そちらの暮らしはいかがですか?
父上の家の浄土真宗では、亡くなったときから、四十九日の苦行もなく、位の高い仏様になるとのことですが
新参者ゆえ、たくさんのご先祖様にご挨拶なさる必要はありますね。
義理堅い母上のこと、お手土産もたっぷり必要かと、
祭壇に高級なお菓子をたくさんあげてますから、どうぞご遠慮せずお使いあそばしてください。
こちらは、母上がいないことに慣れはしないけれど、
生前にあなたが照らしてくれたのと、同じあたたかな光で包まれているような、不思議な感じです。
そこに母上がいつもの皮肉のひとつも言わずに、静かに微笑んでいるだけなのが
なんとなく違和感がありますけどね。
昨日、父上と散歩をしたのですよ、まさに「じぃ散歩」ですよ、笑。
地元駅の近くのスタバでコーヒーブレイクして、ご近所をブラブラ。
父上は、商店街の皆さんや、ご近所の皆さんに声をかけてもらって、
社交的な父上は、日ごろから皆さんに愛されていたことを感じました。
これも母上が、父上と散歩に行く機会を与えてくれたからわかったことでしょうか。
そうそう、母上が入院中、食事がまずいとごねて、先生と相談して、
2つの条件を守ることを約束して、お食事を家から持ってきてもいいとなりましたね。
ひとつ目は、朝作ったものを持ってくること、
ふたつ目は、夕飯時間を過ぎたら、あまっているものは看護師さんが捨てるのでご了承ください、とのこと。
それから毎朝、出勤前に2食分を作って、父上にあずけて、父上が毎日病院に持って行ってくれましたね。
もちろん父上の分も作っておすそわけしましたから安心してください。
食の専門家だった母上、病院のお食事に難癖つけるとは、本当はいけないことですよ。
でも、そんなわがままを言いたかったのでしょうね。
毎日、和食、中華、洋食と手をかえ、品をかえ、作るのは結構大変だったのですよ。
朝それだけ作ると、夜に自分の家のごはんをするのがおっくうになり
我が家の夕飯は、手抜きばかりでした。
でも、そんな私を見て、夫は「偉いね、お母さんの分を優先して」と、やさしく見守ってくれました。
毎日、母上と父上の2食分ですから、タッパもこんなに増えました。
今、これをどう整理しようかと思案中です。
母上は、私が毎日お食事を作っても、「ありがとう」と言ってくれたことはなかったですね。
それは「親孝行するのは子の務め」と自分も親孝行をしてきたからでしょうか。
でも、敢えて、感謝やねぎらいの言葉を言わないのが母上らしくてうれしかったです。
だからこそ、私は今、満たされているのかもしれません。
「ありがとう」なんて言われれば、お互いに遠慮がでたかもしれません。
母上が私にしてきてくれたことを思えば、あまりにちっぽけな親孝行だったかもしれませんね。
私は、今生で、母上と親子として家族として、これ以上ない時間を過ごせたので、来世はのぞみません。
どうか、私たちが心穏やかでいられるように、これからも私たちを照らしてください。
かしこ
父上の家の浄土真宗では、亡くなったときから、四十九日の苦行もなく、位の高い仏様になるとのことですが
新参者ゆえ、たくさんのご先祖様にご挨拶なさる必要はありますね。
義理堅い母上のこと、お手土産もたっぷり必要かと、
祭壇に高級なお菓子をたくさんあげてますから、どうぞご遠慮せずお使いあそばしてください。
こちらは、母上がいないことに慣れはしないけれど、
生前にあなたが照らしてくれたのと、同じあたたかな光で包まれているような、不思議な感じです。
そこに母上がいつもの皮肉のひとつも言わずに、静かに微笑んでいるだけなのが
なんとなく違和感がありますけどね。
昨日、父上と散歩をしたのですよ、まさに「じぃ散歩」ですよ、笑。
地元駅の近くのスタバでコーヒーブレイクして、ご近所をブラブラ。
父上は、商店街の皆さんや、ご近所の皆さんに声をかけてもらって、
社交的な父上は、日ごろから皆さんに愛されていたことを感じました。
これも母上が、父上と散歩に行く機会を与えてくれたからわかったことでしょうか。
そうそう、母上が入院中、食事がまずいとごねて、先生と相談して、
2つの条件を守ることを約束して、お食事を家から持ってきてもいいとなりましたね。
ひとつ目は、朝作ったものを持ってくること、
ふたつ目は、夕飯時間を過ぎたら、あまっているものは看護師さんが捨てるのでご了承ください、とのこと。
それから毎朝、出勤前に2食分を作って、父上にあずけて、父上が毎日病院に持って行ってくれましたね。
もちろん父上の分も作っておすそわけしましたから安心してください。
食の専門家だった母上、病院のお食事に難癖つけるとは、本当はいけないことですよ。
でも、そんなわがままを言いたかったのでしょうね。
毎日、和食、中華、洋食と手をかえ、品をかえ、作るのは結構大変だったのですよ。
朝それだけ作ると、夜に自分の家のごはんをするのがおっくうになり
我が家の夕飯は、手抜きばかりでした。
でも、そんな私を見て、夫は「偉いね、お母さんの分を優先して」と、やさしく見守ってくれました。
毎日、母上と父上の2食分ですから、タッパもこんなに増えました。
今、これをどう整理しようかと思案中です。
母上は、私が毎日お食事を作っても、「ありがとう」と言ってくれたことはなかったですね。
それは「親孝行するのは子の務め」と自分も親孝行をしてきたからでしょうか。
でも、敢えて、感謝やねぎらいの言葉を言わないのが母上らしくてうれしかったです。
だからこそ、私は今、満たされているのかもしれません。
「ありがとう」なんて言われれば、お互いに遠慮がでたかもしれません。
母上が私にしてきてくれたことを思えば、あまりにちっぽけな親孝行だったかもしれませんね。
私は、今生で、母上と親子として家族として、これ以上ない時間を過ごせたので、来世はのぞみません。
どうか、私たちが心穏やかでいられるように、これからも私たちを照らしてください。
かしこ
お別れは寂しいけれどいつかは来ること
食の専門家のお母さま。しっかり娘に伝えることが出来たと毎日のお食事を食べて感じていたことでしょう。寒いのでお体ご自愛くださいね。
レトルトやお惣菜などは一切買わず、
おやつまですべて手作りしてくれた母でした。
仕事を持っていたのに、ありがたいことです。
今は、お惣菜もコンビニ弁当も健康志向でおいしくなりましたから
私は有効活用させてもらってます!笑
本当に寒いですね。yukiさんもお気をつけてくださいませ。