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週刊! 朝水日記

-weekly! asami's diary-

289.the Speed King 6:THE ULTIMATE‐R④

2014年03月02日 | ヘタレゲーマークロニクル

-Gamer's Chronicles of "HETARE" #57-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 先週ぐらいから急に暖かくなって、周期的に雨が降るようになりましたね。 やっと冬も終わりかな?
 まあ、もう3月ですからね。 これがフツーと言えばフツーなんだろう。 ウチの庭のウメも開花したし。 いよいよ春が近付いてきたってカンジ。
 今年のサクラはドコのを撮ろうかな?


 それとは関係ないけど、今年に入ってから世間を賑わせている例の“アンネの日記事件”、なんだか大変なコトになってますね。 海外からも注目されており、イスラエルの大使館からは本が寄贈されたとか。
 それにしても200冊? 300冊? 犯人が単独犯だと仮定すると、それだけの本を損壊するだけでも結構大変だと思う。 ってゆーか、むしろ犯人の目的が分らない。
 もちろん、犯行動機は飽くまでも犯人のみが知る事であり、ドラマや小説でも動機が語られるのは最後の最後。 名探偵に追いつめられた犯人が、涙ながらに被害者への恨み辛みを語るシーンにおいてのみである。
 今回の“アンネ事件”も、想像は出来るけど正確なトコロは犯人のみぞ知るですよ。 もしかしたら、犯人は日本人じゃないかもだし。 だったら分り易い。
 いずれにしても、事件解決というより、犯行動機が気になる事件です。 1日も早い解決を望みます。



<今週の特集>

 今週の特集コーナーは、『the Speed King6』の連載第4回。 今回は、日本エリアのコンペ&NCです。
 今週も、最後までヨロシクね☆


・予選(日本エリア)

 さて、今週はいよいよお待ちかねの日本エリアのコンペ&NCです!
 ……しかし、他のエリアとは比べ物にならないほど大変だった。
 唯一収録の自動エントリーも多かったが、主要メーカーはレース活動も盛んなので収録車種がとにかく多い。 日本エリアだけで、参加メーカーは最多の20社(!)にも及び、コンペ対象となったクルマは、合計実に155車種(!!)にもなった。 これは、今回のイベントの対象車種286車種の内、過半数以上の53.4%にもなる。 ホント、マジで大変でしたよ……。つД`)゜。
 しかし、その苦労の甲斐あって結果はスッッッッッゴい!コトになった。 まずは、エントリー車両を紹介しよう。

零(C)
1978/童夢(1)/331/846/515
HSR‐Ⅱ(C)
1989/ミツビシ(13)/639/1022/588
4200R(C)
1989/いすゞ(1)/466/1250/533
787B(R)
1991/マツダ(13)/908/830/694
R92CP(R)
1992/ニッサン(39)/1094/900/690
GT‐R LM(O)
1995/ニスモ(1)/558/1285/563
エスクード・ダートトライアル(R)
1998/スズキ(5)/1065/800/716
TS020(R)
1999/トヨタ(29)/942/900/693
ZZⅡ(O)
2000/トミーカイラ(1)/754/910/632
S2000(R)
2000/スプーン(2)/378/1050/517
ER34D1スペック(R)
2004/ブリッツ(2)/639/1180/594
GENKIハイパーシルビアRS2(R)
2004/HKS(2)/583/1130/592
S2000(O)
2004/オペラパフォーマンス(1)/391/920/538
雨宮アスパラドリンクRX7(R)
2006/RE雨宮(3)/505/1100/575
OFC‐1(C)
2007/ダイハツ(1)/155/728/441
ARTAガライヤ(R)
2008/オートバックス(2)/516/1175/575
NSX‐RプロトタイプLM(O)
2010/ホンダ(23)/679/1230/600
S2000GT1ターボ(O)
2010/アミューズ(4)/656/1120/612
インプレッサSTC(R)
2010/スバル(10)/535/1030/594
350Z RS(O)
2010/GT(JPN)(6)/485/1218/547

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、馬力、車重、PPです。(注:国籍略) スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 70年代から80年代にかけて活躍したレーシングコンストラクター、童夢からは、コンセプトカーの零(ゼロ)が唯一収録で自動エントリーした。
 1978年のジュネーブのモーターショーに出品された市販を前提としたコンセプトカーで、その鋭利なエクステリアもあって当時世界中で話題になった。 モータショーの後、市販化に向けた開発が進められたが、当時の日本の車両法の問題や、レース活動との両立が難しい状況になった事もあり、結局市販には至らなかった幻の日本産スーパーカーである。
 元々から、70年代のクルマなのでスペックが低く、チューンしても大してスペックアップしなかったため、期待は全く出来ないが、面白いクルマなのでぜひ健闘を見せてほしいトコロ。

 ミツビシからは、数ある歴代ランエボのラリーカーではなく、80年代末に東京モーターショーに出品されたコンセプトカー、HSR‐Ⅱがエントリーした。
 1987年の東京モーターショーで1号機が出品され、その2年後に開催された89年の東京モーターショーに出品されたのが、2号機となるこのHSR‐Ⅱである。 いかにも近未来的なエクステリアを有するボディに、3リッターV6エンジンを搭載した4WSという、後のGTOを予見させるスペシャリティ・スポーツクーペだが、コンピュータによる自動走行システムを搭載している、という設定(笑)で、完全な無人走行も可能としていた。(注:「ハイ、マイケル!」) 今でこそ、リアルでも自動走行システムを搭載した実験車が複数のメーカーで開発、試験走行が行われているが、当時はまだまだコンピュータのスペックが足りず、SFの域を出ないシステムだった。 それもあって、結局このクルマはコンセプトだけに終わったが、発想が20年ほど早かった。
 チューンによって意外とスペックアップし、日本車としてはかなり高めのスペックになった。 第2回大会で総合3位の成績を挙げたGTOに続く記録を期待したい。
 ちなみに、HSRのシリーズはこれ以降も東京モーターショー合わせで4号機まで作られ、3号機に当るHSR‐Ⅲ(注:1991年出品)は、当時のF1人気にあやかって制作、OAされたサンライズのTVアニメ、『新世紀GPXサイバーフォーミュラー』に一般向けに販売されている市販車の一つとして登場した。

 そのHSR‐Ⅱと同じ1989年の東京モーターショーにいすゞが出品したコンセプトカーが、4200Rである。
 その名の通り、4.2リッターのV8エンジンをミッドシップレイアウトしたスペシャリティ・スポーツクーペだが、後部座席を有して4人が乗れる広いキャビンスペースが確保されているのが特徴。 後のホンダのコンセプトカー、デュアルノートに通じるモノを感じる。 また内装が凝っており、当時はまだ一般に普及していなかったカーナビを標準装備し、高級オーディオやビデオデッキ(^ ^;)、さらにはFAX(笑)まで実装されているという、HSR‐Ⅱよりも(当時としては)現実的な方向性を持った夢のクルマだった。
 しかし、この出品直後にバブルが崩壊。 日本の自動車産業界全体が大打撃を受け、特に乗用車分野では他のメーカーに劣っていたいすゞは、最終的に1993年、乗用車市場から撤退。 トラックを中心とした商用のみの経営方針に転換され、こうしたコンセプトカーも市販されないままコンセプトだけに終わった。
 昔、PCエンジン用の『ゼロヨン・チャンプ』というレースゲーでは、この4200Rの後継である“コモ”というコンセプトカー(注:91年東京モーターショー出品)が収録されていて、最強マシンの1種だった事から結構期待していたクルマなのだが、チューンしてもあまりスペックアップせず。 期待出来るクルマにはならなかった。 残念。 エクステリアも、今ならかなり現実的で売れそうなんだが……。

 マツダからは、最早伝説になった感のあるル・マン・レジェンド、787Bが予定通りのエントリー。 RX‐7やRX‐8など、他の追随を許さない圧倒的な速さでダントツのコンペウィナーとなった。 第1回大会で無念の予選落ちとなったFURAIにも期待したが、787Bの敵ではなかった。
 1991年、マツダがル・マン挑戦を始めて既に17年が経過したこの年、マツダにとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。 レギュレーション改正によって、92年度からロータリーエンジンが禁止になるというのだ。 世界で初めて、そして唯一、ロータリーエンジンの実用化を成功させたマツダにとって、ロータリーエンジンはまさに自社のアイデンティティとも言えるモノである。 そのためマツダは、18回目の挑戦となった91年のル・マンを背水の陣で挑んだ。 その結果、プジョーやメルセデス、ジャガーやポルシェ、そしてトヨタやニッサンといった強豪を相手に苦戦を強いられながらも、終盤になって何とかトップに立ち、そのままチェッカーを受けた。 この瞬間、トヨタやニッサンですら成しえなかった、“日本車ル・マン初制覇”を達成! そして現在に至るも、ル・マンを制した日本車は、この787Bが史上唯一である。
 チューンしてもそれほど大幅なスペックアップはなかったが、Cカーは元々高スペックなので900psオーバーの申し分ないスペックになった。 もちろん、優勝候補の1台である。

 ニッサンからは、結果的にグループC時代のファイナル・イヤーとなった92年型のCカー、R92CPがエントリーした。
 実に39車種(!?)という日本エリア最多の対象車種数となったニッサンのコンペは、しかしCカーとGT1の新旧ル・マンカー対決になった。 Cカーでは、この他に89年型のR89Cもあり、PPでは(ナゼか)R89Cの方が上なのだが、最終的に1000psオーバーにまでスペックアップしたR92CPには敵わず、また88年のル・マン優勝車両であるジャガーのXJR‐9も手がけたイギリスのレーシングカー・デザイナー、トム・ウォーキンショーのレーシングコンストラクター、TWRが開発を手がけた98年型のR390GT1も全く及ばず、R92CPがスペック通りのコンペウィナーとなった。
 92年の全日本選手権では、文字通りの向かうトコロ敵無し! 6戦全勝(!)でシリーズチャンピオンを獲得し、ル・マンでも優勝は出来なかったが、マックス400km/hオーバーというスピードを武器に健闘を見せた。
 ちなみに、公式発表ではエンジン出力900psとなっているが、ル・マンの予選用スペシャルエンジンは、実測値1000psとも1200ps(!?)とも言われ、あまりに数値が高過ぎるので、ドライバーには実測値を隠し、公式発表通りのエンジン出力というコトにしていた、という逸話があったとか。
 マツダの787Bと並んで、優勝候補の1台である。

 ニッサンの系列チューニングパーツメーカーであるニスモからは、R33型GT‐Rをベースにしたレーシングホモロゲーション、95年型GT‐Rロードカーが唯一収録で自動エントリーした。
 当時から、ル・マンはGTクラスのエントリー車両のレギュレーションにホモロゲーション車を最低1台登録する事を義務付けていた。 そのため、市販車でなくても公道を走行可能なナンバー取得車が1台でもあれば、それをレース用に改造した、という口実でエントリーが可能だった。(注:これを逆手に取り、ポルシェやニッサン、トヨタ、メルセデスなどが90年代後半のル・マンに送り込んだのが、GT1クラスのマシンである。 実際には、“市販車を改造したレースカー”ではなく、“レースカーをディチューンして公道車を登録した”だった。 個人的には、個性的なクルマが多数参戦し、ル・マンが一番面白かった時代だったように思う。) このレギュレーションの裏をかき、後のGT1カーの先駆けとなって作られたレーシングホモロゲーションが、このGT‐Rである。 R33をベースに、ボディのワイド化やル・マンには不要な4WDを廃したFR化、エンジンのチューンなどが施され、日本よりも車検制度が緩いイギリスで公道車登録された。
 当時のJGTCマシンをそのままロードカーにしたようなエクステリアで、中身は市販車の体裁を取りながらもほとんどレースカーそのモノである。
 しかし、チューンしても期待していたほどスペックアップせず、車重に至っては日本エリアエントリー中最重量である。 期待は出来ない。

 スズキからは、当然の如くエスクード・モンスターが予定通りのエントリー。 ラリーカーやコンセプトカーなどをどんなにチューンしても、このバケモノの敵ではなかった。
 アメリカはコロラド州のコロラドスプリングスという街に程近い峠道、パイクスピーク観光道路。 ココは、山頂からの風光明媚な景色でも有名だが、それ以上に有名なのが、毎年夏に開催される世界最大のヒルクライムタイムトライアル、パイクスピーク・オートヒルクライムである。 パイクスピークの中腹から山頂までの標高差1400m(!)、気温差実に20℃(!?)、全長約20km(!!)に及ぶ峠道をひたすら登ってそのタイムを競うというこのレースイベントは、しかし80年代からは海外からの参戦も増え、今やル・マンのような国際レースイベントの様相を呈している。 このレースに参戦し、1998年に日本車初の総合優勝を果たしたのが、このエスクード・モンスターである。 元々はミドルクラスRVであるエスクードをヒルクライム専用にチューンしたクルマで、車重僅か800kgという軽量ボディに、実に1000ps近い出力を誇るエンジンを搭載。 まさに、“モンスター”と呼ぶにふさわしい怪物マシンだった。
 ちなみに、このクルマを駆ったのが、同じ“モンスター”の異名を持つダートレーサー、田島伸博。 モンスターを駆るモンスター(笑)である。
 ちなみにちなみに、90年代までのパイクスピークは未舗装のダートコースだったが、そのためにレース中にスリップしてドライバーがマシンごと斜面に転落する事故が絶えず、安全性向上のため近年になってコース全域が舗装路に改修された。 そのため、転落事故は減ったが、レースはさらにスプリント化し、急激にコースレコードが更新され続けている。
 筆者期待の1台! 1000psオーバーの真価を見せてほしいと思う。

