが出てきちゃうトコロが真言らしいというか、Yの抑動が効いてるというか。 がんばれ冬夏!
お互い
重要。 真言の事はともかく、冬夏は実際、この後選律の不正操作を受けて自我を失う。
真言も、真言の選択次第だがWCLの戦力として八相を狩らなければならない。 二人とも、祭りを境に袂を分かたなければならない運命が待っている。
個人的には、ファーストプレイ時からこの運命を“二人で”打ち破ってほしいと思っていた。
なんか……なつかしいな……
そりゃあ、元々は一体のCATですからね。 冬夏自身がそうというワケではないが、ミハルの遣い手として何かしら感得するモノはあるだろう。
4月23日
冬夏の誕生日。 キリスト教の聖人、聖ゲオルギオスの祝日で、スペインではセルバンテスの命日などと掛け合わせ、この日に大切な人に本を贈る習慣が出来、“サン・ジョルディの日”となった。 世界的にも、この日は現在“世界図書・著作権デー”になっており、日本では“子ども読書の日”になっている。 本や書物と極めて関係の深い日。
この他に、世界初の無線機、マルコーニ無線機を発明したグリエルモ・マルコーニの記念日で、日本では地ビールの日になっている。
私のセカイへの未練を~
確かに、色々と“諦める”キッカケにはなるだろうね。 そうならない事を。
電話が掛かってきた
なんというサプライズ展開!(笑) そしてココで切るか!
・漢字/英語/用語
Do You L( )e Me?
フツーに考えれば()内には“ov”が入り“Love”となるが、単純にそう言い切らせてくれないトコロが本作らしいというか。(笑) “Like”や“Live”など、当てはまりそうな単語はいくらでもある。
N-route
“route”はルート、すなわち順路の意。 “N”が何の略かによって意味が変わってくるが、一般的なノベルゲームの“ルート分岐”を考慮すると、筆者は“ノーマル(Normal)”の略ではないかと考えている。 ココまでの展開から考えれば、この節の展開は順当、妥当という意味ではノーマルなのではないかと……。
特異点
用法間違いっぽい。 “特異点”とは、ある基準内でその基準が適用出来ない点の事を指す語。 すなわち、何かの基準があって初めて認識されるモノなので、“~に於ける特異点”、“~に関する特異点”という用法を用いるのが一般的。 主に数学や物理学で用いられる。
ココでは、分岐点やキッカケなどの語と混同して用いられていると思われる。
自明の理
じめいのことわり
サーヴィス
service→無形商品の事。 物品ではなく労働力や個人の能力を提供する事。 またはその職業。 日本語では“サービス”と表記するのが一般的。
男女七歳にして席を同じうせず
子供は、7才にもなれば男と女の性は違うものであるという意識を持たせ、同じ場所に座らせてはいけない、という中国の古い教え。
面目躍如
めんもくやくじょ→いや、その用法はどーなのよ!?
横臥
おうが→横になる事。 寝転んだ姿勢。
頓に
とみに
一頻
ひとしきり→りを送り仮名表記にしても可。
呻吟
しんぎん→病気の際のうめき声の意。転じて、病気の苦しみは本人にしか分からず、他人には通じ難い事の喩え。
イケズ
“行けず”の意から、強情な事、意地の悪い事、あるいはそういう人(強情者、意地悪な人)の事。 意地悪の意。 元々は京都周辺の方言だったという説があるが、マンガ『ちびまる子ちゃん』で多用されて流行り、現在は全国区。
15:イーとミー
語り手:音
日付:4/13(木)
PT:02:12
場面転換のためのインサートシーン。
音の独り言。
・解説
イーとミー
字面から考えればイツワとミルハだが、語り手が無関係な人物なので素直に“いーくんと私”=“真言と音”と考えるべき。
あるいは、“Eat me(私を食べて♪)”と考えるべき。 ……って、それだと冬夏っぽくなるか?(笑)
発生段階とかいう~
その通りらしいです。
あいつは言ってた
ココでは道具の事を指す。
この身が持つ苦痛の元凶
両性具有の事かな? もしくは、性同一性障害。
喰うという衝動が、暴れる
重要。 この語り手が誰なのか?を読み解く重大なヒント。
このミには何かが欠けている
……? 何の事だ? 十全じゃないって事か?
