この前スペアリブを食べながら
亡き義父のことを思い出していた。
義母が亡くなった後
ひとりで暮らしていた義父は
我々娘夫婦や息子や末娘の家族娘が
訪ねてきてくれるのを
心待ちにしていたのだろう。
いつだったか
たぶん元旦だったかな。
我々夫婦が訪ねていくと
「スペアリブを煮たんだよ」と
ちょっと照れ臭そうに笑いながら
大皿いっぱいに出してくれた。
それがまたおいしくて。
これをどんな気持ちで作っていたのか
考えると
切なくて、でも嬉しくて。
こういうふとした瞬間に思い出すことが
供養になるのかな
なんて思いながら
スペアリブを食べたのだった。