「産経ニュース」の「南シナ海領有権争い 中国の狙いは資源独占」( 2011.6.13 20:50 )
南沙諸島の領有権をめぐって、中国とベトナムの対立がエスカレートしつつある、と報じられています。
この報道を読むかぎりでは、「どっちもどっち」という感じがしないでもありません。中国もベトナムも、どちらも「石油」が領有権主張の目的(…の一部)になっているようです。
南沙諸島がどこにあるか、その「位置」を考えれば、どう考えても「中国領とは言い難い」のではないかと思われますが。。。
この南沙諸島ですが、中国・ベトナムのほか、フィリピンや台湾も領有権を主張しているようです。
「日本経済新聞」の「ベトナムなど、中国に対抗姿勢 南シナ海問題で」( 2011/6/13 20:39 )
南シナ海の領有権を主張するベトナム、フィリピン、台湾の3カ国・地域は、中国の強硬姿勢に対抗する姿勢を鮮明にしている、と報じられています。
南沙諸島の「位置」を考えれば、ベトナム領かフィリピン領であると考えるのが自然です。中国領だという主張も、「大陸棚」などの要素を考えれば、「まだわかる」のですが、
さすがに台湾領だというのは。。。 このあたり、「台湾(人)は中国(人)以上に利己的である」という感じがしないでもありません。
「wikipedia」の「太平島」
なんと、台湾は領有権を主張するのみならず、実効支配までしているようです。
上記の座標「北緯10度22分38秒 東経114度21分59秒」を「Google マップ」で見てみます。
「Google マップ」の検索窓(検索語句を入力する欄)に、
「10°22'38"N, 114°21'59"E」を入力
してください。コピーして貼りつければ簡単です。
(位置をみるかぎり) やっぱり「どう見ても台湾領とはいえない」ような。。。
南沙諸島領有権問題については、機会をみて、さらに調べたいと思います。
なお、上記報道をみるかぎり、日経は台湾を「国ではなく、地域」として扱っているようですね。この捉えかたは「公平」だと思います。私も日経と同じ考えかたをしています。これについては
「外務省」の「台湾」(「対外関係」の部分 )
を参照してください。また、「「中国を特別扱いするな、台湾を特別扱いしろ」という「偏った」主張」のコメント欄もあわせご覧ください。
【北京=川越一】中国が周辺諸国と南沙諸島などの領有権を争う南シナ海で13日、ベトナム海軍が実弾演習を強行したことで、中国がさらに、ベトナムに対する妨害行為をエスカレートさせる可能性がある。
ベトナムが、中国漁船による探査船への妨害行為について中国に強く抗議した9日、中国外務省の洪磊報道官は「ベトナムは中国の南沙諸島で違法に石油・天然ガスの探査を行い、中国漁船を追い払うなど、中国の主権と海洋権益を著しく侵犯した」との談話を発表し、一歩も引かない姿勢を鮮明にした。
中国にとって、経済発展を支える資源の確保は、社会の安定、さらには政権維持につながる重要課題だ。1990年代後半、武力行使もいとわない強硬姿勢を緩和し周辺諸国との共同開発を強調してきた。しかし、需要に供給が追いつかず、資源輸入国に転じている現状に危機感を募らせ、再び独善的な性格をあらわにし始めた。
中国は、探査・掘削を進めようとするベトナムやフィリピンの動きに敏感に反応。7月から南シナ海で新たな探査を開始する計画とされる。中国メディアによると、すでに海底油田の掘削機が同海域に向けて曳航(えいこう)されているという。
中国の国際情報紙、環球時報(英語版)は、ベトナムの実弾演習を「中国に公然と反抗するための軍事力の誇示」と非難。中国が威嚇発砲など“力ずく”の対抗措置をとることも考えられる。
南沙諸島の領有権をめぐって、中国とベトナムの対立がエスカレートしつつある、と報じられています。
この報道を読むかぎりでは、「どっちもどっち」という感じがしないでもありません。中国もベトナムも、どちらも「石油」が領有権主張の目的(…の一部)になっているようです。
南沙諸島がどこにあるか、その「位置」を考えれば、どう考えても「中国領とは言い難い」のではないかと思われますが。。。
この南沙諸島ですが、中国・ベトナムのほか、フィリピンや台湾も領有権を主張しているようです。
「日本経済新聞」の「ベトナムなど、中国に対抗姿勢 南シナ海問題で」( 2011/6/13 20:39 )
【ハノイ=岩本陽一】南シナ海の領有権を主張するベトナム、フィリピン、台湾の3カ国・地域は、中国の強硬姿勢に対抗する姿勢を鮮明にしている。ベトナムは13日、同国中部の沖合で実弾演習を実施。フィリピンは哨戒艦の配備、台湾は防衛装備の拡充に向け検討に入った。