・漢字/英語/用語
ホメオスタシス
または“ホメオステイシス(homeostasis)”→恒常性の意。 生物において、その内部環境を一定の状態に保つ働きの事。 体温調節や血糖調節などの機能の事。
トランジスタシス
ホメオスタシスの反語で、変転性とも言える現在の状況を変えようとする事、またはその力。 元々は、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する造語なんだって。
煉獄
れんごく→本編では“シェオル(Sheol)”とルビが振られているが、これはヘブライ語で黄泉、または冥府の意。 旧約聖書では、墓の意味でも用いられた。
ギリシャ語の新約聖書ではハデス、あるいはゲヘナと翻訳されているが、どちらもやはり冥府、あるいは地獄の意味で用いられている。
日本語の煉獄に相当する語は“purgatory”、あるいは“purgatorium”。 あの世で受ける魂の浄化の最終段階とされている概念。
16:飽く意無き女のとがめ
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:05:25
14節の続き。
真言のケータイに突然掛かってきた電話は、道具からだった。
この節でやっと4/13終了。 長かった……。 前章22節からココまで、なんと実に25節分がたった1日!
どんだけ長い日だよ!?
そして、夜はまだ明けない……。
・解説
飽く意無き女のとがめ
この節題は、読みの通りを文字っただけかと思われる。
幸いにも……あれ?残念ながら?
どっちでもいいです。(笑)
道具からの電話
このタイミングの良さ(悪さ?)が呼び水たる月の雫。 電話の内容に関しては、あまり深読みせず額面通りに受け取った方が逆に解り易いと思う。 道具のいつもの難解トークも、いつも言っている事の繰り返しなので流してしまって良い。
実力行使
実にブッソウな言い方だが、文字通り言葉通り。 実際、この章の終盤で選律の命により姫様が実力行使に出る。
・漢字/英語/用語
憚られる
はばかられる
咎めた
とがめた
凡そ
およそ
可く
べく→IMEでは変換出来ず。
御母堂
ごぼどう
許
もと→ココでは“元”と同じ意味で用いるが、近く、親元などの意味ではコチラを使うのだそうな。
17:{(8日X)-(/| )}=シタイです
語り手:姫様/克枝
日付:4/14(金)
PT:02:13
場面転換のためのインサートシーン。
言葉の節々に不審な兆候が見え隠れし始める姫様。 克枝の心配を余所に、本人は「大丈夫」と言うのだが……?
・解説
{(8日X)-(/| )}
全く以ってイミフ。 顔文字のように見えなくもないが、顔文字は詳しくないのでよく分からんです。
シタイです
当てはめる漢字によって意味が大きく変化する。 “慕い”だったらまだいいが、“死体”だった日には……。(笑) さらに平仮名表記だとすると、……ナニを!?
私は貴方のものです
第一声からそれかい!
神蝕
CATが遣い手を精神的、肉体的に支配してしまう事。 主従の逆転。 遣い手の自我が崩壊する恐れがある非常に危険な状態。
遣い手の資質がCATの能力を大きく下回る場合や、CATを常時稼動状態にしておくと神蝕される事がある。 ガロー・ツェロ・ルーのケースが前者で、姫様は後者のケース。
ただし、姫様の場合はその強靭な自我によって主従逆転までには至っておらず、どちらかというと同化しているように思える。
あのひと
真言の事。
・漢字/英語/用語
怪訝しい
おかしい
・伏字
あのひとと●●●したい
平仮名ならば“どうか”。 漢字ならば“再結合”。 どちらも十全のCATとして再統合する願望を表す。
はやく●●●しなきゃ
同上。
わかたれたそうしつ
分かたれた喪失。 やはり同上。
18:検体棄のにおいがしだして
語り手:真言
日付:4/14(金)
PT:03:33
16節の続き。
部屋で熟睡してしまった冬夏に困り果てた真言は、門王水に助けを求める。 すると門王水は、珍しく妥当な解決策を提案するのだった。
・解説
検体棄
けんたいき→造語。 “倦怠期”の当て字。 “検体”とは、人体から排出、あるいは採取された検査対象の事。 糞尿や血液、細胞組織などを指す。 恐らくだが、ココではイツワから排出された八相のCATの事を指していると思われる。 それの“棄”、すなわち破棄を示唆する様子を“においがしだして”と表現していると思われる。
……ミルハも我慢の限界が近いか?
