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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)ー塩野七生

2020年03月25日 | 読書

評価5

ここ5日間ひたすら読み続け、ついに読了。いやはや感動の極致!
帯にある圧倒的先駆者まさにそのもの!

フリードリッヒ終焉の地であるカステル・フィオレンチーノ(イタリア)に建つ八角柱には、こう記されている。

「フリデリクス、神の恩寵によってローマ帝国皇帝、常にアウグストゥス、イェルサレムとシチリアの王、シュワーベンの公爵、1194年12月26日イエージに生まれ、1250年12月13日、フィオレンチーノにて死す」「この年、皇帝フリードリッヒが死んだ。世俗の君主の中では最も偉大な統治者であり、世界の脅威であり、多くの面ですばらしくも新しいことを成した改革者であった。」

「政教分離」「法による統治」「支配階級以外からの人材登用」「官僚体制の構築」「イタリア語の普及(ラテン語からの脱却)」などなんという先見性だろう。驚くばかりである。

「こったなやづらど競ったってかなうわげねーべな」
などとちょっぴり気弱になってしまう、島国の辺境に住まう農耕民族の末裔なのであった(笑)。しばらく、ローマ関係に深入りしそうな予感・・・