Matthewの映画日記?

Matthewの独断と偏見に満ちたお気楽日記

『パブリック・エネミーズ』

2009-12-12 18:31:25 | '09 映画 (洋画)
ジョニー・デップ最新作『パブリック・エネミーズ』を、観てきました。







あらすじは、

1930年代前半のアメリカ。鮮やかな手口で銀行から金を奪い、不可能とも思える脱獄を繰り返す世紀のアウトロー、ジョン・デリンジャー。利益を独り占めする銀行を襲撃する大胆不敵な犯罪行為、強者から金を奪っても弱者からは一銭も奪わないといった独自の美学を貫くカリスマ性に、不況に苦しむ多くの国民は魅了され、まるでロックスターのようにもてはやした。そんなデリンジャーとって、一人の女性ビリーとの出会いは、これからの人生を決定付ける運命の瞬間だった。ビリーもまた危険な選択だと分かりながらも、彼の強引で一途な愛に次第に惹かれていく。一方で捜査当局は、デリンジャーをアメリカ初の“社会の敵ナンバーワン(Public Enemy No.1)”として指名手配する。捜査の包囲網が徐々に彼らを追いつめていくなか、永遠の愛を信じながら、二人の自由への逃亡劇が始まった…。~goo映画より~






ジョン・デリンジャーの冒険活劇を描いたというよりも、ジョン・デリンジャーと恋人ビリー、そしてジョン・デリンジャーを追う捜査官メルヴィン・パーヴィスの人生(生き様)を描いた映画でした。

ただ、時代のせいもあったのかも知れませんが、愛しい恋人が出来ても、恋人の心配をよそに、銀行強盗(犯罪)から足を洗えなかったのは、仲間を思うゆえなのか、お手軽(?)に大金を稼げたからなのかは、わかりませんが、はっきり言って失敗だったと思う。
人間、引き際が大切で「次に大金が入ったら・・・」とか「このヤマが終わったら・・・」とかって、“嫌なことを先延ばしにするとロクなことにはならないよって”ってことのお手本のような話でしたね。
美学とえば、かっこいいけど、とても、そんなものではなかった。
ジョン・デリンジャーは、自分の最後を悟り、それを受け入れたけれども、残された者の悲しみだとかまでは、受け止めてはいなかった。
情に厚く、仲間は決して見捨てないと言いつつも、結局、自分も含め、仲間を恋人を危険に晒していたことに、変わりはなく、それを情に厚いとかいうのは、間違いだと思う。
まぁ、当時の時代背景や、悪(ワル)の美学とか、確かに、カッコいいのかもしれませんけどね。

庶民の金は奪わないとか言いつつ、目先の金を盗んでいないだけであって、銀行の中の金は、庶民の預貯金だったり、税金だったりしているわけだから、庶民の金を奪わないっていうのは、間違いなんだってことに、誰もツッコミを入れないんだぁと、思って観てました。

こういう、「犯罪者も人間で(善いところもあり)、カッコ良いんだよ」的な映画は、なんか、犯罪者をヨイショしているようで、自分的には好きではないです。
(最後を見れば、決して幸せにはなれないって描いているのかも知れませんが・・・)

ねずみ小僧のように、人命は取らないって言うんだったら、カッコ良かったかもしれませんが・・・
(銃社会のアメリカでは、ムリな話ですね)


いままでのは、ストーリーというか、映画に対しての感想(個人的見解)です

もちろん、ジョニーの演技に、文句はありませんでした。
久しぶりの、ジョニーの素顔(?)での演技を、堪能できましたので、それだけでも、見る価値はありました。
一人の女性を思い、仲間を思い、愛する女性が自分のために犠牲になり、苦悩するさま、警察の自らの捜査本部へ、飄々と現れ、担当刑事たちに、何食わぬ顔で、声を掛けるさまや、自分の記事や情報を覗き込む姿など、ジョニーならではの演技が、ヒカっていました。
劇中の「男の世界」って映画を観る(自らの末路を悟った?)ジョン・デリンジャーの表情は、とても良かったです。

自分的には、映画の描くものより、ジョニーの姿を観に行ったので、満足でした

公式サイト  http://www.public-enemy1.com/

パブリック・エネミーズ - goo 映画

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