宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論 etc etc

ダークマターを求めて。物理学者が探る小さな古いブラックホール

2023-01-02 03:11:56 | 日記

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2021/1/24 6:15 | 最終変更

 

ダークマターを求めて。物理学者が探る小さな古いブラックホール
https://www.gizmodo.jp/2021/01/physicists-are-looking-for-dark-matter.html

『見えないけど、存在しているはずのもの。

2014年11月23日の夜。
ハワイ島のマウナ・ケアに設置された望遠鏡が、ブラックホールの姿を捉えようと宇宙のかなたを探っていました。
夜空に向かって首をもたげること7時間。
その間に一度だけ、250万光年離れたアンドロメダ銀河の星の前を地球規模の天体が横切ったのを見逃しませんでした。
その晩撮影された計188枚の画像のうち、1枚だけはまるで自明の光に照らされたかのような明るさを帯び、大発見を物語っていたのです。

「地球と、アンドロメダ銀河の星と、その間にあるブラックホールが一直線に並ぶとき、後方の星が放つ光がブラックホールの重力によって曲げられます。
地球に向かって進んでくる光だけではありません。
重力レンズ効果なしでは地球には到達していなかった光も、曲げられた結果こちらに向かってくるようになるのです」とAlexander Kusenkoさんは説明してくれました。
Kusenkoさんはカリフォルニア大学ロサンゼルス校とカブリ数物連携宇宙研究機構に所属している宇宙物理学者です。
「その結果、うしろにある星が一瞬だけ明るく輝くんです。ちょっと直感的にわかりにくいんですけどね」

まさに、見えないはずのブラックホールの姿を間接的に捉えた瞬間でした。

Kusenkoさんはこの発見について詳細に記した学術論文の筆頭著者です。
論文は2020年10月に『Journal Physical Review Letters』に掲載されました。
論文で研究者たちが述べている仮説はこうです。
この宇宙を満たしている謎めいた「暗黒物質」は、ひょっとしたら原始ブラックホールの存在によって説明できるのではないか?

原始ブラックホールとは
そもそもブラックホールとは、あまりにも重力が強大なために光さえ吸い込んでしまう天体です。
その中でも「原始ブラックホール」と呼ばれるものは比較的小さく、宇宙が誕生して間もない頃にはすでに存在していたと考えられていたものの、つい最近、2019年までは、観測例すらない理論上の産物でした。

原始ブラックホールを理解するための考え方として、宇宙の密度に誕生当初からゆらぎがあったと想定します。
すると、はじめはごくわずかなゆらぎであったとしても、宇宙が急激に膨張するにしたがってゆらぎがより顕著になり、質量の分布に偏りが生じた結果ブラックホールが誕生したのではないか、と推察できます。

すなわち、原始ブラックホールとは質量のふきだまりのようなもの。
「星が誕生する前の原始のプラズマをスプーンですくってみたとしたら、それはほぼブラックホールでしょう」とKusenkoさん。
「ちょっと圧縮しただけで、光は逃れられないようになりますから。」
・・・』


地球レベル(?)の質量のBH=原始BHを見つけた、という主張です。

しかしまだそれが「実ははぐれ惑星だった」という可能性は残っている模様です。

http://fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=3238#post_id22262

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
« ダークマター解明に貢献!天... | トップ | 銀河のなりたちを明かすヒン... »

日記」カテゴリの最新記事