Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

私の声が変わった?

2006年01月27日 | masudaizumi.com
最近歌の練習をしていると、なにか、自分の声に違いを感じます。太い、というか深いというか、安定したというか・・・

ところで、皆さん、横隔膜って、どこにあるかご存知ですか?

胃の上のあたり、肋骨の下にハの字に広がり、脇を通って、背中に伸びる筋肉ですが、これが今私の場合、お腹が大きくなっているせいか、ぽこっと盛りあがって、その存在を主張しています。

そして、オペラを歌う場合、この横隔膜を複式呼吸法によって下に押し下げるのですが、子供を授かってから、どこに横隔膜があるか息を吸った瞬間に感じることができて、歌うための呼吸がとてもしやすくなりました。

出産をすると声が安定する、ということを聞きました。
おそらく日本人特有の胸式呼吸と鼻声でのおしゃべりから、腹式呼吸というものを出産で体感することによって、身体をつかって声をだすことを覚えるのでしょう。

女性に生まれて、あまり得をした、といった感想はなかったのですが、今回のこの「出産」に関していろいろな自分を体感できることは、本当にラッキーだったと思います。

生まれ変わる、脱皮する、、というような感覚。

女性には少なからず、変身願望があるとされていますが、いま、そんな不思議な感覚を養っています。

毎年、この時期は、冬篭り。日本語で歌詞を書く作業をしているのですが、この不思議な感覚をうまく歌にできたら。

いい歌詞って、5分でできてしまいます。あ!すらすらすら・・・ってなもんで、自分ではない、だれかが乗り移って自分の心は空っぽという不思議な状態で三番まで一気に書いてしまうんです。イタコ?霊媒?そんな感覚。
まだ今は、そんな霊が降りてこず、ひたすらいろいろな言葉を捜しながら歌詞をかいてます。


次回のアルバムで、私の声はどう変わるのでしょうか?

とても楽しみです。

いずみ

胎教

2006年01月24日 | masudaizumi.com
昨年、皆様に妊娠報告をしたとき、「わたしも妊娠★ヶ月です!」とプレママのファンの方からメッセージを頂きました。経過は良好ですか?
うまくいけば、同級生ですね。

既にお父さんお母さんになられた方、妊娠、出産という本当にすごい体験をされたんですね~~~!!いまは世の中を見る目が変わり、全国のパパママを尊敬しています。


さて、いま妊娠中の方、いろいろな雑誌を読んで胎教を実践されているのだと思いますが。私も最近は、ベイビーが元気に動くようになったので、どの音楽に反応するか試してみています。いまのところのラインナップは・・・

1、文楽、もちろん生公演
(ベイビーはかなり興奮して暴れます。やはり大阪人の血が騒ぐのでしょうか?)

2、人間国宝・竹本住大夫師匠の文楽語りのアルバム
(ベイビーはとても静か。やはり文楽は生でないとだめなんでしょうか・・・)

3、「NHK・教育テレビ・芸能花舞台」

4、ウィーンワルツ
(これは、私が好きなわけではなく、義父の大好きなレパートリー。年始にはウィーンフィルの楽友協会でのコンサートの「ラディツキーマーチ」と「美しき青きドナウ」の生中継から再放送をなんど聞いたことか・・・・4回までは数えていたのですがそこからは・・・)

5、モーツアルト「魔笛」
わが師匠・伊藤京子&立川清登さんのオペラアリア(日本語版のアルバム)から

6、矢沢永吉さまのアルバム
家族には誰にも内緒で、聞かせてみると、やはり「オンリーワン」、「黒く塗りつぶせ」、さらには「I Love You ,OK」にはものすごい反応を・・・お腹の中で踊りまくるのです。
おおっ!!!さすが我が子!この曲の良さがわかるとは、おまえもロック魂をもった本物のアーティストになるのじゃ。よしよし。

7、大好きなヨーヨーマさんの愛にあふれたチェロサウンド。
これは、私自身の精神安定剤です。特に昨年発売された「ヨーヨーマ プレイズ モリコーネ」は音も厚みがあってじ~んとしびれて会社から帰って、テンぱった頭をゆるめるため、寝る前などにおすすめです。

そして、先日、主人の咲甫大夫のお客様で、ファンとしては最年少の5歳の女の子・佳奈ちゃんから素敵なご本とアイロンブロックで揺りかごを創ったメッセージカードをいただきました。ありがとう!

でも、考えてみたらこの絵本も描いた人は大人だし、ブロックだって、大人が開発したおもちゃだから、、、童心に還れる大人ってすごい素敵!