 トヨタからは、GT‐ONEことTS020がエントリーした。
 トヨタのコンペは、ニッサンに次ぐ29車種という大規模なモノになったが、トップ争いはやはり、ニッサンと同じくCカーとGT1の新旧ル・マンカー対決になった。 しかし、Cカー最強の88C‐Vが余裕で勝つかと思われたが、勝ったのはスペックで大きく劣るハズのTS020だった。 どうしてなのか未だに理由が分らない。
 1998年、トヨタはグループC時代の終焉と共に撤退していたル・マンに復帰する事を発表。 そのために開発されたのが、このTS020である。 開発したのは、主にWRC参戦のために設立され、ドイツに本拠地を置くTTE=トヨタ・チーム・ヨーロッパ。 マシンを設計したのは、かつてグループC時代末期にプジョーの905Bを手がけたアンドレア・デ・コルタンツというレーシングカーデザイナーである。 言われみれば、確かにフロントセクションや全体のシルエットが905に似てなくもない?(´・ω・`)
 それはともかく、ホモロゲーション全盛だった当時としても、このクルマはル・マンの関係者をアッ!と言わせた。 Cカーそのモノと言って良いスタイリングももちろんだが、そのホモロゲーション車はまさに文字通りの“屁理屈のカタマリ”だった。 例えば、レギュレーションではホモロゲーションとは言っても一定容量以上のラゲッジスペース(注:トランクの事)がなければならない、とされているが、デザイナーのデ・コルタンツは、燃料タンクが入っているスペースを指して、「ココはラゲッジスペース」と言い切ったのだ。 そして、これが通ってしまったのだから驚きである。 こうした掟破り、常識外れ、レギュレーションのウラをかいた設計によって、トヨタはTS020をル・マンに持ち込む事に成功した。
 ……が、デビューイヤーである98年は、辛酸を舐める結果に終わった。 2台体制で臨んだが、その内の1台がスタートからぶっちぎりのトップを快走するもミッショントラブルが続き、レース終盤の残り1時間というタイミングで懸念されていたミッションがついにブロー。 あえなくリタイヤし、2台目が何とか総合9位でフィニッシュした。
 これを踏まえてマシンの改良に取り組んだ2年目の1999年、3台をエントリーして必勝体勢で挑んだTS020は、予選からその圧倒的な速さを見せ付け、1stカーと2ndカーが前評判通りのフロントロー独占を達成する。 決勝でも、TS020の速さは他を圧倒し、トップを独走した。 が、1stカーがタイヤのバーストであえなくリタイヤ。 2ndカーも、他のマシンのもらい事故によりクラッシュ、リタイヤ。 トップの座をBMWのV12LMRに明け渡す事になった。
 しかし、これによって“大事件”とも言える奇跡が起きる。 3rdカーが下位からじわりじわりとBMWを追い上げ、なんと総合2位でフィニッシュしたのである! この3rdカーをドライブしたのが、片山右京、鈴木利男、土屋圭市の日本人ドライバートリオであった。 前年に、1stカーがリタイヤして総合9位で完走した2ndカーのメンバーである。
 前記したように、1991年にはマツダが史上初、そして史上唯一の日本車ル・マン制覇を達成しているが、この時の3人のドライバーは飽くまでも海外選手だった。
 1997年には、ニッサンのR390GT1で史上初の日本人トリオ表彰台が実現しているが、この時の順位は3位だった。
 したがって、この99年のTS020が、97年のR390を抜いて、日本人トリオ最高位を達成した事になる。
 この“大事件”は、当時海外のメディアでも大きく取り上げられ、TV中継のリポーターはインタビューした鈴木、土屋に向かって「アナタたちはスゴいコトをやった。 歴史を作った。」と絶賛した。(注:このインタビュー映像は、現在YouTubeでレース全編と共に観る事が出来る) 事実、この日本人トリオ最高順位の記録は、未だ破られていない金字塔となっている。(注:……まあ、この記録を破るにはもう総合優勝しかありませんからね。(^ ^;))
 さて、そんなTS020だが、チューンしても思ったほどスペックアップせず、エンジンパワーは950psにも届かなかった。 PPも700未満。 個人的には大スキなクルマなのでがんばってほしいトコロだが、正直不安が残る。

 チューンドカーメーカーのトミーカイラからは、オリジナルの市販車として世に送り出したZZ‐Sの後継として設計されたZZⅡが、唯一収録で自動エントリーした。
 このクルマは、ZZ‐Sをも上回るスーパーカーとして市販化を前提として設計され、レース活動をも視野に入れたクルマである。 その通り、エクステリアはマクラーレンF1にも似た“ピュアスポーツ”と呼ぶにふさわしいモノで、そのスペックもレースに耐え得る高性能なモノだった。 しかし、ZZⅡは世に出る事が敵わなかった。 折からのスポーツカー不況の市場や、会社の業績不振などにより量産できるだけの資金がなく、あえなく開発中止になった。
 ご覧の通り、仮想ロードカーとは言えフルチューンによって市販車の領域を上回るスペックになった。 その未知数の実力をココで発揮してほしいと思う。

 ホンダ車専門のチューンドカーメーカーのスプーンからは、S2000のスーパー耐久参戦車両がエントリーした。
 本命であるスーパー耐久では、2シーターのFR車のためウェイトなどのハンデを受けたためその真価を発揮出来なかったが、ニュル24時間にも出場し、こちらではクラス優勝している。
 ……が、チューンしても全然スペックアップせず、AEMのS2000に大きく劣るスペックにしかならなかった。 期待は全く出来ない。

 チューニングパーツメーカーのブリッツからは、D1GP参戦車両の2004年型ER34D1スペックがエントリーした。
 4ドアボディのR34型スカイラインをベースに、自社製のチューニングパーツで完全武装したD1専用マシンである。 このマシンで、ブリッツはD1初優勝を達成した。
 本作には、同じER34の2007年型D1参戦車両もプレミアムカーで収録されており、実はそっちの方がスペックが上なのだが、ナゼかこの2004年型には敵わなかった。 未だに理由が分らない。(注:もしかして車重か?)
 とはいえ、この2004年型もご覧の通りのスペック。 期待は出来ない。 まあ、D1マシンだからしょうがないよね。

 ブリッツと並ぶチューニングパーツメーカーの雄、HKSからは、上記と同じ2004年にD1GPに参戦したマシン、ハイパーシルビアがエントリーした。
 ニッサンのS15型シルビアをベースに、HKSがその総力を結集してドリフト専用にチューンしたマシンである。
 HKSはかつて、ニッサンの180SXをベースにしたドラッグレース専用車両を開発しており、『GT』シリーズの2作目に収録された事があるが、本作には未収録。 収録されていれば、今回のようなイベントではかなり面白い結果を出せたのではないかと思う。
 それはともかく、本作にはミツビシのランエボⅦをベースにしたサーキットレース専用車、CT230Rも収録されており、実はそっちの方がかなりの高スペック(注:PPでは、ハイパーシルビアを実に28点も上回る)なのだが、コンペウィナーになったのはナゼかシルビアの方だった。 未だに理由が分らない。
 いずれにせよ、ER34と同じく所詮はD1マシンとしか言えないスペックなので期待は出来ない。

 オペラパフォーマンスからは、ホンダのS2000をベースにサーキット向けにチューンしたチューンドカーが唯一収録でエントリーした。
 実はこのクルマ、『GT』の開発チームと共同で開発されたマシンで、ゲーム上でセッティングデータのシュミレートを行って開発されたのだそうだ。
 ……しかし、結果はこれこの通り。 飽くまでもNAチューンのため、スプーンのS2000と大差ないスペックにしかならず。 期待は出来ない。

 チューナーショップであり、独自にチューニングパーツも開発、生産しているRE雨宮からは、SGT参戦車両のRX‐7がエントリーした。
 JGTC時代の90年代から、RE雨宮はマツダのRX‐7ベースでGT300クラスにエントリーしているが、これは2006年型。 この年の第4戦で優勝している。
 RE雨宮の収録車種は、この他に2004年型のSGT参戦車両と、ストリートチューンのデモカーがあるが、ナゼかD1参戦車両が未収録。 ナゼ!? 確か、RE雨宮ってD1GPの初代チャンピオンじゃなかったっけ?(注:違ってたらサーセン。 D1はあんま好きじゃないからよく知らないんだ)
 それはさて置き、ご覧の通りチューンしてもあまりスペックアップせず、期待出来るクルマにはならなかった。 WRCカーもそうだけど、JGTC/SGTカーも、ナゼかアップデート率が低いんだよね。

 ダイハツからは、コペンの後継として2007年のフランクフルトのモーターショーに出品されたコンセプトカー、OFC‐1が唯一収録で自動エントリーした。
 軽四で史上初、そして史上唯一の電動ルーフトップを搭載した高級軽四の代名詞、コペンは、それまで長らく市場から姿を消していたクーペタイプの軽四という事もあって大ヒットしたが、この後継としてデザインされたのが、このOFC‐1である。 コンフォートなパッケージングだったコペンに対し、コチラはスポーツ性能を重視したパッケージングになる予定だったが、結局市販化は見送られた。 しかし、最近になってこれを発展させた新型コペンの開発が進行中である事が明かされ、2013年の東京モーターショーにもコンセプトカーが出品され、そちらはどうやら近い内に市販されそうだ。 楽しみである。
 ……とは言え、所詮は軽四。 ご覧の通りの全エントリー中最低スペック。 期待するだけムダである。

 カー用品の全国チェーン、オートバックスからは、第2回大会と前回大会にも登場したガライヤの2008年SGT参戦車両がエントリーした。
 元々は、2003年から2005年にかけてGT300クラスにエントリーしていたマシンだが、2006年には一時的に撤退。 2007年に復帰し、復帰2年目を向かえた2008年になって大幅に改修されたのが、この2008年型ガライヤである。
 本作には、その旧型に当る2003年型のガライヤも収録されているが、2008年型の方が大幅にスペックが高く、PPでは実に42点(!)も上回る。 結果、2008年型が圧勝でコンペウィナーとなった。
 ……とは言え、車重に不安が残るため期待は出来ない。

 ホンダからは、2代目NSXタイプRをモディファイした仮想ロードカー、NSX‐Rプロトタイプ、通称“NSXモンスター”がエントリーした。
 第2回大会にもエントリーした2002年型NSXをベースに、ボディのワイド化や自主規制枠を超えたエンジンチューンを施し、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどにも対抗出来る“世界標準”に合わせた国産スーパーカーを! というコンセプトで『GT』の開発チームがシリーズ4作目に収録した仮想ロードカーが、このNSXモンスターである。 本作には、これをベースにSGTやル・マン参戦を想定したレースカー仕様も収録されているが、フルチューンするとスペックはロードカーの方が上になる。
 正直、期待はしていなかった。
 ホンダのコンペは、23車種というニッサン、トヨタに次ぐ3番目の規模になったが、JGTC/SGT参戦車両のNSXが大半を占め、DLCだが2011年のSGTに参戦したHSVなどもいるため、これらがドングリの背比べになるだろうと。 で、その中からアタマ一つ飛び出して、HSVがコンペウィナーになるだろうと予想していた。 そして、事実そうなった。 ……が、そのHSVをさらに圧倒したのが、このNSXモンスターであった。 正直かなり驚いた。 これまで良いトコ無しだったホンダ勢の活躍に期待したい。

 チューンドカーメーカーのアミューズからは、同社が手がけたS2000チューンドカーの最強バージョン、S2000GT1ターボがスペック通りにエントリーした。
 本作の開発チームとの共同開発によって生まれたクルマで、ワイドボディ&ターボチューンにより、他に類を見ない劇的なスペックアップを実現。 まさに、“GT1”と呼ぶにふさわしいスペックになったと言えるだろう。 もちろん、アメリカエリアにエントリーしたAEMのS2000をも上回り、S2000はこれで既に合計4台目だが、スペックは4台中トップである。 これまで冷遇されていたホンダ勢の一角としてがんばってほしいトコロである。

 スバルからは、2000年型インプレッサをベースにした仮想レースカー、インプレッサ・スーパーツーリングカーがエントリーした。
 スバルのコンペは、案の定WRCに参戦した歴代インプレッサのラリーカーが大半を占めたが、その中でも突出したのが、『SPECⅡ』プレゼントカーのインプレッサTCと、このSTCであった。 そして、TCを抑えてコンペを制したのが、このSTCである。 さすが、“スーパー”と名乗るだけの事はある。
 もちろん、スペック的にはご覧の通りなので期待は出来ないが、D1マシンやS2000辺りとの対決が見物である。

 最後は、日本国籍のGTからエントリーのZ33ベースの仮想チューンドカー、350Z RSがエントリーした。 前回大会にエントリーしたオペラパフォーマンスのチューンドカー、350Zとほとんど同じだが、こちらはGT名義で仮想カー扱いである。 しかも、プレミアムカーである。
 市販車として考えれば結構な高スペックだが、レースカーやコンセプトカーが大半を占める今回では、さすがに見劣りするスペックである。 期待は出来ない。
 ちなみに、GTの非市販車は、これ以外は全てカート。 一応テストは出来るが、やるだけムダだった。(笑)

 という、以上20車種。
 多過ぎッ!
 ……紹介漏れ無いよね? 大丈夫かな?(´・ω・`)
 ともかく、前予想としてはマツダとニッサンのCカー勢を中心に、TS020とエスクード・モンスターがどう絡んでくるか?に注目が集まると思う。
 また、D1マシンやSGT、仮想カー、コンセプトカーなどによる下位争いも見所。
 それでは、気になる結果をご覧頂こう!(↓)

01:TS020(R)/3’50.157
02:R92CP(R)/4’12.251
03:787B(R)/4’28.931
04:ZZⅡ(O)/4’45.833
05:HSR‐Ⅱ(C)/4’53.466
06:NSX‐RプロトタイプLM(O)/5’02.258
07:ER34D1スペック(R)/5’27.775
08:零(C)/5’28.660
09:S2000GT1ターボ(O)/5’34.286
10:GENKIハイパーシルビアRS2(R)/5’34.922
11:雨宮アスパラドリンクRX7(R)/5’35.914
12:インプレッサSTC(R)/5’36.595
13:350Z RS(O)/5’37.256
14:エスクード・ダートトライアル(R)/5’48.666
15:ARTAガライヤ(R)/5’53.649
16:4200R(C)/5’55.016
17:S2000(O)/5’57.549
18:GT‐R LM(O)/6’02.928
19:S2000(R)/6’04.212
20:OFC‐1(C)/7’58.116

