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ストーリー・セラーー有川浩

2020年11月13日 | 読書

評価3

会社勤めをしながら小説を書いていた女性と、その作品に魅せられその女性と結婚した男性との生活を伝える真逆の物語二話(女性が難病に罹って死をむかえる第一話と男性が死をむかえる第二話)まさにストーリテラー・有川浩ならではの作品!

第一話で女性が罹った「致死性脳劣化症候群」についてネットで調べたところ、さすがにそんな病気はなかった・・・女性のおばあちゃんのゴミ屋敷の描写が生々しくて臭いが漂ってくるようだった。2つの話を通して「こんな愛し方もあるのかなぁ~」と優しさを突き抜けた男性に感心するも、私はやっぱり、主人公女性の男気あふれるセリフまわしに魅せられたのだった(笑)。