PCフリーズ事件

2006年01月23日 | masudaizumi.com
電話回線の工事をしている間、数週間パソコンのない生活がどんなに不便かを思い知らされたのですが。

なんと!?

写真つきブログがアップされず、ブログがとまっていることに気がつきやした。

今日から復活してますので、新春のタマちゃんの写真つきのページに戻ってから、どうぞお楽しみくださいませ。

お詫びまで。

いずみ



桂 吉坊さん

2006年01月22日 | masudaizumi.com
お正月といえば毎年、1月3日から文楽は「壽式三番叟」を上演します。
七福神が船の上で登場するとてもおめでたい作品で、毎年恒例のもの。

そして、大阪歌舞伎といえば松竹。玉三郎さんと仁左衛門さんの初春歌舞伎に応募しましたが人気のためハズレ。私、恥ずかしながら、このお二人の舞台は生で拝見したことありません。

古典芸能はNHK「芸能花舞台」でしか見ていなかったのですが、なんといっても襲名続きで、おめでたい舞台の映像がたくさん観れました。

一ヶ月に一本はなるべく舞台を観にでかけようと心がけていますが、今年は、うまれて初めて落語というものにいってきました。

桂 米朝一門、桂 吉坊さんの会。

昨年残念なことに他界してしまわれた桂吉朝さん。そのお弟子さんだそうで。

場所は大阪山本能楽堂でした。概観はまるで料亭。
靴を脱いで中にはいって廊下を歩くと、そこには能楽堂が・・・ドドン~ン。
凛とした張り詰めた空間に、床が組んであって、赤い毛氈。
不思議な空間でした。

そして、この吉坊さん「落語界のえなりかずき君」と言われております。

是非是非是非!!!一度チェックしてみてください。

というのも、私はてっき中学生か、高校生かと思い「お師匠さんとこから学校いかれてるの?今は冬休み?」と聞きそうになったのですが、「すみません、僕、こうみえて、25歳なんです。お酒も飲めます」・・・・

「江戸荒物」「不動坊」「鴻池の犬」の三本を聴かせていただきやしたが・・・ちと、不思議。つまり見た目の初々しさと語りの芸の質の高さに、アンバランスを感じたのでございやす

が・・・いずみお姉さんは、その噺の呼吸美と関西弁に魅了され、このえなりかずきキャラも手伝って、すっかりファンになってしまいやした。

日本の町民の生活が覗ける「江戸荒物」という作品には、情緒を感じました。荒物屋さんというのは、いまでいう工具屋さんてなとこでしょうか。検索かけると解説や噺が読めますので、是非グーグルしてください。

大阪商人が江戸文化が花開いたことで、江戸弁を真似て寅さんのように売る台詞回しが、まったくずれていて・・・方言というものをとても愉快に描いています。

東京ではUの字型の亀の子たわし。でも大阪ではUの字に曲げていなくて、わらを硬く束ねた棒の状態で売っていて、呼び名も「切り束」

米朝師匠のお宅にはまだ存在するそうで、灰皿を洗っているそうです。

落語は文楽と、とてもつながりがあるみたいで、文楽で存在するまじめな作品を、文楽でパロディとして噺のなかに盛り込むのですね~。

先日はテレビの録画再放送で、ある大阪の酔っ払いが<忠臣蔵>を語りだして「どうや!?俺と住大夫とどっちが上手い?」といった吉朝さんの落語を聞いたことがあります。

住師匠????って、、ウハハハハハハ
今も現役 舞台で語っている、あの私が大好きな語りの、人間国宝の???出てきちゃうわけですよね。知っていれば笑えるけど知らないとなんのこっちゃ。

文楽は、いまのところ、現代ものの新作がないですが、落語は古典もあれば現代ものもある、生きた文化で、とても好きになりました。

いずみ



新春まむし始め

2006年01月21日 | masudaizumi.com
私は鰻がそんなに好きではなかったのですが、大阪にきて、変わりました。

マムシという呼び名で、外はカリカリ、中はじゅわ~~~~っとジュ~シ~

やっほ~

寒いのであまり外出をしていなかったのですが、今年の外食第一弾は黒門市場ちかくの<□□□ろ>

お店にご迷惑がかかるといけないので、あえて、最後の一文字だけ載せましたが、知る人は知る、文楽劇場近くのカウンター8席の店。

氷川きよしさん!!!!!
大阪公演のときは行ってあげて下さい。ここで働く元気なお母さんは、氷川きよしさんの追っかけで、店内には新聞記事や写真がはってあります。

この店のマムシは、、、もう!!すごい美味しいです。
関東の鰻とは、まったく違いまっせ!!!