評価
1996年直木賞作品。
音道貴子は警視庁のトカゲ(オートバイによる追跡部隊)に所属する女刑事。オオカミ犬による復讐事件が起こり、貴子と相方の滝沢は犯人を追う。最後の犯行に向けて疾走する野獣とそれを追跡する貴子のスピード感が爽快!
乃南アサ初読み。
音道貴子は30代前半、元同僚の夫と離婚したばかり。その心の傷と戦いながら、相方との軋轢にもめげず汗みどろになって悪戦苦闘する姿が痛々しい。音道貴子シリーズは何冊かあるようなので読んでみよう!本作品では、そのキャラクターがはっきりと示されてはいないように思われるので乞うご期待。