Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

2008年06月16日 | masudaizumi.com
先日のコンサートで、再確認したこと。
自分で歌っていて、すごく迷っていることがあります。
いま、に始まったことでもないのかな。


オペラっぽくクラシカルに朗々と歌う、という発声法が、私の「喉の健康」には非常によく、もちろんこの声で歌っても良いのですが、それは、私の理想の声ではないんです。

小さなコンサート会場では、自分の声が怖く聞こえてしまうのです。

おまけに、このクラシカルな声だと感情を表現することができないのです。

長年訓練してきて、NYまでいって、やっといい発声法で声がでるようになったのに、このクラシカルな発声での声が好きになれない、ハスキーを混ぜた優しい歌い方をマイクで歌ったほうが好きなのです。


では、身につけたベルカントの発声法、オペラの曲は、もう二度と人前で歌うことがない、と思うと、一番声が出る、この年頃には、ちょっともったいない気がするのです。

「この年頃」というのは、オペラを舞台で歌う歌手の方は、35歳から40代が一番いい声だという定説があるからです。

なんだか、なあ、、、迷ったからといって、好きになれない歌い方で歌うわけにもいかず、この声は私のスタジオでしか披露できず、、複雑な気持ちです。