 ぬわんどぅうぇすとぅうぉぉぉぉおおおぉぉおおぉぉぉおおぉぉッッ!!??Σ(゜Д゜;)
 驚きの結果! ってゆーかむしろあり得ないッ!!
 日本NC優勝は、なんとトヨタのル・マン参戦車両、TS020! しかも、そのタイムはあの第1回大会総合優勝のブガッティのヴェイロンをも上回る3分50秒台という驚異的なタイム! ぶっちぎりの1位で、決勝進出が確定した!
 いやぁ~~~、この記録にはホントに驚いた。
 実はこのクルマ、セッティングにかなり手間取ったんですよ。 ……いや、ヴェイロンやイエローバードみたくダダっ子だったワケじゃないッスよ? 何せ、ル・マンに参戦したレースカーだもん。 むしろ、Cカーよりも素直な良い子ちゃんでしたよ。
 しかし、手間取ったのはギヤレシオ。 なんと、オートセッティングで限界まで上げてもまだスピードが伸びる! SSRXのホームストレートでは、下りでリミッターがかかって頭打ちするほど。
 仕方なく、ファイナルを上げて対処したのだが、下りでリミッターがかからないようにしても、下り切った先でまだスピードが伸びる!
 こんな事初めてだったので、これ以上はもう怖くてファイナル上げられなかった。 記録が出た時も、ホント我が目を疑いましたね。
 いや、マジでビビった。
 ……ってゆーか、この記録を経験してしまったおかげで、他の記録がスゴく遅く感じられるようになってしまった。 最高速度が400とか420とか出ても、「平凡、平凡」とか思ってしまうほどスピード感覚がマヒするという思わぬ弊害が。(笑)
 2位に入ったのは、ニッサンのCカー、R92CP。 これも結構な好記録なのだが、TS020には足元にも及ばず。 タイムピックアップに望みを賭ける。
 3位に入ったのは、マツダのCカー、787Bであった。 残念ながらこれにて予選敗退確定だが、史上唯一のル・マン制覇の日本車の面目は保ったと思う。
 4位には、これまた意外にもトミーカイラのZZⅡが入った。 確かに、スペック上は上位3台に次ぐが、仮想カーでこの記録と順位は意外。 ちょっとシュミレートが甘いのではないかとさえ思えるほど。(笑)
 5位に入ったのは、ミツビシのコンセプトカー、HSR‐Ⅱ。 コンセプトカー最高位である。
 NSXモンスターは、残念ながらベスト5に入れず6位。 さすがに8秒差はイカンともし難い。
 以下、D1マシンや仮想カーが続くが、不甲斐なかったのが14位のエスクード・モンスター。 オーバー1000psにも関わらず、5分30秒すら破れず、なんとGTの350Zにまで抜かれた。 ナゼだ!?
 ……つか、加速はモノ凄かったのだが、トップスピードが全く伸びず、前回大会のアメリカNCの時のマッスルカーと同じパターンだった。 やはり、RVベースではエアロダイナミクスが悪かったのだろうか? 期待していただけにとても残念。
 しかし、タイムは面白かった。 コンマ666秒!(笑) “モンスター”だけにな!(笑)
 15位以下は、まあだいたい予想通り。 最下位のOFC‐1なんかは、もうどうしようもないってカンジでしたね。
 それにしても、TS020の記録には舌を巻いた。
 これならあるいは、日本車初の国際大会優勝も……?


・予選最終結果

 ともかく、これにて全エリアのコンペ&NC終了!
 全アリアの予選最終結果は、このようになった!(↓)


<各エリア優勝>

第三国:ベルティゴ(R)/4’35.590
イタリア:ムルシエラゴLP640クロムライン(O)/4’42.077
アメリカ:シエン(C)/4’24.965
フランス:C60Hybrideジャッド(R)/4’03.980
イギリス:XJR-9LM(R)/4’31.477
ドイツ:R8(Team Oreca)(R)/4’08.340
日本:TS020(R)/3’50.157


<各エリア2位>

第三国:FT565ツインターボ・アウディTT(O)/4’59.945
イタリア:ゾンタR(R)/4’34.128
アメリカ:フォードGT LMスペックⅡテストカー(O)/4’44.820
フランス:908HDi FAP-Team Oreca(R)/4’22.012
イギリス:スピード8(R)/4’33.120
ドイツ:ザウバー・メルセデスC9(R)/4’19.351
日本:R92CP(R)/4’12.251


 各エリア優勝の7車種は、自動的に決勝進出。
 各エリアの2位は、ラップタイム上位3車種がタイムピックアップによって決勝進出となる。
 決勝進出確定の10車種と順位は、このようになった!(↓)

01:TS020(R)/3’50.157
02:C60Hybrideジャッド(R)/4’03.980
03:R8(Team Oreca)(R)/4’08.340
04:R92CP(R)/4’12.251
05:ザウバー・メルセデスC9(R)/4’19.351
06:908HDi FAP-Team Oreca(R)/4’22.012
07:シエン(C)/4’24.965
08:XJR-9LM(R)/4’31.477
09:ゾンタR(R)/4’34.128
10:ベルティゴ(R)/4’35.590
―――――――――――――――――――――――――――――
スピード8(R)/4’33.120
ムルシエラゴLP640クロムライン(O)/4’42.077
フォードGT LMスペックⅡテストカー(O)/4’44.820
FT565ツインターボ・アウディTT(O)/4’59.945

 トップは、日本NC優勝のTS020! ただ1台だけ、4分の壁を破る驚異的なタイムで予選トップ通過となった!
 2位に入ったのは、フランスNC優勝のペスカローロC60。 4分の壁まであと僅かまで迫る好タイムだったが、1位のTS020に13秒以上(!)も離されるという結果になった。
 3位は、ドイツNC優勝のオレカ版R8。 こちらもC60に次ぐ好タイムだったが、TS020には足元にも及ばず。
 4位は、日本NC2位のニッサンのCカー、R92CP。 タイムピックアップ枠トップで4位に入ったのはさすがCカーといったトコロか?
 5位には、同じくCカーのザウバーC9が入った。 Cカー勢が、残念ながら後年のLMP/GTPに敗れるという結果になった。
 6位には、最新型のル・マンカー、プジョーの908が入った。 タイムピックアップ枠にギリギリ滑り込んだが、それで6位は大したモノと言えるかもしれない。
 7位に入ったのは、レースカー以外では唯一の決勝進出となったアメリカNC優勝のシエン。 コンセプトカー最高位で、ココまでが4分30秒切り達成。 第1回大会総合2位の面目躍如である。
 8位に入ったのは、ジャガーのCカー、XJR‐9。 もっと上位に行くだろうと思っていただけに、この順位は意外。
 9位には、イタリアNC優勝のゾンタRが入ったが、ブービーとはこれまた意外。 もうちょっと上に行くと思っていた。
 そして、10位は第三国NC優勝のベルティゴ。 9位のゾンタRに僅か0.6秒ほど足りず最下位に甘んじた。
 イギリスNC2位のスピード8は、ゾンタRを上回るタイムを出しながらも、タイムピックアップ枠に入れず予選落ち確定。 スキなクルマだけにとても残念!
 イタリアNC2位のムルシエラゴ、アメリカNC2位のGTテストカー、第三国NC2位のFT565は、それぞれタイム通りに予選落ち確定となった。


 兎にも角にも、TS020の記録は驚異的だった。 これは、決勝戦がとても楽しみである。 第1回大会、第3回大会、そして前回大会と3大会も敗戦を強いられてきた日本車の国際大会初優勝が果たしてなるか!? そして、このイベントシリーズの最大の目標、オーバー500km/hは達成なるか!?
 期待と不安が入り混じる注目の決勝戦の模様は、来週お伝えします!
 それまで悶々としつつ時を待たれよ!



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



Thanks for youre reading,
See you next week!

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288.the Speed King 6:THE ULTIMATE‐R③

2014年02月23日 | ヘタレゲーマークロニクル

-Gamer's Chronicles of "HETARE" #56-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 先日の雪、全国各地でかなりの被害が出たようですね。 転倒や事故で死傷したり、中には道路が寸断されて孤立化してしまった村や集落もあった様子。
 雪ってコワい……。
 ウチの在住地域では、雪が降った直後に雨が降り、翌日にはほとんど融けてしまったので特に被害はありませんでしたが、被害に遭われた方には心よりお悔やみ申し上げます。



<今週の特集>

 今週の特集コーナーは、『the Speed King6』の連載第3回。 今回は、イギリスエリアとドイツエリアのコンペ&NCです。
 今週も、最後までヨロシクね☆


・予選(イギリスエリア)

 イギリスエリアのコンペ&NCは、ちょっとだけ多めの6社が参加したが、参加車種はなんとたったの10車種! どーゆー計算したらこんな数になるんだよ?
 大半が唯一収録だったため、テストは他のエリアとは比べ物にならないほどサクサク進んだが、その結果はスゴく面白いモノになった。 まずは、エントリー車種を紹介していこう。

XJR-9LM(R)
1988/ジャガー(4)/1024/894/689
エリーゼ(R)
1996/ロータス(2)/274/645/571
ストームV12(R)
1999/リスター(1)/775/1438/622
タスカン・スピード6(R)
2000/TVR(1)/581/885/607
スピード8(R)
2003/ベントレー(1)/883/900/700
レンジ・ストーマー(C)
2004/ランドローバー(1)/696/1890/559

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、馬力、車重、PPです。(注:国籍略) スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 イギリスの名門ジャガーからは、CカーのXJR‐9がエントリーした。
 1982年に始まったル・マンのグループC時代は、しかしその開始当初からポルシェの独壇場だった。 82年から87年までの6年間、ポルシェが無傷の6連勝を達成(注:ただし、優勝チームは年によって異なる)しており、プジョーやザウバー、ニッサンやトヨタ、そしてこのジャガーを以ってしても、その王座を脅かす事は出来なかった。
 しかし、80年代も終わりが見え始めた1988年になって、突如この牙城が揺らぎ、ポルシェの7連勝を阻止して悲願の初総合優勝を果たしたのが、後にニッサンのR390GT1を手がけた事でも知られるトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)との共同開発によって生まれた、このジャガーXJR‐9である。
 この後、ル・マンはザウバー・メルセデスや日本のマツダ、プジョーなどが代わる代わる優勝し、結局グループCカテゴリーが廃止される1992年まで、ポルシェはル・マンの頂に返り咲く事が出来なかった。
 ジャガーのコンペは、60年代のル・マン参戦車両であるXJ13もテストしたが、さすがにCカーには敵わず。 XJR‐9が圧勝した。 オーバー1000psのスペックに好記録が期待出来そうである。

 ロータスからは、第3回大会にもエントリーしたエリーゼのRMチューンがエントリーした。
 ロータスのレースカーは、結局第3回大会出場車両である新旧エリーゼのRMチューン2車種しかなかったため、この2台だけでのコンペになったが、第3回の時と同じく軍配が上がったのは旧型の方だった。
 さすがに期待出来るスペックではないが、最下位だけは避けたいトコロである。

 リスターからは、ル・マン出場経験もあるストームが唯一収録で自動エントリーした。
 元々は、1950年代にイギリス国内の選手権に出場していたリスターは、しかし50年代末にレース活動を休止。 少量生産メーカーとして市販車の製造販売のみを行うようになる。 しかし、80年代に入ってレース活動を再開し、90年代に入って間もなく開発されたのが、このストームである。 V12の名が示す通り、エンジンはジャガー社製の7リッターV12エンジンだが、実はMRではなくFRである。 また、シャシーもカーボンではなくアルミハニカムという、当時既にモータースポーツでは時代遅れになっていた構造だが、ル・マンやデイトナを含めた欧米のGT選手権に多数出場し、高い実績を挙げた。 99年には、イギリスのナショナルGT選手権で2クラス制覇を達成している。
 なかなかの高スペックだが、やはりアルミハニカムのボディは重いらしく、車重に不安が残る。

 リスターと並ぶ少量生産メーカーのTVRからは、スピード6のRMチューンが第3回大会に引き続きエントリー。 スピード12は飽くまでも市販車のため、今回は出場資格がないため、スピード6が唯一収録として自動エントリーした。
 しかし、このメンツでは885kgの軽量ボディを以ってしても見劣りするスペックである。 残念ながら期待は出来ない。

 そして、イギリスエリアで最も重要なのはやはりこのクルマ。 ベントレーのスピード8! 唯一収録の自動エントリーだが、このクルマをテスト出来るのをどれほど待ち望んでいた事か……! それぐらい、個人的に思い入れの強い車である。
 ベントレーは、英国王室御用達の超高級車メーカーで、一応一般人でも購入は可能だが、その価格はなんとフェラーリよりも高い(!)ほどの、桁外れの超高級車なのである。 しかし、実はモータースポーツとは縁が深く、戦前にはイギリスやヨーロッパ各国のレースで活躍し、実は1920年代の黎明期のル・マンでも実に5勝もしている名門レーシングチームでもある。
 が、その直後の1931年、ロールスロイス社に買収され、親会社の指示でレース活動を休止。 クルマの生産のみを行うようになる。 しかし、1998年にVWに身売りされたのをキッカケにレース活動再開を宣言。 そして2001年になって、実に71年ぶりのル・マン復帰を果たした。 その時投入された車両が、このスピード8である。 当時は、既にホモロゲーションが禁止されたレギュレーションだったため、LMPの派生カテゴリーであるLMGTPというクラスで参戦したが、LMGTPは全エントリー中ベントレーが唯一だった。
 しかし、ベントレーはこの年のル・マンに勝つ事は出来なかった。 現在まで続く21世紀のル・マン最強伝説、アウディR8がその前に立ちはだかったからだ。
 アウディは、2000年のレギュレーション改正によってホモロゲーションが事実上禁止され、ポルシェやトヨタ、メルセデスといった有力チームが軒並み撤退した事もあり、熟成が進んだR8によって初優勝。 2002年までの3年間、無傷の3連勝という記録を打ち立てるまでになった。
 しかし2003年、事態が急変した。 これまで、アウディの後塵を拝し続けたベントレーがココに来ていよいよ本領を発揮し、アウディの4連勝を阻止! 実に76年振り(!?)、6回目のル・マン制覇を果たしたのである!
 さすが高級車メーカーだけあって、洗練された非常に美しいスタイリングのクルマで、ムダなモノを削ぎ落として単純化を極めたアウディR8よりも、“見ていて楽しい”クルマである。 大好きなクルマなので、個人的にがんばってほしいと思う。

