同一局面について

今日は、王座戦の第１局が行われいます。

先手：羽生王座
後手：木村八段

戦型：一手損角換わり

＜参考URL＞
王座戦中継サイト


竜王戦挑決３番勝負と王座戦５番勝負の合計８番勝負が行われています。
現在を含めて、３局の将棋が行われました。
この内２局が深浦王位との王位戦と同一局面になっています。

（矢倉）
8/26の王位戦の第５局　（先）羽生四冠vs深浦王位　先手（羽生四冠）の勝ち
8/29の竜王戦の第１局　（先）羽生四冠vs木村八段　先手（羽生四冠）の勝ち

（△同歩、▲５五歩、△３六歩）と△２五桂の違いから変化

（一手損角換わり）
7/14の王位戦の第１局　（先）羽生四冠vs深浦王位　先手（羽生四冠）の勝ち
9/05の王座戦の第１局　（先）羽生四冠vs木村八段　先手（羽生四冠）の勝ち

△７三桂と△６三金の違いから変化

どちらも後手が変化の出来る将棋でした。
それをあえて羽生四冠が勝っている将棋を、後手の木村八段が変化をしませんでした。
これは、真っ正面から羽生四冠と戦う姿勢だと思います。

これは、私の推測ですが木村八段には２つの狙いがあると思います。
※普通に指しては、羽生四冠にはまず勝てないを前提に考えていると思います。
１）羽生四冠の勝っている将棋より羽生四冠を負かすことが出来れば、自信になる。
羽生さんに同じ局面で勝てるならば、自分にも自信がつけることが出来る。　また、羽生さんにもダメージが与えることが出来る。
２）羽生四冠の勝っている将棋から多くの事を学ぼうとしている。
羽生さんには勝てると思っていない、だから、あなたの良いところを番勝負で教えてください。　また、その上であなたに勝てる将棋を指したいと思っている。

木村八段の「謙虚さ」と「したたかさ」の気持ちが現われていると思います。


２度あることは３度あると言います。
王位戦と同一局面が３度目も現われるでしょうか？
楽しみの１つが増えました。