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小説「オービタル・クラウド」 <上・下>藤井太洋

2018年08月09日 | 日記
先日図書館で借りた本。

今回読んだのは藤井太洋 著「オービタル・クラウド」。



「オービタル・クラウド」とは?(早川書房HPより引用)


2020年、流れ星の発生を予測するWebサイト〈メテオ・ニュース〉を運営する木村和海は、イランが打ち上げたロケットブースターの2段目〈サフィール3〉が、大気圏内に落下することなく、逆に高度を上げていることに気づく。
シェアオフィス仲間である天才的ITエンジニア沼田明利の協力を得て、〈サフィール3〉のデータを解析する和海は、世界を揺るがすスペーステロ計画に巻き込まれて――日本SF大賞受賞の傑作長篇


だそう。


感想は・・・


とても面白かった!


SF小説でありながら、国際スパイ小説やサスペンス小説でもある。

最初は技術用語も多くとっつきにくかったが、途中からストーリーに引き込まれ一気に読んでしまった。

スペース・テザーと呼ばれる低コストで軌道上を自由に移動することが出来る小型人工衛星はもちろん架空のものだが、実在の技術を細かく説明されると本当に実現可能なのでは?とも思えてくる。

この優れた科学技術を盗用し悪用する国や人物が出てきたり、それを日本人の若者がCIAやNORADと協力しながら阻止する様は現実にはありえないとは思いながらも非常に面白かった。

民間の宇宙ホテル計画や中東のインターネット革命などの現実のニュースで聞いた話も組み合わさり、より現実感を増している。


この小説を読んでたまには星空を眺めてみようと思っためぐなのでした。

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