 RVメーカーのレンジローバーからは、2004年のデトロイトのモーターショーに出品されたコンセプトカー、ストーマーが唯一収録で自動エントリーした。 レンジローバーがモーターショーにコンセプトカーを出品したのは、これが史上初だったのだそうな。
 とは言え、所詮はRVである。 2トン近くある車重のハンデがあり過ぎ。 まあせいぜいがんばってくれ、としか言えない。


 という、以上6車種のエントリーだが、優勝争いはやはり、言うまでも無くXJR‐9とスピード8の一騎打ちだろう。 ストームは重過ぎるし、スピード6はパワー不足だし、あとの2車種は問題外だし。
 あとは、順位がどうなるかだけ。
 では、気になるその順位をご覧頂こう!(↓)

01:XJR-9LM(R)/4’31.477
02:スピード8(R)/4’33.120
03:ストームV12(R)/5’11.895
04:タスカン・スピード6(R)/5’26.260
05:エリーゼ(R)/5’55.155
06:レンジ・ストーマー(C)/6’19.500

 予想通り!
 XJR‐9とスピード8が、3位以下を大きく引き離す記録で一騎打ち。 辛くも優勝をもぎ取ったのは、ジャガーのCカー、XJR‐9だった。 僅か2秒強の僅差でスピード8を降し、イギリスNC優勝! 決勝進出が確定した!
 しかし、2位のスピード8も十分誇れる記録。 タイムピックアップに期待したい。
 3位以下は、スペック通りの結果なので予想通りと言えば予想通り。 やはり、今回のエントリー条件では少なくとも5分の壁を破らないと決勝進出は難しそうだ。


・予選(ドイツエリア)

 続いては、ドイツエリアのコンペ&NCです。
 前回の『the world verteX』では波乱があったドイツエリアだが、今回は……まあ、アレとかコレとかいるんで、波乱はないと思うが……?

ザウバー・メルセデスC9(R)
1989/メルセデス・ベンツ(4)/1028/893/701
V12LMR(R)
1999/BMW(6)/923/900/692
アストラ(R)
2000/オペル(2)/640/1000/618
W12ナルド(C)
2001/VW(5)/841/1290/637
R8(Team Oreca)(R)
2005/アウディ(7)/929/950/699

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、馬力、車重、PPです。(注:国籍略) スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 メルセデス・ベンツからは、ザウバー名義のCカー、C9が他を圧倒して予想通りのエントリー。
 名義はザウバーだが、実質的なメルセデスのワークスチームであり、その証拠にボディカラーは1950年代に活躍したメルセデスのワークスカラーであるシルバー一色で、“シルバー・アローの再来”と言われたほど。(注:スポンサーもほとんどなく、メルセデスがほとんどの資金を融通していた)
 1989年のル・マンは、前年に念願のポルシェ打倒を成し遂げたジャガーが本命と目されていたが、ジャガーを圧倒して優勝したのはC9だった。 しかも、ワン・ツーのオマケ付きだった。 また、ル・マンを含めたこの年の世界耐久選手権でも、8戦中7勝(!!)という驚異的な勝率で勝ちまくり、シリーズチャンピオンを獲得している。
 このクルマではないが、後継のC11をタミヤがラジコンカーで商品化しており、筆者も持っていた。 筆者が買った初めてのラジコンがそれだった。 なので、個人的な思い入れも強い。 期待したい。

 BMWからは、LMPクラスでル・マンにエントリーしたV12LMRが、メルセデスと同じく他を圧倒して予定通りのエントリーを果たした。
 1999年のル・マンは、前年にワン・ツーを果たして有終の美を飾ったポルシェ911GT1が撤退し、トヨタとメルセデスの一騎打ちになるかと思われていた。 その通り、トヨタとメルセデスはスタートから他を圧倒し、驚異的なペースで周回を重ねていった。 しかし、日の入り直前にメルセデスの1台がミュルサンヌストレートで“宙を舞う”という大クラッシュ。 これを重く見たメルセデスは、エントリーしていた他の2台も全て引き上げ全車リタイヤした。(注:メルセデスは、1955年にもマシンが観客席に飛び込み、実に80人以上が犠牲になるというモータースポーツ史上最悪の大クラッシュを起してル・マンから撤退していた。 前記したように、80年代にはザウバー名義でル・マンに復帰しているが、メルセデス自身名義ではこの前年の1998年が正式復帰。 しかし、この99年のクラッシュにより僅か2年で再び撤退し、現在に至るも復帰していない) また、トヨタも順調に見えたが、レース終盤にエントリー3台中2台がリタイヤ。 残った1台も、マシントラブルに泣いた。
 そんな中、堅実に周回を重ね、トヨタのリタイヤによってトップに立ったのが、BMWであった。 LMPクラスという、当時GT1クラスより下のカテゴリーであったにも関わらず、終わってみればBMWが優勝。 翌年からの、LMP時代の幕開けを予見させる結果となった。
 ちなみに、この時BMWチームの監督を務めたのが、元F1パイロットのゲルハルト・ベルガー。 そう、マクラーレンで長年アイルトン・セナのチームメイトを務め、“最強のセカンド・ドライバー”と呼ばれたレーサーである。
 正直、決してスキなクルマではないのだが、ドイツらしい堅実で手堅い作りのクルマだと思う。 期待は出来ると思う。

 オペルからは、2000年に復活した新生DTMのエントリーマシン、アストラが、90年代の旧DTMのエントリーマシンであるベクトラを降してエントリーした。
 レギュレーションによって抑えられているとは言っても、DTMカーは元々スペックが良いので期待したかったが、チューンしてもあまりスペックアップせず、やはりCカーやLMPには大きく劣るスペックにしかならなかった。 残念ながら期待は出来ない。
 ちなみに、日本のSGTは、2014年のシーズンからマシンレギュレーションが大幅に改正され、エンジンは現在の新生DTMに準拠したモノになるのだとか。 恐らく、SGTとDTMで相互エントリー出来るようにしようという狙いがあるのだろう。 また、ボディワークもこのアストラのように、ベース車両である市販車の外観がある程度以上保たれているように制限されるのだそうな。 個人的にはちょっと残念。 SGTは、あの市販車ベースとは思えないようなドハデなエアロが面白かったのに。

 VWからは、第1回大会で見事総合4位という実績を作ったナルドが再びエントリーした。
 市販車と同様、本作にはVWのレースカーも多数収録されているが、そのほとんどがワンメイクレース向けの車種のため、何をどうやってもタイムが伸びず。 結局、ナルドが圧倒的な速さを見せ付けてダントツのコンペウィナーとなった。
 コンセプトカーではあるが、最早“スーパーカー”の領域に足を踏み入れ、大衆車メーカーとしてのVWのイメージを覆すクルマだけに期待したい。 唯一の弱点は、1300kg近いその車重か?

 アウディからは、当然の如くル・マン優勝車両のR8……ではなく(!?)、2005年にチーム・オレカに供給されたR8がエントリーした。
 またチーム・オレカか! ダッジ、プジョーに続いてこれで3台目だよ!
 1999年、アウディのル・マン挑戦は始まったが、デビューイヤーの99年は辛酸を舐める結果となった。 オープンボディのR8R3台とクローズドボディのR8C1台の4台体制という、並々ならぬ決意を感じるエントリーであったにも関わらず、クローズドボディはマシントラブル頻発でマトモに走れず、最終的にリタイヤ。 オープンボディも大して見せ場もなく、リタイヤや下位に止まり、BMWやトヨタには足元にも及ばない散々な結果に終わった。
 しかし、この結果を踏まえてマシンの改良に取り組んだ結果、翌2000年のル・マンで初優勝を飾ると、その翌々年の2002年までの3年間、無傷の3連勝という、現在の21世紀ル・マン最強伝説を予見させる凄まじい勝率を打ち立てた。 2003年には、前記したように復帰3年目を迎えたベントレーに4連勝を阻止されるが、2004年にはアウディ社の日本現地法人であるアウディ・ジャパンが独自に送り込んだチーム、アウディスポーツジャパン・チーム郷が優勝し、2005年にもADTのR8が優勝。 7年間で5勝という驚異的な勝率を挙げた後、2006年に後継であるR10に最強伝説を譲ってR8は引退するが、この7年間の活躍を記念して、その名をそのまま冠した市販車、R8がリリースされた。
 チーム・オレカのR8は、2005年に総合3位に入ったマシンだが、ル・マン優勝車両である2001年型R8を降してのエントリーとなった。 もちろん、後継であるR10や、市販車バージョンのR8のレースカーも降してのエントリーなので、事実上“最強のR8”になったワケだ。
 本命はメルセデスのC9だが、その対抗馬になりそうなのが、このR8ではないだろうか? 期待したい。
 ちなみに、アウディは2006年以降も勝ち続け、結局負けたのは2009年だけ。 1999年のデビュー以来、現在までに15年12勝(!!)という、かつてのポルシェワークスをも上回る驚異的な勝率を誇り、まさに“最強伝説”と呼ぶにふさわしい、新たな“ル・マンの顔”になったと言えるだろう。


 という、以上5車種がエントリーしたドイツNCだが、優勝の大本命は、やはりC9だろう。 1000psオーバーのエンジンパワーにモノを言わせ、どこまでタイムが伸びるか?
 そして、対抗馬がやはりアウディR8とBMWのV12である。 第1回大会総合4位の実績を持つナルドにもがんばってほしいが、このメンツではやはりキビシイか?
 といったトコロで、注目の結果をご覧頂こう!(↓)

01:R8(Team Oreca)(R)/4’08.340
02:ザウバー・メルセデスC9(R)/4’19.351
03:V12LMR(R)/4’34.457
04:W12ナルド(C)/4’36.478
05:アストラ(R)/5’21.108

 なんですとッ!!??Σ(゜Д゜;)
 ドイツNC優勝は、なんとアウディのR8! フランスNC優勝のペスカローロC60に迫ろうかという凄まじいラップタイムを叩き出し、ドイツNCを制した!
 2位に入ったのは、大本命と目されていたC9。 オーバー1000psのワリに意外に伸びず、……というか、そこそこ伸びたのだがR8の驚異的な伸びには及ばず、この好タイムでも2位に甘んじた。 タイムピックアップに決勝進出の望みを賭ける。
 対抗馬の一つだったBMWは、しかしC9に大きく引き離されて3位。 予選敗退が確定した。 耐久性は高くとも、スピード勝負ではやはり勝てなかったか。 4位のナルドとも、僅か2秒弱という僅差だし。
 5位のアストラは、まあお疲れさまですってカンジ。(笑) まあ、このメンツではしょうがないッスよ。 所詮はDTMカーだもの。
 しかし、R8の優勝はホントに意外だった。 チーム・オレカ版というだけでも驚きだったのに。 C9で決まりだと思っていたのに。
 う~~~ん、波乱はないと思っていたが、やっぱり波乱の結果となったドイツNCでしたとさ。 めでたしめでたし。(←めでたいか?)


 てなカンジで、以上イギリスエリアとドイツエリアのコンペ&NCでした。
 来週は、お待たせしましたの日本エリアのコンペ&NCです。 お楽しみにっ!



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



Thanks for youre reading,
See you next week!

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287.the Speed King 6:THE ULTIMATE‐R②

2014年02月16日 | ヘタレゲーマークロニクル

-Gamer's Chronicles of "HETARE" #55-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 また降りましたね、雪。 しかも、前回よりも大量にッ!!

Blog1133  
 前回は、関東地方で数十年ぶりに10cm以上の積雪(注:僕の在住地域よりも多い!)があったようですが、今回は僕の在住地域もそれぐらいになりそう。 ……いや、もしかしたらそれ以上か?
 くれぐれも、外出の際は足元にご注意下さい。
 ……って、何回言っても事故る人は後を絶えないんだよね、毎回ね。 前回も、かなりあったようだし。 雪をナメちゃダメですよ?


