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いい本との出会い

2009年07月18日 | masudaizumi.com
幼稚園を選ぶとき、モンテッソーリの教育をベースにした、、、といううたい文句を、よく耳にしました。

昨年リトルと通ったプレスクールのアート教室でも、この言葉を掲げていました。

実際受けてみると、なにがモンテッソーリだったのか?油絵や陶芸をしたけれど、最後までわからず、すっごく気になっていたのです。


今年4月からリトミックセンターに通うようになり、モンテッソーリの教育理念と融合させてリトミックが現在にいたっている、ということで、偶然ですが、その理念を勉強する機会に恵まれ、やっと、あのプレスクールで、どの部分がモンテッソーリの教育理念を生かしたものだったたのかを、少しだけ理解できました。



そして、先日注文した本がやっと届きました。


「お母さんのための敏感期」

モンテッソーリ教育の解説本です。
いままで読んだ幼児教育の本のなかでも、ちょっと違うのは「敏感期」という言葉。

子供が環境に恋をする時期のこと。

感受性を最大限に働かせ、エネルギーを放出する
恋に没頭し、喜びにキラキラしている時期。
悩みながらも、困難をも喜びに感じ、克服していく、すごく成長している時期。


私も恋の経験は覚えていますが、敏感期の思い出ってあまりなかったので、この言葉はとても新鮮でした。
いま自分の子供が、どんな敏感期があるのか知っていると、親の側が、かなり冷静に対応できることがわかってきました。

秩序の敏感期
感覚の敏感期
運動の敏感期。

大人の目的は、結果
子供の目的は、過程

大人は能率的に都合よく手際よく、動きたい。
子供は一つずつ、ゆっくり感じながら、動きたい。

かなり具体的に記述して図解もあるので、とてもいい本だと思いました。

おまけに、この巻末には、家庭でできる手作り教材が載っていて、1歳半から5、6歳までの夏休みの取り組みとして出来る制作の見本例がたくさん書いてあり、助かりそうです。


そして先週の講義で、大阪に、モンテッソーリ教育を実践している幼稚園の存在を知りました。

朝、幼稚園にきたら、教具、というかおもちゃが教室においてあって、お昼までそれぞれが、自分のやりたいことをする。

でも教具で遊ばない子もいる。

三年間、泥団子を作り続けていた子供さんや、2年間のほとんどを、木登りを何時間もしていた子供さんがいて、、、。

大きくなってから「自分には人には出来ないことをする、人と違っている才能を持っている、と思える自信が、あの幼稚園時代でできた」っておっしゃったそうです。




先月から、折り紙がやっと三角や四角に折れるようになってきたリトル。
紙を折る、というときの手首の返しの運動機能の敏感期だ!って思います。
いつも、折る形は同じ、でもなんども、なんども、なんども、なんども、、繰り返して満足しています。
もっと、いろいろ折ればいいのに、、、と私は不思議でした。
でも、この「出来る」の繰り返しが、子供には必要なんですね。


夏休みにはいって、出来る事がたくさん増えたリトルに、つい期待してしまいがちだった私にストップをかけ、ゆっくりゆっくり、といってくれた頼もしい本との出会いでした。