真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

ジャングル大帝 9

2006年08月31日 15時38分33秒 | 虫プロジャングル大帝
6月ワンダースリーがフジテレビから放送開始された。
 そんなある日、穴見常務は、完成した「ジャングル大帝」を編成局や関係者相手に、フジテレビで試写会を行った。
見に来た局の人たちは「動物ものったって、どうせ動きの悪い、電気紙芝居だろう」と、対応や、感触は大変よくなかったと穴見さんは感じた、たかをくくっていたのである。
 しかし見終わった後、しばらく沈黙があり、やがて拍手が沸きあがった。みんなが乗り出して見ていたのだ、誰もが感動していた。穴見さんは、握手を求められた、苦労が報われた...。涙があふれ出た 。

「オープニングの迫力は、抜群で、皆、褒めちぎっていた」

 ジャングル大帝のオープニングは1話分の予算を使ってしまった。富田さんが作曲したテーマ曲は、トランペットがファンファーレのごとく、オープニングにふさわしく、ジャングルの夜明けから1日の始まりを歌い上げていた。ボーカリスト平野 忠彦さんのスキャット?がまたいい、のだ、歌詞など要らなかった。ターザンの雄たけびのごとく、ただ、あ~ と歌い上げていた。

動きも良かったも。もと東映動画でも活躍した、勝井 千賀雄さんを中心に、フラミンゴが、飛ぶシーンなどフルアニメで動かした、それは実写と違いアニメならでは、の素晴らしい仕上がりとなっていた。

 森ちゃんが編集者となって発行しているジャングル班のための広報誌「じゃんぼ」にこの喜びを載せ、スタッフ一同に知らせ、喜びを わけち合った。

 山本 暎一さんは事務に居た女性と結婚することになった。式場は目白の「椿山層」披露宴には親族を含めて30人ほどであったのでごく親しい人しか招待されなかった。「スタッフの中には、会員制にしてでも、みんなで祝いたかったのに」と言う人が多かった。
 また招待された人は、暎一さんにとって特別な人として一目置かれることになった。 引き続き箱根へ新婚旅行に行ったが、たった1週間、暎一さんが抜けただけで、鬼の居ぬ間の洗濯か、少し箍(たが)が緩んでしまったのは仕方が無いことなのか。

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