ベトナム海軍が実弾演習を実施したのは、同国中部クアンナム省の沖合数十キロメートルの地点とみられる。軍は同日、周辺海域の航行を制限したもよう。ベトナム人民軍関係者は「通常訓練の一環」と強調するが、中国とベトナムが主権を争う西沙(パラセル)諸島に近いことから、中国の反発も予想される。
フィリピン政府は12日、南シナ海の領有権問題を巡り「米が同盟国の比と問題を共有し、支援してくれることを期待する」との考えを示した。比政府は国連にも問題解決への支援を求めている。
米比連携の一環として、フィリピン海軍は領海警備用の哨戒艦(3250トン)を米国から調達する。8月にも就役の見通し。装備が脆弱とされる比海軍の中核戦力になる。
台湾外交部(外務省)は今月に入り2度、南シナ海での自らの領有権を主張。馬英九政権は東沙諸島や南沙(スプラトリー)諸島の太平島を管轄する海岸巡防署(海上保安庁)の体制強化に動き出した。4月から駐留者に軍での訓練を義務付けたほか、防衛装備の拡充も検討している。
【北京=森安健】中国は南シナ海の領有権問題に米国などが関与し、国際問題となることを懸念している。中国共産党系の「環球時報」は11日、1面全面と社説を使い「ベトナムは危険なゲームを進めている」と指摘。実弾演習などベトナム側の動きに不快感を表明し、「ベトナムは南シナ海の国々の中で最も極端な路線を突き進んでいる」「混乱を引き起こすことで自国に有利な状況を作り出そうとしている」などと批判した。
南シナ海の領有権を主張するベトナム、フィリピン、台湾の3カ国・地域は、中国の強硬姿勢に対抗する姿勢を鮮明にしている、と報じられています。
南沙諸島の「位置」を考えれば、ベトナム領かフィリピン領であると考えるのが自然です。中国領だという主張も、「大陸棚」などの要素を考えれば、「まだわかる」のですが、
さすがに台湾領だというのは。。。 このあたり、「台湾(人)は中国(人)以上に利己的である」という感じがしないでもありません。
「wikipedia」の「太平島」
座標: 北緯10度22分38秒 東経114度21分59秒
太平島(たいへいとう)は、スプラトリー諸島(南沙諸島)の北部に位置する諸島最大の島。別称は黄山馬礁がある。他の島と同じように中華人民共和国、中華民国(台湾)、ベトナム、フィリピンが領有権を主張している。
現在は中華民国が実効支配し、行政区画は高雄市旗津区中興里に帰属している。中華民国にとっては、この島はシーレーン防衛の要衝にあたり、警備のため軍人と警察官が常駐している。
なんと、台湾は領有権を主張するのみならず、実効支配までしているようです。
上記の座標「北緯10度22分38秒 東経114度21分59秒」を「Google マップ」で見てみます。
「Google マップ」の検索窓(検索語句を入力する欄)に、
「10°22'38"N, 114°21'59"E」を入力
してください。コピーして貼りつければ簡単です。
(位置をみるかぎり) やっぱり「どう見ても台湾領とはいえない」ような。。。
南沙諸島領有権問題については、機会をみて、さらに調べたいと思います。
なお、上記報道をみるかぎり、日経は台湾を「国ではなく、地域」として扱っているようですね。この捉えかたは「公平」だと思います。私も日経と同じ考えかたをしています。これについては
「外務省」の「台湾」(「対外関係」の部分 )
を参照してください。また、「「中国を特別扱いするな、台湾を特別扱いしろ」という「偏った」主張」のコメント欄もあわせご覧ください。
日本は、サンフランシスコ講和条約第二条f項で、西沙諸島と南沙諸島を放棄したが、最終帰属先を決定しなかった事が、問題の発端となっている。
結論から言うと、最終帰属先は未定なのである。
例えば、日本の地図では、同じ講和条約第二条c項で放棄した南樺太と北千島が白塗りになっているが、これと同じ法的地位なのだ。
尚、台湾が領有権を主張しているのは、1938年に日本が、西沙諸島と南沙諸島を高雄市に編入したことを根拠にしているからであり、(台湾が)利己的だからではない。
結局、最終帰属先は、(多国間)国際会議で平和的に決定するしかない。
この場合の議長国は(領土的野心が無い)米国か)インドネシアが適任だろう。
腕力では中国の一人勝ちになってしまうからだ。
領有権と位置は関係無い。
フランス領ギアナ(南米)やニューカレドニア、ポリネシア、レユニオン島(インド洋)などを見れば明らかだ。
> 台湾が領有権を主張しているのは、1938年に日本が、西沙諸島と南沙諸島を高雄市に編入したことを根拠にしているからであり、(台湾が)利己的だからではない。
(台湾は)都合のいいときには日本統治時代の話を持ち出し、都合の悪いときには日本の統治(台湾併合)を非難する、ということにならないでしょうか?
