Matthewの映画日記?

Matthewの独断と偏見に満ちたお気楽日記

サンドマン・スリムと天使の街 / リチャード・キャドリー

2010-01-11 19:44:25 | '10 読書
サンドマン・スリムと天使の街 (ハヤカワ文庫FT)
リチャード・キャドリー
早川書房


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去年『オッド・トーマスの受難』を読み終えてから読み始めた『サンドマン・スリムと天使の街』を、やっと読み終えることが出来ました
年末、いろいろと忙しいのもあったけど(ゲームで)、いまいちストーリーに惹きこまれなかったのもありますね。


あらすじは、

俺の名は、ジェームズ・スターク。
11年前、仲間に裏切られ、地獄に落とされ、悪魔どもを相手に生き抜いてきた。
それもこれも、ただ一つ、最愛の恋人アリスをそいつら殺されたからだ。
いつか、必ず地上に戻り、俺を嵌めた奴等に復讐するため、11年もの間、悪魔の見世物として、怪物相手に戦ってきた。
「ただの人間が・・・」と思うだろうが、闘技場で傷を負っても、地獄の飲み物“アクア・レギア”を飲んだせいか、薬を飲まされたせいか、悪魔どもの呪いの言葉をかけられたからか、俺はなかなか死なず、悪魔からも一目置かれ、悪魔の四将軍の一人アザゼルのモノとなり、剣闘士とは別に、悪魔殺し(アザゼルに楯突く新興悪魔)の裏家業を行っていた。
それもこれも、地上に戻るための機会とツキを、得るためだった。
しかし、悪魔はやっぱり悪魔で、アリスの命の保証をしたアザゼルも、結局、約束を守ることはなかった。
だから、地獄から戻るとき、ヤツの武器(黒い短剣)で、ヤツの心臓を抉り出してやった。
そして、以前、ヤツから預かった鍵(ドコにでも行ける十三の扉を開ける)を使い、地上へと戻ってきた。
そして俺は、俺を裏切り、アリスを殺した奴らに、復讐を始める・・・



あとがきに、この作品を「痛快ハードボイルド・アーバン・ファンタジィです」と紹介されているのですが、魔法使い、悪魔や天使、怪物、果ては“キーシー”と呼ばれる独自設定の生物まで登場し、かなりの「えぇ~!!」設定な話でした。
ハードボイルドと言う割には、主人公ジェームズ・スタークが、ウザいほどの軽口をたたき、おしゃべりなのですが・・・
訳者もやり過ぎの感もあるが、それがまた魅力だとも書いていました。
面白いと言えば、面白い作品かもしれません。

題名についている“サンドマン・スリム”とは、怪物を殺す怪物と言う意味の天使が呼ぶ、スタークの呼び名(本人は認めていない?)です。

時期は未定ですが、続編も刊行されるようです。
(気が向いたら、読むかもね)


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