 それはそうと、ソチオリンピック、YouTube動画が観れるようになったんですが、競技動画ではなく日程通知でした。 ダイジェストですら無い!!/(^0^)\ナンテコッタイ
 サービス悪いなOBS!
 IOCのサイトも、一部の競技のダイジェストが上がっている程度。
 今回は諦めるか……。つД`)゜。



<今週の特集>

 今週の特集コーナーは、『the Speed King6』の連載第2回。 今回は、アメリカエリアとフランスエリアのコンペ&NCです。
 今週も、最後までヨロシクね☆


・予選(アメリカエリア)

 元々から自動車メーカーの多いクルマ大国アメリカのコンペ&NCは、実に全15社(!)ものメーカーがひしめき合う混戦となった。 また、数も然るコトながらそのエントリー車種が極めて個性的な車種が多かったのも、アメリカエリアの特徴と言えるだろう。

2J(R)
1970/シャパラル(2)/821/821/684
エスペラントGTR-1(R)
1998/パノス(1)/835/1150/653
バイパーGTS-R Team Oreca(R)
2000/ダッジ(5)/845/1150/664
シエン(C)
2002/キャデラック(1)/1009/1208/652
DN-X(C)
2002/アキュラ(3)/574/1166/596
タンクカー(O)
2003/ジェイ・レノ(1)/945/3500/537
GT LM(R)
2004/フォード(13)/822/1140/655
S2000(O)
2005/AEM(1)/519/1155/568
コルベットZ06(C6)(R)
2006/シボレー(18)/878/1090/663
コルベット’60(O)
2006/アート・モリソン(1)/670/1264/574
クーペ(C)
2006/インフィニティ(2)/504/1355/533
IS F(R)
2007/レクサス(8)/745/1185/632
G37(O)
2008/ハイエンドパフォーマンス(1)/678/1266/602
1970年式フォード・マスタング“トランスキャマー”(O)
2009/グランドツーリングガレージ(1)/773/1470/586
フォードGT LMスペックⅡテストカー(O)
2010/GT(USA)(1)/838/1165/673

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、馬力、車重、PPです。(注:国籍略) スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 東西冷戦時代のアメリカモータースポーツシーンを語る上で欠く事の出来ないレーシングコンストラクターであるシャパラルからは、案の定2Jがエントリーした。
 SCCAカンナムというカテゴリーのマシンなのだが、このクルマを特徴付けているのは、何と言ってもテールに据えられた2基のエフェクトファンである。 走行用とは別の専用の2サイクルエンジンで駆動するこのファンは、シャシー下面を流れる空気を強制排出するためのモノで、これによって強烈なダウンフォースを発生させるのである。 本作の収録車種では、デビルカー2号ことX2010/2011にも搭載されている(という設定)が、空気というのは流速が速くなると気圧が低下するという特性がある。 これを利用し、ウィング上部の空気の流速を遅くし、下部の空気の流速を速くする事で生まれる気圧差が、すなわちダウンフォースの正体というワケだ。(注:これを上下反転させたのが、飛行機の翼であるコトは言うまでもないと思う) 件のエフェクトファンは、ウィングではなく車体全体を一つの大きなウィングと捉える、という発想によって生まれたシステムだった。 ただし、この独創的過ぎるシステムはレギュレーション改正によって僅か1年で姿を消した。
 コンペでは2Dとの一騎打ちになったが、全く勝負にならなかった。 2Jが圧倒的な速さを見せ、コンペウィナーになった。
 筆者期待の1台である。 がんばってほしい。

 1989年創業の比較的新しいレーシングコンストラクターであるパノスからは、エスペラントが唯一収録で自動エントリーした。
 1996年のル・マン24時間耐久レースにおいて、ル・マンの代名詞とも言えるポルシェはレギュレーションの“穴”を突いて、ポルシェ911GT1というクルマを投入した。 これは、“市販車を改造したレースカー”ではなく、“レースカーをダウングレードしたホモロゲーション車でレギュレーションをクリアする”という逆転の発想で開発された純レーシングカーであった。 これを受け、翌1997年のル・マンは、ニッサンが同じ発想のマシンを投入し、98年にはトヨタ、メルセデス・ベンツもこれに倣った。 そして、パノスのエスペラントもまた、その内の1車種であった。 ポルシェやニッサンとは大きく異なるスタイリングで、ギレのベルティゴにも似たボディ形状をしているが、それもそのハズでMRが主流のGT1クラスにあって、FRドライブトレインにこだわったマシンだからだ。 そのため、当時は大きな話題にはなったが、成績の方は話題性ほど振るわなかった。
 翌々年の2000年以降は、レギュレーション改正によってGT1クラスのホモロゲーション車が禁止になったため、エスペラントはオープンボディにリメイクされ、LMPクラスとしてエントリーした。
 スキなクルマなので、これにもがんばってほしいと思う。

 ダッジからは、2000年型のバイパーがエントリーした。
 スペック的には、第1回大会にエントリーしたこのクルマの後継であるGTS‐Rのコンセプトカーがダントツに高く、圧倒するかと思ったが、勝ったのは99年型ベースのレースカーであるこの2000年型の方だった。
 GT1クラスがレギュレーション改正によってトップクラスでは無くなったコトで、2000年のル・マンはLMPクラスがトップクラスになり、GTクラスは以前の市販車ベースに戻ったが、そんな中でポルシェやシボレーなどの強豪を相手に圧倒的な強さを見せたのが、このクライスラーワークスのバイパーGTS‐Rであった。 バイパーは、この年のル・マンでクラス優勝を果たしている。
 ちなみに、SCEIとポリフォニー社がル・マンにスポンサードするようになったのもこの頃で、クライスラーのワークスを任されたチーム・オレカにもスポンサードし、このパートナーシップはこの後長い間続く事になった。

 キャデラックからは、第1回大会にもエントリーしたコンセプトカー、シエンが再びエントリーした。
 第1回大会では、ヴェイロンの圧倒的な速さの前になす術無く2位に甘んじたが、今回こそはと意気込む。 オーバー1000psのエンジンパワーに期待したい。

 ホンダのアメリカ現地ブランド、アキュラからは、DN‐Xがエントリーした。
 このクルマは、2001年の東京モータショーで“NSXの後継車種”として参考出品されたコンセプトカー、デュアルノートの海外出品用アキュラ名義版である。
 4ドアセダン並のキャビンスペースを有しながら、ミッドシップ4WDというドライブトレインを採用し、加えてエンジンはハイブリットという、汎用性、スポーツ性、エコロジーを完全に両立させようという発想で設計されたクルマである。 結局、コンセプトだけに終わったが、この発想はその後引き継がれ、現在は2015年のデビューを目指して開発中の次期NSXにまで受け継がれる事になった。
 2003年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー、HSCが意外にスペックアップせず、RMチューンのNSXと大差なかったため、DN‐Xが圧倒してコンペウィナーになった。 期待出来るスペックではないが、日本企業の意地を見せてほしいトコロ。

 ジェイ・レノのタンクカーは、唯一収録で自動エントリーしたワンオフモデルである。
 ジェイ・レノは、自動車メーカーではなくモータージャーナリストの個人名である。 このクルマは、レノがたまたま入手したM47パットンという戦車(!)のエンジン(注:M47は、第2次世界大戦終結後の1950年代にアメリカの主力戦車として実戦配備された戦車で、そのエンジンは空冷V12型の30リッター。 最大トルクは、実に207kgfmにもなる。 ちなみに、“パットン”という名前は第2次世界大戦で戦車隊を率いて活躍したジョージ・パットン将軍に由来する)を使ってクルマを作ろう!というトンデモ企画から生まれたクルマで、スチールフレーム&総アルミボディなのに、エンジンがデカ過ぎるため、車重は実に3.5トン(!?)にもなる。
 元から規格外のクルマのため、タイヤ以外は全くチューン出来ず。 そのため、アライメントもギヤレシオもセッティング出来ない。 期待していただけに残念この上ない。

 アメ車の代名詞フォードからは、GTのレースカー仕様がエントリーした。
 フォードのコンペは、前回と同じくまたもやGT対決になったが、意外にも勝ったのはスペックⅡではなくガルフカラーの方だった。 スペック的にはほぼ同じだが、PPで11点も劣るガルフカラーの方が勝つとは思わなかった。
 フォード社の創立100周年を記念して生産された21世紀版GTは、しかしかつてのGT40のようなレース活動の実績がほとんどない。 レギュレーションなどに引っ掛かったのだろうと思うが、モータースポーツファンにとっては残念この上ない事は確かだろう。 そんなGTを、かつてル・マンを荒らしまわったGT40のようなガルフカラーにカラーリングしたのが、この仮想レースカーである。
 スペック的には、エスペラントやバイパーに劣っていないので期待したいトコロである。
 ちなみに、本作にはフォード社が供給するNASCARも収録されているが、GT2車種が圧倒的な速さを見せ、全く勝負にならず惨敗した。 NASCARって、結構重いんだよね。
 また、GT40の前身であるマークⅣも思ったほどスペックアップせず、フェラーリの330P4ほど奮わなかった。 残念! 対決させたかった!

 アメリカ版D1GP、“フォーミュラ・ドリフト”に参戦するAEMからは、その参戦車両であるS2000が唯一収録で自動エントリーした。
 ホンダのS2000をドリフト用にフルチューンしたクルマで、フォーミュラ・ドリフトが始まった2004年にエントリーしたクルマだが、翌年のSEMAショーに出品され、見事GTアワードを受賞している。
 フルチューンしても500psオーバー程度で、他のレースカーと比べるとさすがに見劣りするスペックだが、日本車の底力を見せてほしいトコロである。

 シボレーからは、第3回大会でシボレー勢のワン・ツーに貢献した準優勝車、C6Z06のRMチューンがエントリーした。
 本来であるなら、ル・マンに出場したC5のレースカーがエントリーするハズだが、どれだけやってもこのクルマが中古車ラインナップに現れず。 ホットカーには1度だけラインナップされたのを憶えているが、その時はまだゲームの攻略途中で所持金が足りず買えなかった。 ギリギリまで粘ったが、結局入手出来なかったためテスト出来なかった。 とても悔やまれる。
 とは言え、Z06もこのスペックである。 カマロのレースカーはもちろん、NASCARさえも圧倒したその実力と、第3回大会準優勝の実績に期待したい。
 ちなみに、本作にはDLCとしてこのC6の後継であるC7のプロトタイプも収録されているが、まだデビュー前(注:2014年デビュー予定)のためかネタバレ防止措置(?)により全くチューン出来なかった。 その真価のほどは、次の『GT6』までお預けである。
 また、シボレーのコンペ対象はアメリカエリア最多の18車種にも及んだが、その大半を占めているのはNASCAR(注:10車種)である。 このシボレーのNASCARの2010年型のカーナンバー42、48、88の3車種は、映画『トランスフォーマー』シリーズの3作目、『ダークサイド・ムーン』に登場する“レッカーズ”というオートボットのモデルになったクルマである。

 主にホットロッド系モディファイ向けのチューニングパーツの開発、製造、販売を行っているパーツメーカー、アート・モリソンからは、C1コルベットのデモカーが唯一収録で自動エントリー。 2006年のSEMAショーの出品車両で、GTアワードを受賞している。
 ベース車両がC1だけに期待していなかったが、意外とスペックアップしてビックリした。 60年代のクルマにしては、なかなかのスペックだと思う。
 ……が、マッスルカーだけに前回のような見掛け倒しになる可能性も……。

 ニッサンのアメリカ現地ブランド、インフィニティからは、V36型スカイラインのクーペモデルのコンセプトカーがエントリーした。
 腐ってもスカイライン……と、言いたいトコロだが、コンセプトカーだからなのかなんなのか、思ったほどスペックアップせずAEMのS2000にも劣るスペックにしかならなかった。 期待は出来ない。

 トヨタのアメリカ現地ブランド、レクサスからは、第3回大会に引き続きISのRMチューンがエントリーした。
 レクサスのコンペは、8車種というアメリカエリア3番目の規模で行われたが、その内の半分は、SGTに参戦していたSC430のレースカーである。 しかし、これらSGTカーを抑えてトップ争いを演じたのは、RMチューンとレーシングコンセプトカーのIS2車種だった。 エンジンスペックに勝るレーシングコンセプトが勝つのではないかと思っていたが、やはり車重のハンデが大きくイマイチ伸びず。 結局、RMチューンがコンペウィナーとなった。
 第3回大会総合3位の実力をココでも発揮してほしいと思う。

 チューナーショップ、ハイエンド・パフォーマンスからは、インフィニティG37クーペベースのデモカーが唯一収録で自動エントリー。 2008年のSEMAショーにおいて、GTアワードを受賞したクルマである。
 スカイラインクーペをベースにしたチューンドカーだが、特筆すべきはそのエクステリアである。 大きく開いたフロントエアダムと、グリルと一体化したカナードを有するフロントマスクから流れるような流線型を描いてフロントとリアのブリスターフェンダーへと続き、リアバンパーはあえてハデに装飾しないという非常にまとまりの良いエアロ。 レースカーとしてのエアロダイナミクスとカスタムカーとしての美しさを完璧に両立させた匠の技に脱帽するばかりである。 全身黒ずくめなのに、アルミのリムだけクロムメッキにしている点もオトナなカンジでとても良い。 ただ、肝心のスペックがあまりスペックアップしなかったので期待出来そうにはないが、個人的にはスキな車種の一つである。

 ホットロッドカスタムの雄、グランドツーリングガレージからは、1970年型マスタングを現代のテクノロジーでNASCAR風にモディファイしたトランスキャマーが唯一収録で自動エントリーした。 2009年のSEMAショーに出品され、GTアワードを受賞したクルマである。
 エクステリアは、せいぜいスーチャー搭載用にボリュームアップしたボンネットとリアディフューザーが目を引く程度だが、インテリアは現在のNASCARやSGTでも使われているロールケイジが組まれ、まさに“レーシングカー”の様相を呈している。
 スペック的には、車重に不安が残るので何とも言えないが、アメリカンマッスルカーの底意地を見せてほしいトコロだ。

 さて、最後はGTの仮想レースカー、GTスペックⅡのテストカーである。
 フォードの21世紀版GTをベースにしたレース用テストカー(という設定)で、完成版はフォード名義だが、テストカーの方はGT名義になっている。
 カラーリングが異なるだけで、エクステリアはスペックⅡと大差なく、フルノーマルだと実はスペックⅡに劣るのだが、フルチューンするとこのテストカーの方が僅かにスペックが上になる。 ガルフカラーとの対決が見所である。

 という、以上18車種がエントリーしたアメリカエリアのNCだが、大半が21世紀のクルマ。 20世紀のクルマは僅か2台だけ。 う~~ん、アメ車は最新の方が速いか。
 さて、優勝候補はやはり2Jだろう。 これを中心に、エスペラントやバイパー、あるいはコルベットやシエン辺りがどう絡んでくるか?
 注目の結果は、このようになった!(↓)

