緋い記憶ー高橋克彦 2019年02月24日 | 読書 評価 わが郷土の作家・高橋克彦の平成4年直木賞受賞作。 記憶と現実の錯誤と人々の哀しい繋がりを描いた7作品(緋い記憶、ねじれた記憶、言えない記憶、遠い記憶、膚の記憶、霧の記憶、冥い記憶)。どの作品も不可思議で、死人が出て同等の暗さが漂う。私にとっては苦手な作風。盛岡、岩手がところどころに登場。中でも表題作の緋い記憶には盛岡の地名や店の名前がふんだんに登場するので地元人にとってはある意味わかりやすい(笑)。表紙は紺屋町の第五分団のようです。