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盛岡一高、強豪と互角の戦い

2015年05月15日 | '15夏チームの球跡
春季高校野球県大会【1回戦】二戸市営大平球場
 水沢高校 000 131 123 = 11
 盛岡一高 000 100 500 = 6

盛岡一高メンバー
1.⑧平(3年北陵)
2.④相原(3年北松園)
3.③及川(3年岩大附属)
4.⑤①大友(3年黒石野)
5.②佐藤(3年黒石野)
6.⑥伊藤椎(3年北松園)
7.⑦片岡(3年見前)、H⑦鈴木(3年北松園)
8.①高橋(3年岩大附属)①伊藤大(2年安代)⑤澤田(2年土淵)
9.⑨荒(3年岩大附属)

【戦評】
レベルの高い北奥地区第1代表・水沢高校を向こうに回し互角の戦いを見せた盛岡一高。

一時、5点差をつけられるものの、7回裏に5連続安打を含む6安打集中の怒涛の反撃!5点を挙げついに同点に追いつく見事な攻撃。その後、水沢に追加得点を奪われ初戦をものにすることが出来なかったが、夏に向けて期待を抱かせてくれたナイスゲーム。

さて、試合を詳しく振り返りましょう。

この試合のキーワードは「・・・と思った途端」

制球力の良い立ち上がりを見せた盛岡一高エース高橋と水沢高校エース佐藤の投げ合いは淡々と進み3回まで両チーム無得点。

その時、私はこう呟いた。

「高橋、不来方戦の2回から19イニング無失点」
・・・と思った途端

4回表、水沢高校4番にタイムリーが出て、高橋の連続イニング無失点が途切れる。その裏の盛岡一高はチームのキーマン2番相原が絶妙なバントヒットで出塁し、4番大友のタイムリーが出る理想的な展開ですかさず同点。

5回表、ワイルドピッチやフィルダースチョイスが重なり3点を追加されるもなんとか踏みとどまる盛岡一高だが、その後6回、7回にも追加点を許し1-6の5点ビハインド。もう後がない。

その時、私はこう呟いた。

「夏、もう一度当たるかもしれないし、次戦の福岡、盛岡三高も見ている。負けるにしても、盛岡一高はしぶとくて嫌なチームだな~っていう印象を持たせる試合にしよう」
・・・と思った途端

7回裏、盛岡一高怒涛の反撃が始まった!

この回、一死後、6番伊藤(椎)がセンター前ヒットで出ると、7番片岡レフト前ヒット、8番代打鈴木のレフトへの目の覚めるようなクリーンヒットタイムリーで2-6。9番荒もレフト前ヒットで続き一死満塁の大チャンス。ここで登場したチャンスに強い1番平は期待に応えるレフト線タイムリー!4-6と詰め寄る!!ここまでなんと6番から5連続ヒット!!こうなると、盛岡一高の真骨頂「集中力」が一気にパワーアップして二死後3番及川の左中間タイムリーでついに同点!!!小躍りする盛岡一高ベンチ、盛岡一高応援席。この試合11安打中半数以上の6本をこの回に集中!これぞ、一高野球を知らしめた場面だった。

その後、7回に先発高橋に代打を出した関係で2番手伊藤大智がマウンドへ。地区予選で見せた速球と変化球のコンビネーションに少しのぶれが生じて得点を許し、最終回には大友主将にマウンドを譲ったが水沢高校の勢いを止めることができず、強豪水沢高校に食らいついた試合も6-11で終了となった。

水沢高校の上位打線は迫力満点。
盛岡一高投手陣もよく頑張ったが、小さなミス、不運が重なった11失点。夏に向けての課題と受け止めて練習に励んで欲しい。

盛岡一高の打撃陣の集中力は見事!
これこそ盛岡一高!と言える攻撃を見せくれた。
特にも9番荒から始まる(?)1番平、2番相原の俊足トリオは地区予選から続き今日の試合でも大活躍!夏に向けての更なるパワーアップに期待したい。これにプラスして中軸の確実性が上がれば当然得点力は増す。う~ん、期待は膨らむ一方(笑)。

代打・鈴木の起用。投手の継投。
川村祥平監督の勝利にかける執念も見事でした。

劣る戦力でも、集中力、戦術で強豪に食らいつく盛岡一高の野球が好きで幼い頃から応援し続けています。ここ数年、盛岡一高らしさが欠けていたような気がしていましたが、何年か振りで盛岡一高らしさが戻って来たような気がします。試合には負けましたが正直うれしい気持ちの方が大きくてこんな【戦評】になってしまいました。

こんな野球を見せてくれる盛岡一高が好きです。
夏に向けて応援する気力倍増です。
みなさん、一緒に盛岡一高を応援して行きましょう。

よろしくお願いいたします。




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