01:シエン(C)/4’24.965
02:フォードGT LMスペックⅡテストカー(O)/4’44.820
03:2J(R)/4’49.520
04:コルベットZ06(C6)(R)/4’52.481
05:エスペラントGTR-1(R)/4’52.838
06:GT LM(R)/4’53.535
07:IS F(R)/4’56.172
08:バイパーGTS-R Team Oreca(R)/5’00.411
09:フォード・マスタング“トランスキャマー”(O)/5’05.209
10:DN-X(C)/5’11.498
11:G37(O)/5’16.920
12:コルベット’60(O)/5’27.096
13:クーペ(C)/5’37.499
14:S2000(O)/6’04.311
15:タンクカー(O)/7’16.300

 おんやぁ~~~~?(´・ω・`)
 予想ハズレタ。つД`)゜。
 アメリカNC優勝は、キャデラックのコンセプトカー、シエン! ただ1台だけ、4分30秒の壁を破るダントツの記録で代表権獲得! 決勝進出が決定した。
 2位に入ったのは、これまた意外にもGTテストカー。 シエンには20秒以上と大きく離されたモノの、3位に5秒近い差を付けて補欠入り。 タイムピックアップ待ちとなった。
 その3位には、筆者期待の2Jが入った。 そこそこ良い記録ではあったが、他が優れていたと言えるだろう。 残念ながら予選落ち確定だが、70年代のクルマにしてはがんばったと思う。
 4位以下はスペック通りの結果だが、8位のバイパーは納得行かん。 このスペックでナゼ!? 5分を切れなかったのはかなり意外。
 9位以下もだいたいスペック通りだが、10位のDN‐Xはバイパーとは逆の意味で意外だった。 もっと下の順位だと思っていた。 600psにも満たないエンジンパワーでこの記録は、逆に立派だと思う。
 そして、最下位は案の定タンクカーであった。
 しかし、タンクカーはセッティング出来なかったのが敗因で、セッティングが出来ればトップ10入りも不可能ではないと感じた。 少なくとも、300km/hは出ると思う。
 ただまあ、やはりC5Rが入手出来なかったので本当の意味でのアメリカ“NC”とは言い難いかもしれないのが非常に悔やまれる。
 ……まあ、それでもシエンのトップは変わらなかっただろうが。(笑)


・予選(フランスエリア)

 続いては、フランスエリアのコンペ&NCです。
 本作に収録されているフランス車は、そのほとんどが市販車で、今回の対象車種であるレースカーやコンセプトカーなどは、実は意外に少ない。
 フランスエリアは、5社17車種でのコンペ&NCになった。

5Maxiターボ(R)
1985/ルノー(1)/493/905/563
クリオ・ルノー・スポールTrophy(R)
2000/ルノー・スポール(2)/374/1150/510
C60Hybrideジャッド(R)
2005/ペスカローロ(3)/1062/900/694
908HDi FAP-Team Oreca(R)
2010/プジョー(6)/935/930/706
GTbyシトロエン・ロードカー(O)
2010/シトロエン/803/1450/625

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、馬力、車重、PPです。(注:国籍略) スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 フランス自動車産業界の老舗、ルノーからは、5ターボのラリーカーバージョンが唯一収録で自動エントリーとなった。
 グループB時代のWRCにおいて、プジョーやランチアを相手に活躍したクルマである。
 本作に収録されているラリーカーは、新旧を問わず基本的にそうなのだが、このクルマもチューンしてもあまりスペックアップせず、加えてラリーカーなのでエアロダイナミクスに不安が……。 あまり期待は出来ない。

 そのルノー傘下のルノー・スポールからは、2000年型クリオのレースカー仕様がエントリーした。
 本作に収録されているルノー・スポールのレースカーは、実はこの2000年型クリオ/ルーテシアのレースカー仕様しかない。 そのため、この2車種でのコンペになったが、前回のイベントの時に解説したように、両者は名前が違うだけで全く同じ車種のため、タイムもほぼ同じだった。 そのため、筆者の独断と偏見で名前が気に入っているクリオの方をエントリーさせる事にした。(笑)
 まあいいじゃん、同じクルマなんだから。
 とは言え、フルチューンしても市販車バージョンのクリオ/ルーテシアに劣るスペックにしかならず、期待は全く出来ない。 最下位候補である。

 フランスを代表するレーシングコンストラクターであるペスカローロからは、2005年のル・マンに投入されたC60がエントリーした。
 ペスカローロの創始者であるアンリ・ペスカローロは、70年代から80年代に活躍したレーシングドライバーで、ル・マン総合優勝経験もある人物。 60年代末から70年代には、F1GPにもシリーズ出場していた。 80年代にはパリ・ダカールラリーに出場した事もあるが、F1引退後はル・マンにのみ出場し、実は1999年(!)まで現役を続けた。 レーサー引退後の2000年に自身のレーシングチームを設立し、現在はチームオーナーとしてレース活動を続けている。
 そんなペスカローロが2005年のル・マンに投入したC60は、クラージュのシャシーにジャッド社製のハイブリッドエンジンを組み合わせたマシンで、惜しくもアウディのR8には及ばなかったモノの、それに次ぐ総合2位の成績を挙げている。 また、ペスカローロは2003年からこの年まで、SCEIとポリフォニー社のスポンサード受けていた事でも知られている。
 元々からLMPクラスのマシンは高性能だが、チューンによってハイブリットカーとは思えないようなオーバー1000psを達成するまでにスペックアップ! 2003年型と2004年型を抑えて、スペック通りに代表権を獲得した。
 ジャッドエンジンと言うと、80年代から90年代にかけてF1にもエンジンを供給していたが、ホンダやフォード、ルノーといったエンジンサプライヤーの陰に隠れてあまり目立った成績を収めていない印象が強いが、このクルマを見る限りそんなコトはなかったようだ。 期待したい。

 プジョーからは、ル・マン出場車両である2010年型908のチーム・オレカバージョンがエントリーした。
 90年代には、WRCを除いてモータースポーツシーンから遠ざかっていたプジョーだが、近年になってル・マンのマシンレギュレーションがかつてのグループC時代を髣髴とさせるクローズドボディのプロトカーが復活する方向に改正された事もあってル・マンに復帰。 2009年には、このクルマの2009年型(注:本作には未収録)が見事総合優勝している。
 連勝を目標に挑んだ2010年のル・マンでは、ワークス3台に加えてチーム・オレカが4台目の908を託され、この4台が予選で1位から4位までを独占するという快挙を達成している。 残念ながら、決勝ではマシントラブルに悩まされ、トップを走るアウディを猛追するも、レース終盤であえなくリタイア。 プジョーの2連勝は成らなかった。
 プジョーのコンペでは、個人的にCカーの905(注:92年のル・マン優勝車両。 グループC時代最後の優勝車)に期待していたのだが、スペック的にはほぼ同等なのにトップスピードがあまり伸びず、最新型の908には及ばなかった。 本作には、同じ2010年型のワークス仕様の908も収録されているが、ほぼ同じクルマ(注:カラーリングが違うだけ)なのに、ナゼかチーム・オレカ仕様の方が僅かに速く、コンペウィナーになった。 未だに原因不明。 ペスカローロとの新旧ル・マンカー対決に注目したい。

 シトロエンからは、やはりGTがエントリーした。
 第1回大会にも参戦したGTbyシトロエンだが、今回はそのロードカーバージョンがコンセプトカーバージョンを抑えてのエントリーとなった。
 コンセプトカーの方は、EV&無段階変速シフトだったが、ロードカーの方はフツーのターボ付きレシプロエンジンなのでチューンが可能である。 しかし、思ったよりスペックアップせず、エンジンパワーはコンセプトに僅かに勝る程度で、車重では50kgも重く、PPでは実に45点(!)も劣る程度にしかならなかった。 とても不安だったが、コンセプトカーに勝たれてしまうとまた第1回大会の時のような恥を晒す事になってしまうのは分かり切っているので、「がんばれロードカー!」と念じながらのテスト(笑)の結果、コンセプトカーを大きく上回り、代表権獲得を達成した。 結果的に大差で勝ったが、もうヒヤヒヤモノでしたよ。(笑)
 ちなみに、もう一つのGTであるレースカーバージョンは、この2車種に全く及ばず惨敗した。 ルックスはカッコイイのに……。 まさに、文字通りの“見掛け倒し”だった。


 という、5台がエントリーしたフランスNCだが、優勝候補筆頭は、やはりペスカローロのC60だろう。 1000psオーバーのスペックに期待したい。
 そして、908とGTがこれにどこまで迫れるか?が注目ポイントになるのではないだろうか?
 それでは、早速結果をご覧頂こう!(↓)

01:C60Hybrideジャッド(R)/4’03.980
02:908HDi FAP-Team Oreca(R)/4’22.012
03:GTbyシトロエン・ロードカー(O)/4’38.267
04:5Maxiターボ(R)/5’40.928
05:クリオ・ルノー・スポールTrophy(R)/6’21.396

 予想通り!
 ってか、予想以上のスゴいタイムが出たッ!!Σ(゜Д゜;)
 フランスNC優勝は、ペスカローロのC60に決定! 実に4分を切ろうかというほどのスーパーラップを叩き出し、2位以下を大きく引き離してのダントツトップだった。
 その、大きく引き離されての2位に入ったのは、プジョーの908である。 これでも結構良いタイムなのだが、C60のタイムがスゴ過ぎて霞んじゃってますね。(笑) 一応、エリア2位なので決勝進出はタイムピックアップ待ちとなる。
 3位に入ったのは、もちろんシトロエンのGTである。 残念ながら、これにて予選敗退確定となったが、このタイムなら第1回大会の時のコンセプトカーの汚名は返上出来たと言えるだろう。
 そして、4位と5位は案の定。 さすがにこのメンツでは、ラリーカーやワンメイクレース用に気の毒ってモンだ。(笑)
 いずれにしても、C60のタイムにはホントビックリでした。 ジャッドエンジン侮り難し!


 というワケで、以上アメリカエリアとフランスエリアのコンペ&NCでした。
 来週は、イギリスエリアとドイツエリアのコンペ&NCです。 お楽しみにっ!



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



Thanks for youre reading,
See you next week!

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286.the Speed King 6:THE ULTIMATE‐R①

2014年02月09日 | ヘタレゲーマークロニクル

-Gamer's Chronicles of "HETARE" #54-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 先日、在住地域で雪が降りました。(↓)

Blog1132
 
 意外にも、この冬の初積雪です。
 この冬は、気象庁の3ヵ月予報では“寒くなる”と言われていて、確かに寒いコトは寒いんですが、そう言えば積雪がないなぁ~と思ってたんですよね。
 初雪は、既に去年の時点で観測していましたが、積もるほどではなかったので、この時期になっての初積雪となりました。
 冬はまだまだ、これからが本番のようです。
 そして、積雪すると必ずニュースになるのが雪の事故。 特に雪に慣れていない都会にお住まいの方は、地面が滑りやすくなっているので、お出かけの際は足元に十分過ぎるぐらい注意した方が良いですよ?


 そして雪と言えば、ついに始まりましたね! ソチ冬季オリンピック2014! 昨年夏のモスクワ世界陸上に続くロシア国内での初の冬季オリンピックで、2020年の東京オリンピック決定後という事もあってかなり盛り上がって……。
 ……ゴメンなさい、ウソです。 これを書いてる時点では、まだ開幕してません。
 一部の競技が既に始まっていますが、僕はまだ観てないです。
 ってゆーか、今回もロンドンオリンピックの時のようにYouTubeで観ようと思っていたら、動画は上がってるのに公開地域制限で観れませんでした。つД`)゜。
 海外では今、(恐らく東京オリンピックが決まった関係で)日本ブームが起きているらしいですが、こういう分野ではナゼか日本は世界に嫌われる。 ゲイシャやスシ、テンプラと同様に、オタクやコスプレ、萌えや初音ミクですら最早世界標準の共通語だと言うのに、ゲームでもウェブサイトでも、中国語や韓国語には対応してるのに日本語は非対応がほとんどだし。
 まあ、まだ競技期間中だし、日本国内のTV放送の関係もあるのでしょうが、TV放送は正直観たくないんですよね。 キャスターのどーでもいいハナシとか、日本選手に肩入れし過ぎな実況とか、つまんないCMとか観たくないんですよ。
 その点YouTubeなら、競技の最初から最後まで余すトコロなく観れるし、国際映像だからどこかの国に肩入れし過ぎな映像になってる事もなく中立な立場で観れるし、日本ではOAされないマイナーな競技も観れる。 時間も選ばない。 もちろん、フルHD対応だから画質も申し分なし。 TVで観るより、YouTubeで観た方がメリットが多いんですよ。
 ロンドンオリンピックの時は、大会終了後になって動画を見つけたので全競技観ましたが、今回は、少なくとも大会終了までお預けになりそう。
 ……まあいいですけどね。 元々冬季はあんま興味ないし、日本がメダル取れる競技も夏季ほど多くない。 せいぜい、フィギュアとジャンプとカーリングとショートトラックぐらいしかないし。
 まあいい。 観れるようになるまで、今まで時間がなくて観れなかったYouTube動画観てヒマを潰そう。



<今週の特集>

 今週の特集コーナーは、『the Speed King』の新シリーズ、連載第1回です。
 今週も、最後までヨロシクね☆


・序章

 今回の『the Speed King』は、いよいよレースカー、解・禁ッ!!
 そればかりでなく、コンセプトカーやワンオフチューンドカー、仮想ロードカー/レースカー、レーシングホモロゲーション等々、市販車以外何でもござれ!
 最早オーバー400km/h当たり前! まさに究極の最速王決定戦!
 題して、

出るか!?オーバー500km/h! レースカー最強最速王決定戦!
the Speed King6:THE ULTIMATE‐R!!!


 史上最速の栄冠を手にするのは果たして……ッ!?


