Matthewの映画日記?

Matthewの独断と偏見に満ちたお気楽日記

『あらしのよるに』(WOWOW)

2008-05-30 23:48:16 | '08 映画 (邦画)







WOWOW録画の「あらしのよるに」を見ました。

あらすじは

嵐のある日、逃げ込んだ廃屋の中で、山羊のメイ(♂)と狼のガブ(♂)は出会った。
悪天候と夜のため、廃屋の中は真っ暗で、お互いの姿は見えず、お互いを同属と勘違いしたまま、あらしのよるに、嵐が収まるまでの間、いろんな話をする。
話をしているうちに、自分たちの考え方や性格に類似点を見つけた二匹は、すっかり意気投合して、仲良しになってしまい、「今度、天気の良い日にでも会いましょう」なんて約束を喜んでしてしまう。
嵐が収まり、別れ際に「じゃあ、早速、明日のお昼にでも」ってことになり、「お互い顔が判らないね」なんて会話をしてると、「会ったときに“あらしのよるに”って合言葉を言おう」ってことで話は決まり、お互い自分たちの住処に帰っていく。

次ぐ日の昼、山羊のメイは早めに廃屋の前に着き、近くの木陰に隠れていた。
そこへ、狼のガブが来て、木の陰に隠れているメイに気付き、「あらしのよるに」と合言葉を言うと、メイも「あらしのよるに」と言いながら、木陰から姿を現した。
お互いを見た二匹は、言葉を失い、目が点になってしまった。しかし、情の通い合った二匹は、逃げることも狩ることもせず、昨日、廃屋の中で語りあったように、仲良く語らうのだった。そして、また会おうと約束し、仲間たちには秘密のふたりだけの密会は続く。

しかし、何度も会っていれば、当然、仲間にバレて、メイもガブも、仲間から強い詰問にあいます。「あいつはお前を利用しているんだ」「俺たちを捕食しやすいように」「お前はアイツに利用されているんだ」「俺たちから狩り場の情報を聞き出そうとしているんだ」
そんな言葉を投げかけられても、お互いを良く知り合った二匹は、相手を信じて疑わない。しかし、仲間たちから「会って情報を聞きだして来い」と言われ、しぶしぶ会いに行くが、仲間から言われても、親友となった二匹はお互いを裏切れず、待ち合わせ場所の川の真ん中から、川に飛び込んでしまう。二匹は無事なのか・・・



この話、テーマがスゴイ深いですよね。雪山のシーンなんか、泣けてきます。
本当に、みんな肌の色だとか、民族の違いだとか、話し合って、お互いを知れば、攻撃(戦争)は、なくなるのになぁと思います。
いつだったか、WOWOWで見た「戦場のアリア(だったかな?)」も、戦場の最前線で、クリスマスの日に一日だけ休戦協定を結び、クリスマスを敵・味方関係なく祝って、親交を深めたことで、お互いを攻撃出来なくなってしまうという話でした。
話す言葉・口を持っているなら、戦争という愚かしい行動をとる前に、とことんまで話し合うべきですよね。

あらしのよるに(2005) - goo 映画