そうですね。
馬英九総統も、先月は
「日本による台湾統治は不幸なことだった」
と言っていたのが、総統選挙を睨んで、野党勢力を取り込みたいのか、今月は
「日本統治はインフラ整備に貢献した」
との趣旨の発言をしました。
韓国ですら、最近では、大手三大紙の内、中央日報や朝鮮日報(日本語版)を読むと、日本統治時代について是々非々で評価する記事が散見されるようになりました。但し、東亜日報は相変わらず反日傾向が強いです。
しかし、今後、更に、中国の強大化を目の当たりして、日本に擦り寄らざるを得ない状況になれば、一転して、(日本の歓心を買うために)日本統治時代を評価する記事が増えるかもしれません。
菅首相も昨日の国会質疑で、(小沢派は駄目なので)自民党の歓心を買いたい一心なのか分からないけど、
「中曽根前首相や李登輝元総統を尊敬している」
などと、答弁しました。
こうして見ると、国家、政治家、マスコミも全て、「ご都合主義」的なところが、ありますね。
ところで、サンフランシスコ講和条約に話を戻しますが、ベトナム、フィリピン、マレーシアは一応「戦勝国」として署名しておりますので、西沙諸島と南沙諸島の処分について、一定の発言権はあるかもしれません。
また、台湾についも、日華平和条約第二条で、
「日本国は、1951年9月8日にアメリカ合衆国のサンフランシスコ市で署名された日本国との平和条約第二条に基づき、台湾及び澎湖諸島並びに新南群島及び西沙群島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄したことが承認される。 」
と書かれておりますので、台湾にも、一定の発言権はあるかもしれません。
但し、ここで注意したいのは、
台湾及び澎湖諸島並びに新南群島及び西沙群島について、
「中華民国の領土と認める」
とか
「中華民国に割譲(返還)する」
とまでは明記していないことです。
この点の解釈については、ご自身で、国際法学者など専門家に訊くか、インターネットで調べた方が良いです。
尚、日本と中華人民共和国との間で、西沙諸島と南沙諸島の帰属先について明文化した文書は存在しません。
以上
常識的に考えて、署名していなくとも発言権はあると思います。
署名していれば内容に拘束されますが、署名していなければ拘束されません。自由な発言が可能なはずです。
なお、「放棄した」場合、「従前の領有国に領有権が帰属する(復帰する)」と解するのが自然だと思います。それがどの国なのかまでは知りませんが、おそらく(中国や台湾ではなく)ベトナムかフィリピンだと思います。
「従前の領有国」を特定するのは非常に難しい。
日本の領有(1938-1945)の前は、フランスの領有(1887-1938)が長かった。
しかし、今更、フランスに返す訳にもいかない。
中国は、占領した島々に、中国で出土した古い土器をばら撒いて、「ここは昔から中国領土だ」と主張している。
全く、中国のやり口は汚い。
結局は、多国間会議で政治決断(人工的な線引き)をするしかないだろう。
これは何が情報源ですか? 興味があります。可能であれば、ぜひ教えてください。
確か、数ヶ月前の記事で、フィリピン軍の部隊長クラスのコメントだった、と記憶しております。
しかしこれが本当であるとしても、日本にも、自分で埋めておいて「発見した!」と言っていた人がいたので、「中国人が」とくに悪質だということにはならないと思います。もっとも「国家の意志で」行っていれば、(中国人ではなく)中国という「国が」悪質だとはいえると思います。
なお、以前、四葉のクローバーさんの質問にあった、台湾についての考えかた(私は台湾問題についてどう考えるのか)ですが、私なりに考えました。私の回答は、
「日本の利益のみを考えれば」現状維持が望ましい。つまり、日本は台湾が中国の一部であると「認めてはならない」が、かといって台湾を国家として「承認してもいけない」です。