15分経過
女子には色々とあるのです。(笑)
冬夏さんてばだいたぁん☆
やっぱり下手人はアンタか!
一緒に寝ればいいですよ
……まあ、何もしなければ確かに問題はないのだが……。
プレーンで結構です
plain→平野、草原、平織り、食品や料理で調味料や具を加えないもの。
平面、飛行機、あるいはその翼の場合は“plane”。
この場合は前者だが、何を基準に“プレーン”が定義されているかは不明。
無難な落し所
この提案、ミルハの側から出るとは思わなかった。 珍しくミルハが真言に助け舟を出している。 Yの欲動が効き過ぎている真言に、ミルハも扱いに困り始めたのかも。
お仕事関係で聞きたかった~
この召集は、この章の終盤までかけられる事はない。
にぎにぎ。ばいばい
“ばいばい”はいいとして、“にぎにぎ”ってどーゆーイミ? あっしにゃどういう仕草なのか分からんのですが?
15分経過
ほんの数分で寝落ちした先ほどとは異なり、同じ時間でも真言はなかなか寝付けない様子が描かれている。
同一の時間経過を用いた対比。 相対性理論の立証。
・漢字/英語/用語
真逆
まさか
瑣事
さじ
19:Yやレスno構造ではトオすぎる
語り手:ミルハ(相手はチノ)
日付:4/14(金)
PT:01:39
ミルハとチノ会話シーンだが、時間軸が不明瞭。 いつ交わされた会話なのかよく分からない。
が、んなこたぁ正直どーでもいいのです。
この節はかなり重要。 ミルハの“本音”が語られる。
・解説
Yやレスno構造ではトオすぎる
“レスno”は、“反応無し”の意だと思うが、それと同時に“Yやレス”=ワイヤレスを意味している。 “トオすぎる”はそのまま遠過ぎるで良いのではないだろうか?
と、するならば、“ワイヤレス構造では反応が無いのでつながりがなく、関係性が遠過ぎる”、という意味になると思う。
XⅢ/LCW elected
これ、何にも資料がないからサッパリ分かんないだよね。 チノが所属するWCL内の組織ではないかと想像出来るが、確証は何もない。 “elected”も造語らしいからイミフだし。
MEGA-D以外の装備
詳細は次章にて。
ああそう
うん、アンタはそういうヒトだよ。 極度のブラコンだからね。
多少はあるか
弄り倒した張本人の責任として、ね。
・漢字/英語/用語
デリケェト
delicate→繊細の意。
潤滑
じゅんかつ→ココでは“円滑”と同義で用いられてるようだが、実際には両者は明確に異なる語。 同義として用いるには、少々ムリがあると思われる。
・伏字
彼と私は●●でもない
恋人、かな?
to be continued...
・漢字/英語/用語
陰画追うほう
因果応報→“因果”とは、仏教において重要視された思想の一つで、ある物事が別の物事に影響を与える事を説明した語、すなわち“原因と結果”の意である。
“因果応報”とは、善い行いが幸福をもたらし、悪い行いが不幸をもたらすという因果を発展させた仏教の教えの一つ。
つか、“陰画”って書くと字面的にナンかエロいと思うのは筆者だけ?(笑)
ほうかいけいれつ
崩壊系列→(以下、Wikipedia日本語版より転載)原子物理学において、放射性崩壊によって生じる個々の放射性の崩壊生成物について、同じ核種をたどるものごとに一連の核種変換を系列としてまとめたものである。 大多数の放射性元素は直接安定状態にまで崩壊することはなく、より安定な同位体にたどり着くまで一連の崩壊を順々に起こす。
……だ、そうです。
厭
いや
format
フォーマット→元々は型、体裁、書式、形式などの意。 ココでは、コンピュータ用語の意で、記録メディアをコンピュータ等の機器で利用可能とするための初期化(イニシャライズ)の形式の事。 またその初期化する行為の事。
一口に封紙と言っても、様々なフォーマットがあるようだ。
弄って
いじって
寧ろ
むしろ
起動音
CATには、それぞれ固有の起動音、すなわち呪文があり、遣い手がこれを発声する事でCATを呼び出す事が出来る。
personalize
パーソナライズ→個人に合わせて専有化させる事。 汎用の対義語と考えて良い。
件
くだん