・レギュレーションとルール

 さて、まずはレギュレーションとルールを確認しておこう。
 まず今回のエントリー条件は、

“非市販車である事”

 である。
 前回は、少数生産でも良いので一般に販売された事がある“市販車”がエントリー条件だったが、今回は逆に、生産台数に関係なく、一般には販売された事がない車種が対象となる。 すなわち、レース出場用のレースカーや、モーターショー出品用のコンセプトカー、ワンオフ、レギュレーションクリアのためのホモロゲーションモデル、そして、ゲームだけの仮想カー(注:RM車含む)など、前回の『world verteX』では対象外となった車種が対象となる。
 ただし、前回までにタイトル獲得経験のある車種は全て除外車種となるため、第3回優勝のシボレーのC6コルベット(RM車)はエントリー除外。 RM車は、第3回の2位以下の車種のみエントリー可とする。
 また、例によってデビルカー7車種、すなわちX2011、X2010(3車種)、FGT、フェラーリF1(2車種)も、速いコトは分り切っているので除外車種とした。
 筆者が蒐集した約750車種の内、このレギュレーションに適合する車種は、合計で286車種。 前回よりはさすがに少ないが、やはりまだまだ多過ぎるので、前回と同様に予選を重ねて絞り込みを行う。
 基本的には前回と同じルールだが、もう一度確認しておこう。


1.予備予選(メーカー・コンペティション)
 エントリー可能な車種全車をフルチューン&セッティング。 新車は全て400km以上の“慣らし”を行い、中古車は全てフルメンテし、SSRX1周のラップタイムを計測。
 これを、各メーカー毎に行い、それぞれのメーカーの“メーカー代表車種”を決める。

2.予選(ナショナル・チャンピオンシップ)
 メーカー代表車種を国籍毎に分け、SSRX1周のラップタイムで順位を決める。
 アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本、そしてこれ以外の国は第三国としてひとまとめにし、7つのエリア別にそれぞれの代表車種を選出する。
 各エリア優勝1車種が、自動的に決勝進出。
 各エリア2位から3車種をタイムピックアップし、合計10車種で決勝を行う。

3.決勝(世界選手権)
 予選を突破した10車種全てをテストする。 ココからは予選落ちは無し。
 0‐400mのラップタイムと最高速を計測し、予選通過タイムと合わせて3ラウンド制で順位を決める。
 各ラウンドの順位をポイントに換算。 減点制にて、3ラウンドの合計ポイントが一番少ないクルマが優勝。

4.各ラウンド共通
 予選は何周走っても可。 トップタイムのみを採用する。
 決勝は2ラウンドとも一発勝負。 再計測なし。
 スタンディングスタートの場合は2速発進とし、エンジンの回転数を合わせずフルスロットル。 何があってもシフトダウン、アクセルオフ不可。 “赤子泣いてもアクセル抜くな!”を厳守。


 ……うむ。 今回も大変なコトになった。
 しかし、テストそのモノは大変ではなかった。 今回はレースカーがメインなので、どの車種も基本的に市販車より速く、SSRXを周回しても短時間でテストが終わるので。
 大変だったのは、テスト前のメンテナンスである。
 前回もそうだったが、テスト前には万全を期すために全車フルメンテを実践してテストしているが、前回は市販車だったのでそれほどお金もかからなかった。
 しかし、今回はレースカーが中心のため、フルメンテするとかなりお金がかかる。 安くても1000万以上。(!) CカーやLMPクラスのレースカーになると、エンジンオーバーホールとボディリフレッシュで最高額の合計1億(!!)もかかる。 所持金制限の20億など、あっという間に無くなる。(笑)
 そのため、フトコロが寂しくなったらレースで稼がねばならず、これがとにかく大変だった。
 Bスペックモードでルーティーンを繰り返すだけなので手間はかからないが、とにかく時間がかかった。
 対象車種こそ、前回の65%程度の数だが、かかった時間は大差なかった。 大変でした。つД`)゜。
 しかし、おかげでメーカー・コンペティション(以下コンペ)とナショナル・チャンピオンシップ(以下NC)の結果は納得のいくモノになった。
 では、その結果を順番にご覧頂こう。


・予選(第三国エリア)

 元々から、第三国エリアの収録車種数は少ないが、今回はレースカーが対象という事でさらに少なくなり、4ヵ国4メーカー、合計6車種というかなり寂しいコンペ&NCとなった。

ファルコンXR8(R)
2000/フォードAU(1)/オーストラリア/668/1350/617
クリックス(C)
2001/ヒュンダイ(2)/韓国/552/1098/561
ベルティゴ(R)
2004/ギレ(1)/ベルギー/973/780/643
FT565ツインターボ・アウディTT(O)
2007/HPAモータースポーツ(2)/カナダ/746/1338/612

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、国籍、馬力、車重、PPです。 スペックの数値は、全てフルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 フォード社のオーストラリア現地法人、フォード・オーストラリアからは、ファルコンのレースカーが唯一収録で自動エントリーした。
 オーストラリアには、“V8スーパーカー選手権”という国内レースカテゴリーがあり、4ドアセダンに600ps(!)を搾り出す5リッターのV8エンジン(!!)を搭載するというカテゴリーで、日本のSGTやドイツのDTMよりも過激なその内容に、地元オーストラリアではF1以上の人気を得ているとか。 ファルコンは、このレースで常勝を誇っていたホールデンに勝つためにフォードが送り込んだマシンで、シリーズチャンピオンにはなれなかったが、その存在感を示す成績を収めている。
 元々から高スペックの車種だが、チューンしても期待していたほどスペックアップせず。 残念この上ない。

 韓国のヒュンダイからは、2001年のフランクフルト・モーターショーに出品され話題を呼んだコンセプトカー、クリックスがエントリーした。
 一見するとコンパクトなホットハッチ、あるいは3ドアクーペだが、ルーフが4分割で脱着出来、この組み合わせによってクーペ、タルガトップ、カブリオレ、さらにはピックアップトラックにまでなるという、まるでトランスフォーマーのようなクルマなのである。
 同じく2001年のシカゴに出品されたHCD6のコンセプトカーとのコンペになったが、クリックスがHCD6を圧倒して代表権を獲得した。 アジア勢の意地を見せてほしいトコロである。

 ベルギーの数少ない自動車メーカーの一つ、ギレからは、2004年型ベルティゴのレースカーが唯一収録で自動エントリーした。
 ベルギーにだって自動車メーカーはあるし、国内レースも結構盛ん。 中でもギレ社は、ベルギー国内の選手権に出場し、FIAのスポーツカー選手権にもスポット参戦してクラス優勝を果たしている。
 何かに喩えようもない独特のスタイリングのクルマだが、チューンによって970psオーバーというエンジンパワーと、わずか780kgという軽量ボディで文句無しに第三国エリア最高スペック。 エリア優勝候補の筆頭である。

 カナダからは、HPAのアウディTTがゴルフを降してエントリーした。
 クルマ自体はドイツのアウディ社のモノだが、これをHPA社が独自にチューンしたのが、このFT565アウディTTである。 このクルマが、アメリカ最大のカスタムカーショー、SEMAショー(注:日本で言うトコロの“オートサロン”)に出品され、このモーターショーに出資している『GT』シリーズの名を冠した“グランツーリスモアワード(以下、GTアワード)”を受賞した。
 元々高スペックのクルマだが、チューンによって740psオーバーを達成。 車重に不安が残るが、これも期待したい車種である。


 ……という、以上4車種。
 予想するまでも無く、優勝候補はベルティゴだろうが、これにFT565やファルコン辺りがどこまで迫れるか?が注目ポイントになると思う。
 では、気になる第三国エリアNCの結果をご覧頂こう!(↓)

01:ベルティゴ(R)/4’35.590
02:FT565ツインターボ・アウディTT(O)/4’59.945
03:ファルコンXR8(R)/5’15.856
04:クリックス(C)/5’49.784

 ハイ、予想通りの結果です。
 優勝は、ベルギーのギレ社のレースカー、ベルティゴ! 他の追随を許さない圧倒的な記録で圧勝! 第三国エリア代表に決定しました!
 2位に入ったのは、HPAのFT565。 やはり、1300オーバーの車重では、何をどうやってもレース専用車両であるベルティゴには敵わなかった。 一応2位なので、決勝進出はタイムピックアップ待ちとなる。
 3位のファルコンもスペック通りと言えばスペック通りの記録なのだが、もうちょっと伸びると思っていた。 5分を切れなかったのは意外。
 4位のクリックスも、やはりスペック通りの記録と言える。 ボディサイズから言えばかなりのハイパワーなのだが、このメンツではやはり見劣りする。


・予選(イタリアエリア)

 続いては、イタリアエリアのコンペ&NCです。
 前回の『the world verteX』では、まさに“スーパーカーの豪華共演”となったイタリアエリアだが、本作に収録されている車種では実は対象車種がかなり少ない。 合計で、僅か11車種でのコンペ&NCとなった。

330P4(R)
1967/フェラーリ(1)/657/792/640
デルタS4(R)
1985/ランチア(3)/533/890/577
155 2.5V6TI(R)
1993/アルファロメオ(2)/519/1010/561
ゾンタR(R)
2009/パガーニ(2)/970/1070/668
ムルシエラゴLP640クロムライン(O)
2010/ランボルギーニ(3)/883/1396/614

 年式順に並んでいますが、年式不明の車種は、ゲームのリリース年である2010年で統一しています。
 車名の後ろのカッコ内のアルファベットは、Rが仮想を含むレースカー、Cがコンセプトカー、Oがそれ以外を表しています。
 車名の下は、左から年式、メーカー、馬力、車重、PPです。(注:国籍略) スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 メーカー名の後ろのカッコ内の数字は、各メーカーのコンペの対象になった車種数です。

 スーパーカーの王様、フェラーリからは、往年の名車、330P4が唯一収録(注:フェラーリF1が除外車種なので)で自動エントリーした。
 1960年代、ル・マンで常勝を誇ったフォードのGT40に対抗すべく開発されたこのクルマは、残念ながらル・マンではGT40に敗れたモノの、デイトナ24時間、モンツァ1000kmでそれぞれ優勝。 世界選手権でもシリーズチャンピオンを獲得している。
 ご覧の通り、60年代のクルマとは思えないようなスペック。 前回の市販車世界最速に輝いたエンツォに続く記録と成績に期待したい。
 ちなみに、本作に収録されているのはオープントップのスパイダーだが、実車ではクローズドボディのベルリネッタもあるのだそうな。

 ランチアからは、85年型デルタのラリーカーがエントリーした。
 てっきり、前回と同様にストラトスのラリーカーがコンペ優勝かと思っていたが、ストラトスが意外にスペックアップせず、グループB時代のデルタに代表権を譲る事になった。
 本作には、これ以外に92年型デルタのラリーカーも収録されているが、グループB廃止後の仕様のため、ストラトスと同様にやはり思ったほどスペックアップせず、S4の敵ではなかった。

 アルファロメオからは、やはり155がエントリーした。
 90年代に世界中を沸かせたドイツのツーリングカー選手権、DTMにエントリーし、デビューイヤーである93年のシーズンで20戦12勝という驚異的な勝率でシリーズチャンピオンを獲得した最強の刺客である。
 ……が、チューンしても思ったほどスペックアップせず、あまり期待は出来ない。 スキな車種ではあるのだが……。

 パガーニからは、ゾンタのレース用ベース車、Rがエントリーした。
 本作には、これ以外にセブリング12時間やル・マンに出場したゾンタのレースカー(に、似せた仮想レースカー)が収録されているが、Rの敵ではなった。 970psの高スペックに期待したい。
 ちなみに、ゾンタRは一応一般販売もされているクルマだが、飽くまでもレース用ベース車で公道を走れない(ハズ)ので、当イベントではレースカーとして扱っている。 ご了承頂きたい。

 フェラーリと並ぶスーパーカーの代名詞、ランボルギーニからは、ムルシエラゴのクロムライン仕様がエントリーした。
 ランボルギーニは、てっきりル・マンにも出場したディアブロのレースカーがコンペ優勝かと思ったのだが、これが意外に伸びず惨敗。 勝ったのは、そのディアブロの後継として開発されたムルシエラゴの仮想モディファイ版、クロムライン仕様だった。
 クロムライン仕様は、無料DLCとして追加される車種だが、市販されていないカラーリングが施されたモディファイカーとして扱うため、今回のエントリー条件に適合すると判断した。 ご了承頂きたい。
 ゾンタRほどのスペックではないが、スキな車種なのでがんばってほしいトコロだ。

 以上5車種のエントリーだが、前予想はやはりゾンタR! そのスペック差は歴然なので、優勝候補の筆頭に挙げるべきだろう。
 問題は2位である。 車重で勝る330P4か、はたまたエンジンパワーで勝るムルシエラゴか? 注目したい。
 では、早速結果をご覧頂こう!(↓)

01:ゾンタR(R)/4’34.128
02:ムルシエラゴLP640クロムライン(O)/4’42.077
03:330P4(R)/4’46.820
04:155 2.5V6TI(R)/5’45.122
05:デルタS4(R)/5’46.788

 これまた予想通り!
 イタリアNC優勝は、パガーニのゾンタR! 2位に10秒近い大差を付けて文句無しのトップ! オートマティッククォリファイ確定です!
 2位に入ったのは、ムルシエラゴのクロムライン仕様だった。 実はこのクルマ、専用カラーリングのためエアロチューンが出来ず不安だったのだが、実際のテストでは不安定なトコロはほとんどなく、非常に素直なクルマだと感じた。
 カウンタックとかディアブロなんかはかなりの暴れ馬だが、近年のムルシエラゴやガヤルド、アヴェンタドールなんかは、逆に素直な良い子ばかりでイイカンジ。 記録は出せなかったが、やはりスキなクルマである。 タイムピックアップに期待したい。
 そのムルシエラゴに惜しくも及ばなかったのが、最古参の330P4。 残念ながらこれにて予選敗退確定。 エンツォとのアベック優勝の夢は潰えた。
 4位の155と5位のS4は、どちらもスペック通りの結果と言えるが、3位に1分も離されるとは……。 もうちょっと伸びてほしかった。


 と、いうワケで、以上第三国エリアとイタリアエリアのコンペ&NCでした。
 次回は、アメリカエリアとフランスエリアのコンペ&NCです。 お楽しみにッ!!