日本にとっての最善の利益は、台湾が「国家ではなく、地域」であるという現状が「延々と続くこと」だと思います。したがって私は、(一部の)右よりの人々が主張する「親台湾」路線は、「日本の利益のみを考えれば」好ましくないと考えます。
なお、上記は「損得計算」で考えた場合の話です。台湾を突き放す道を日本がとるべきか否かは、また別の問題です。
>何しろ、半年以上前なので、申し訳ないけど、どの媒体だったかを明確には思い出せません。
但し、私の場合、毎日の基本となる情報源は、日経とNHKのBS1(夜10時のワールドニュース)の二つですので、どちらかの可能性が高いです。勿論、言語空間を初めとする有益なブログも貴重な情報源です。
>しかしこれが本当であるとしても、日本にも、自分で埋めておいて「発見した!」と言っていた人がいたので、「中国人が」とくに悪質だということにはならないと思います。もっとも「国家の意志で」行っていれば、(中国人ではなく)中国という「国が」悪質だとはいえると思います。
「国家の意志」であろうとなかろうと、とにかく、幼稚な発想ですね。
>なお、以前、四葉のクローバーさんの質問にあった、台湾についての考えかた(私は台湾問題についてどう考えるのか)ですが、私なりに考えました。私の回答は、「日本の利益のみを考えれば」現状維持が望ましい。
さらに好ましい、上位の概念は「日台双方の利益を考えれば」という物差しです。
これで計っても、現状維持が望ましいです。
但し、私の「現状維持」は、下記しましたように、memo26さんのそれとは若干違いますが。
>つまり、日本は台湾が中国の一部であると「認めてはならない」が、かといって台湾を国家として「承認してもいけない」です。
中国外交は、一見保守的ですが、状況次第でドラスチックに変わります。
例えば、
①南沙諸島問題などで、周辺諸国との対立が激化し、四面楚歌に近い国際環境に陥り、結果として、台湾の歓心を買う(台湾を取り込む)必要が生じた場合
②台湾を国家として承認しないことが、台湾を中国の「枠外」に追いやることになり、かえって中国に不利益になる、と判断した場合
③台湾を国際社会から排除する政策が、台湾の人心を中国から離れる効果しかもたらさない、と悟った場合
④中国国内で、「国民党待望論」が高まり(既にどの兆候がある)、中台間の法的関係(主権問題)を曖昧にすることが、かえって、共産党一党独裁を危うくする事態につながる場合。
など、国際環境が激変すれば、台湾政策を大幅に見直す可能性が高いです。
>(一部の)右よりの人々が主張する「親台湾」路線は、「日本の利益のみを考えれば」好ましくないと考えます。
(一部の)右よりの人々、は「台湾独立」を前提としているので、私の考え方とは異なります。
ところで、この機会に、台湾についての、私の考え方(基本線)を開陳します。
「現状維持が望ましい」という点では、memo26さんと同じですが、「現状維持のパターン」が若干異なります。
「台湾問題についての米中台の姿勢」へのコメントでも書いたように、
台湾については、
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「馬英九再選(国民党)なら④国家連合方式、
蔡英文当選(民進党)なら⑤二つの中国(国家連合は無く、それぞれ共存=今の南北朝鮮のように)、の方向に進むのが望ましい」
が、私の一貫した持論(一部、予測と期待が入っていますが)です。
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勿論、「中国を特別扱いするな、台湾を特別扱いしろ、という、偏った主張」に始まる、言語空間への私の台湾関係のコメントは殆ど全て、この持論をベースに書いております。
ですから、この持論を念頭に、私の過去のコメントを読めば、「何だ、そんな事だったのか」と、いとも簡単に理解できます。
或いは、「四葉なら、多分、こんなコメントをよこすだろうな」と、予測すら可能ですよ。
以上