LinkableForm
リンカブル・フォーム→造語。 CATと遣い手のリンクを強化する技術の事で、これにより親和性の低いCATや、資質の劣る魔眼質者でもCATを容易に扱えるようになった。 WCLが開発した技術で、これによりEnderの女性魔眼質者でもIgを使えるようになった。 蔵にあった封紙には、どうやらこれに相当する技術が用いられていたようだ。
バグ
bug→本来は虫の意だが、ココではコンピュータソフトの誤作動の原因となるプログラムミスの事を指す。
エラー
error→バグや操作ミスなどにより、コンピュータソフトなどが意図しない動作、あるいは停止する事。 実は“誤り検出訂正”という日本語訳が存在する。
ハング
hung→正確にはhung up(ハング・アップ)。 バグやエラーの結果、コンピュータソフトやコンピュータそのモノが動作を停止する事。 昔はコンピュータの処理速度が速過ぎる、あるいはCPUの熱暴走などによってコンピュータが異常過動作する事を指した語だったが、現在は“フリーズ”と同義で使われているらしい。 同義語には他に、“ストール”という語もある。
海賊版
権利を保有する者の許諾を得ないで複製したモノの事。 不正コピー、違法流通品。 今でも問題が絶えず、インターネットの登場によってむしろ問題が拡大した。
兎も角
ともかく
裔
すえ
archive
アーカイヴ→ココでは封紙の事。 このチノのセリフからも分かる通り、封紙技術はWCLのみの技術で、八相にはその技術がない=新しいCATを作っても封紙出来ないので保存、保管、継承等が出来ない。 そのため、遊戯では常にWCLが優勢なのである。
ツェロル
ガロー・ツェロ・ルーの事。
テトライ
みみみが使うIg:TYPE・Eテトルジャトートリスの愛称。
パラドックス
paradox→逆説の意。 主に数学、物理学などの学問において、“正しそうに見える理論”を総じてこう呼ぶ。
出元
でもと
叛意
はんい→背こうとする意思。 一般的には反意と表記。
詳らか
つまびらか
イリーガル
illegal→不法、不正、非合法の意。
蒐集
しゅうしゅう
萌芽
ほうが→芽吹く事。 ココでは、CATが新たに生まれる事を指す。
劣化散逸雑魚
れっか・さんいつ・ざこ→それぞれの二文字熟語でサーチを。
発露
はつろ
偶さか
たまさか
来す
きたす
衒った
てらった
若し
もし
お誂え
おあつらえ
看做して
みなして→本編ではルビ表記間違い。 あれだと“みなしして”になる。
priority
プライオリティ→優先権、優先順位の意。
瑣事
さじ
不灰
ふはい→F/7のCATの一つ。
SHOB
シュブ→ミリアムの事。
familiar
ファミリア→正確には“familiar spirits”。 “使い魔”の意。
簒奪
さんだつ
永代
えいだい
見繕って
みつくろって
ButterflyEffect
バタフライ・エフェクト→バタフライ効果。 “北京で蝶々が羽ばたくとNYで雨が降る”という英語の諺の事で、日本の諺である“風が吹けば桶屋が儲かる”と同義。 雫の雫たる所以。 詳しくは映画『ジュラシック・パーク』を参照の事。
トレース
trace→複写の意。
傍系
ぼうけい→“直系”の対義語。
piece
ピース→カケラの意。 ココでは、パズルのピースと同義で用いられている。
カイシュウ
“回収”ではなく、この場合は“改宗”。
GW
グリーン・ウッド→音の事。
firewall
ファイアウォール→ココではコンピュータのセキュリティソフトにあるファイアウォール機能の事を指す。
是
ぜ→是非の“是”。 YESの意。
アンチノミー
antinomie→ドイツ語で二律背反の意。
-cide
シカネの呼称。 語源は“genocide(ジェノサイド=虐殺)”か?
スロタラスモルト
シカネのCAT。
NKナンバー
シカネや禅ら、ねこざんまいで待機を命じられるバックアップ要員。
箒
ほうき
・伏字
先に●っちゃう
殺っちゃう、でしょうね、間違いなく! この後の二つも同じ。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!