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



Thanks for youre reading,
See you next week!

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285.the Speed King 5:the world verteX⑤

2014年02月02日 | ヘタレゲーマークロニクル

-Gamer's Chronicles of "HETARE" #53-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 ローソンを辞めてからというモノ、今まで時間がなくて出来なかった事をやろう! と思って今は……毎日ゲームばっかやってます。(^ ^;)
 いや、PCもコンシューマも積みゲーが結構あるので、いい加減やらないとなぁ~と思っていたし、今後の当ブログのネタのためにも必要な事なので……。
 おかげで、寝てる時間以外はゲームをやっているという、すっかりニート生活になってます。(笑)
 しかし、それで気付いたのですが、valveのソースエンジン系のゲーム、……もうダメですね。 正直やる気がしない。
 昨年の末ぐらいに、ソースエンジンに大幅なアップデートが行われたんですが、そのために仕様が大幅に変更され、大半のMODゲームが動作しなくなりました。 メーカー製タイトルでも、『ダークメサイア』などのソースエンジンを利用するタイトルはそのほとんどが開発を終了しており、やはり動作しなくなっています。 『CS:S』や『L4D』などの、cfgファイルが正しく動作しないバグも直ってない。
 ソースエンジン!\(^0^)/
 ちなみに、今までしっかりと終わらせてなかった『Doom3』や『Quake4』はクリア。 全く知らなかったんですが、『Doom3』の『BFGエディション』もやりました。 完全日本語化、なかなか悪くなかったです。(注:ただし、オートセーブのタイミングが変更された仕様は納得行かん! あれはナイ)
 で、今は『GT6』をやってるんですが、……やっぱりこれはナイ。 未だにフィックスされないバグが多過ぎる。 ゲームバランスも、前作以上におかしい。
 まあ、元々Aスペックはオールクリアを目指さなつもりだったし、今回は全ての収録車種が新車として購入可能なので、クルマだけ集めて終わろうかと。
 なので、今はもっぱら資金稼ぎのルーティーンレースを繰り返しています。 IAクラスの『ライク・ザ・ウィンド』が、前作とは異なり前々作のようなSSRXやルート7を走る最高速レースになったので、“スリップストリーム無しで420km/h以上”出る最高速仕様のマシンが用意出来れば、ログインボーナス併用で1400万Cr以上がたった5分で手に入る。 1時間もリトライを繰り返せば、2億Crぐらいがカンタンに稼げる。
 入手したクルマは、今のトコロ80台ぐらい。 今回は1200車種ぐらい収録されているらしいので、あと1120車種。
 まだまだ道は遠い……。つД`)゜。
 ともかく、Bスペックモードが実装されるまで(注:公式発表では今後実装予定らしい)は、ルーティーンレースでクルマ集めを続けたいと思います。



<今週の特集>

 今週の特集コーナーは、前回に引き続き『the Speed King5』の連載第5回、いよいよ決勝戦です!
 今週も、最後までヨロシクね☆


・決勝(世界選手権)

 さあ! いよいよ決勝戦です!
 まずは、各エリア予選を勝ち抜いたエントリー車種、10車種のマシンスペックと予選タイムを再確認しよう。

エンツォ
2002/フェラーリ/イタリア/935/1044/638/4’26.492
バイパーSRT10ACR
2008/ダッジ/アメリカ/1045/1257/668/4’36.109
S7
2002/サリーン/アメリカ/866/1125/626/4’38.269
F1
1994/マクラーレン/イギリス/895/970/667/4’39.065
アヴェンタドールLP700‐4
2011/ランボルギーニ/イタリア/930/1276/644/4’42.206
GT‐RスペックV
2009/ニッサン/日本/880/1362/643/4’43.980
エスプリ・スポーツ350
2000/ロータス/イギリス/725/1082/612/4’44.250
SL55AMG(R230)
2002/メルセデズ・ベンツ/ドイツ/846/1470/614/4’48.794
C8ラビオレット
2001/スパイカー/オランダ/634/910/581/5’08.447
A110 1600S
1973/アルピーヌ/フランス/279/647/537/6’01.260

 予選通過タイム順に並んでいます。
 車名の下は、左から年式、メーカー、国籍、馬力、車重、PP、予選通過タイムです。 スペックの数値は全て、フルチューン時のモノです。
 いずれ劣らぬ世界の精鋭が集った!
 もう、(約2車種を除いて)どれが勝ってもおかしくないエントリーだと思う。 苦労して予選を重ねた価値はあると思う。


 そしてルールだが、もうずいぶん前の事なので忘れている方も多いと思うので、こちらも再確認しておこう。
 決勝は、以下のルールで行う。

・予選を突破した10車種全てをテストする。 ココからは予選落ちは無し。
・0‐400mのラップタイムと最高速を計測し、予選通過タイムと合わせて3ラウンド制で順位を決める。
・各ラウンドの順位をポイントに換算。 減点制にて、3ラウンドの合計ポイントが一番少ないクルマが優勝。
・ポイントの合計が同点の場合、ラップタイムが速い方を上位とする。
・2ラウンドとも一発勝負。 再計測なし。
・スタンディングスタートは2速発進とし、エンジンの回転数を合わせずフルスロットル。 何があってもシフトダウン、アクセルオフ不可。 “赤子泣いてもアクセル抜くな!”を厳守。

 いつも通りのルールです。
 それでは、早速テストを始めていこう。 まずは、加速力テストからだ!


・R1:加速力テスト

 SSRXのバックストレートを1km走行し、0‐400mのラップタイムのみで順位を決める。
 このテストだけは、常に波乱の展開があるので下位の逆転も有り得るのだが、今回は果たしてどうか!?
 気になる結果は、この通りだ!(↓)

01:アヴェンタドールLP700‐4/9.247
02:バイパーSRT10ACR/9.505
03:エンツォ/9.522
04:F1/9.833
05:S7/9.950
06:SL55AMG(R230)/9.976
07:GT‐RスペックV/10.156
08:C8ラビオレット/10.561
09:エスプリ・スポーツ350/11.043
10:A110 1600S/13.431

 単位は“秒”です。
 予想通りの予想外ッ!!(笑)
 トップは、イタリアNC2位のアヴェンタドール! ただ1台だけ、9.5秒の壁を破って堂々の1位! また、順位には影響しないが加速Gでは1.78Gを記録し、こちらもトップだった。
 2位に入ったのは、アメリカNC優勝のバイパー。 1000psオーバーのハイパワーにも関わらず、1位のアヴェンタドールに0.2秒強遅れての2位となった。 最高速重視のセッティングだったためと思われる。
 3位に入ったのは、イタリアNC優勝で予選トップのエンツォ。 バイパーに、100分の2秒近く及ばずこの順位となったが、何とかトップ3をキープ。 最高速テストに賭ける。
 4位に入ったのは、イギリスからの刺客マクラーレン。 これも、バイパーと同様に最高速重視のセッティングが原因で、1トンを切る軽量ボディのアドバンテージを生かし切れなかったようだ。
 5位に入ったのは、アメリカNC2位のS7だった。 今回は、第1回の時からセッティングを少し変えて、やや加速重視寄りにしたが、まあこんなモンだろう。
 6位は、何とか10秒の壁を破ったドイツNC優勝のSL55だった。 ココまでが9秒台を記録した。
 7位に入ったのは、我らが日本代表のR35。 残念ながら、10秒の壁を破る事が出来なかった。 ……が、実は加速Gではアヴェンタドールに次ぐ2位の記録(注:1.56G)であった。 今回エントリーした4WD車2車種が、2台ともその加速性能を証明したと言えるだろう。
 8位には、オランダの伏兵C8が入った。 てっきり最下位争い候補で期待していなかっただけにビックリしたが、910kgの軽量ボディを生かしたようだ。 10秒台はココまで。
 9位は、なんとイギリスNC2位のエスプリだった。 エンジンパワーが足りてないワケでも、車重に足を引っ張られているワケでもないのに、11秒を切れずブービーとなった。 ナゼなのか未だに原因不明。
 そして、最下位はやはりA110。 やはり、このスペックでこのメンバーが相手では、いかなフランスNC優勝車と言えど敵うワケがねぇーッス。 ちょっと気の毒になってきた。(笑)


 いずれにしても、加速力テストで波乱があるのはいつものコト。 もう慣れました。(^ ^;)
 それに、こういう展開がないと、最終結果が予測し易くなって面白くなくなっちゃうしね。 “嬉しい誤算”は歓迎です。


・R2:最高速テスト

 続いては、最高速テストです。
 SSRXのバックストレートを10km走行。 完走までのトップスピードを計測し順位を決めます。
 これも毎度の事ながら、最高速はラップタイムと同順になる事がほとんどなので、今回もまあ、同じでしょう。
 問題は、記録がどこまで伸びるか?だけ。
 それでは、結果をご覧いただきましょう。 Check this out!(↓)

01:エンツォ/412.8
02:バイパーSRT10ACR/397.6
03:S7/395.1
04:F1/393.3
05:アヴェンタドールLP700‐4/389.3
06:GT‐RスペックV/387.1
07:エスプリ・スポーツ350/387.0
08:SL55AMG(R230)/380.9
09:C8ラビオレット/355.6
10:A110 1600S/303.5

 単位は“km/h”です。
 ハイ、思った通りラップタイムと同順です。
 1位はエンツォ。 ただ1台だけ、オーバー400km/hを達成し他を圧倒! フェラーリが貫禄の勝利を収めた!
 2位に入ったのは、アメリカ代表のバイパー。 400km/hに僅かに届かず、エンツォの後塵を拝した。
 3位に入ったのは、同じくアメリカ代表のS7。 第1回の時は400km/hを達成していたが、セッティングを変えたために今回は達成出来ず。 しかし、トップ3はキープした!
 4位に入ったのは、イギリスからの刺客マクラーレン。 ココまでが、390km/hオーバー。
 5位のアヴェンタドールも、S7と同様に実は少しセッティングを変えていた。 そのため、390km/hを達成出来ず。
 6位はR35、7位はエスプリ、8位はSL55。 ココまでが、380km/hオーバーを達成した。
 9位のC8は、何とか350km/hオーバーを達成しブービー。
 最下位は、案の定A110だが、このスペックで300km/hオーバー達成は逆に立派。 フランスNC優勝の面目を保っていると思う。


・最終結果

 では、各テストの順位をそのままポイントに換算し、減点制にて合計ポイントの少ないクルマを上位とする総合順位の結果をご覧頂こう。
 最終結果は、このようになった!(↓)

01:エンツォ/5
02:バイパーSRT10ACR/6
03:S7/11
04:アヴェンタドールLP700‐4/11
05:F1/12
06:GT‐RスペックV/19
07:SL55AMG(R230)/22
08:エスプリ・スポーツ350/23
09:C8ラビオレット/26
10:A110 1600S/30

 というワケで、第5回スピードキング、世界選手権優勝は、イタリアNC優勝のキング・オブ・スーパーカー、フェラーリのエンツォに決定いたしましたッ!!ノ゜∀゜)ノイェイ
 市販車最強最速の称号は、やはりフェラーリだった。
 準優勝は、アメリカNC優勝の2008年型バイパー。 3ラウンドともオール2位だったが、エンツォに僅か1点及ばず、2位に甘んじる事になった。
 3位表彰台は、筆者期待のサリーンS7だった。 加速力では順位を落としたが、最高速とラップタイムでトップ3をキープしたのが功を奏したようだ。 予選でタイムピックアップ待ちになった時はヒヤっとしたが、期待通りの結果に満足満足。
 4位に入ったのは、同じくタイムピックアップからココまでのし上がったアヴェンタドール。 加速力1位が大きなアドバンテージになった。
 ただし、ラップタイムで劣ったため、同点のS7の後塵を拝し、惜しくも表彰台を逃した。
 5位に入ったのは、イギリスNC優勝のマクラーレンF1。 毎度恒例の全ラウンド同位で、トップ5に入った。
 6位に入ったのは、我らが日本代表のR35GT‐R。 このメンバーでこの順位なら、立派なモノだと思う。 見事な6位入賞である。
 7位は、ドイツNC優勝のSL55。 入賞は逃したが、第1回の時のSLRの予選敗退の無念は十分晴らせたと思う。
 8位のエスプリは、加速力のブービーが響いてこの順位に低迷。 う~~ん、やはりエスプリはもう時代遅れなのか?
 ブービー賞は、第三国NC優勝のC8。 少なくとも、加速力ではエスプリに勝っていたので、ライトウェイトスポーツ最強の称号を与えても良いのではないかと思える結果である。
 そして、最下位はもちろんA110。 いくらフランスNC優勝車とは言え、やはりこのメンバーの中に放り込むのはいささか酷だったかもしれない。


・総評

 エンツォとバイパーの優勝争いは予想通りだったが、S7やアヴェンタドールの健闘があったり、R35が見事6位入賞したりと、見所の多かったイベントになったと思う。
 しかし、心残りなのはやはりこのイベントシリーズ最大の目標である“オーバー500km/h”が、今回も達成出来なかった事である。
 もちろん、予想の範囲内ではある。 第1回のヴェイロンが達成出来なかったのに、エンツォやバイパーが達成出来るとは到底思えない。
 やはり、オーバー500km/hなんてのは、市販車では決して到達出来ない神の領域なのか?
 となれば、もう“アレ”を解禁するしかない!


 というワケで、次回(まだあるの!?Σ(゜Д゜;))からは“アレ”解禁。 シリーズ初のオーバー500km/h達成に挑戦します!(`・ω・´)/



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



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See you next week!

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