昨日エレベーターに乗ったら
閉まる瞬間
ドアの内側に
割と立派なサイズのGがいるのに気づき
体が凍りついた。
ドアはもう閉まってしまった。
ドアを這い回るヤツ。
こっちに来たら、
しかも飛んできたらどうしよう。
緊張の時間が流れた。
早く着かないかな。
でもドアが空いた瞬間に
びっくりしてこっちに来るかも。
ドアがゆっくり空いた。
ヤツはドアの端っこに移動し
外側に行くか、中に残るか
迷っていた。
そして我々は
狭いながらも
できるだけ遠く距離を保ちつつ
猛スピードで外に飛び出した。
ヤツは中のままだった。
ドアが閉まった。
次の人をまた恐怖に陥れるために
ヤツは中に留まったのか。
どこの階に降りたのか。
こうしてヤツらは
人間の作った機械を利用し
移動しているのだと知った。