おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

こころがホンワカするちょっといい話

2010年02月23日 09時14分07秒 | 日記
昨日、平成22年2月22日を記念して?妻と飲みに出た。街までは出ないで近場でと考えたところ、ウォーキングコースにある「れんこん」という居酒屋に行くことにした。この日は気合で職場に歩いて往復しているので、歩かないでバスで行こうと近くの停留所から市営バスに乗った。

10分ほど送れてやってきた車に乗り込んだ。運転席の傍に若い制服制帽姿の男性が立っている。どうも実習(見習い)みたいだ。メガネを掛けて無骨で素朴な感じの青年、緊張している。ところが指導している運転手の方が今まで会った事のないような人だった。
この頃2人掛けの椅子が少なくなっている。私がすぐ中央部の椅子に腰掛けると、妻は通路を挟んだ反対側の席に着こうとした。すると運転手、「その席は車椅子用に作ってあって、いつでも取り外せるように座席が薄く、座るとすぐお尻が痛くなりますよ。椅子はご主人の前の席がふわふわで居心地満点ですよ」とマイクで話しかけてきた。他にだれも客がいなかったからかもしれない、実習生を意識して?・・・それから、運転手さんとの会話が始まった。
「だんだん春らしくなってきましたね」
「そうですね、心が弾むような気持ちになりますね」
「○○に行きたいんですけど、どこで降りたらいいでしょうか?」
「南熊本駅の手前の停留所が言いと思いますよ」
その間にも若い実習生に指導もしている。停留所が近づいた時、後ろからお客さんが走って来ている様な時はその方を停留所まで走らせないで、少しくらい前に停車して乗せてあげてもいいんだよ
「はい」
へえーっ、こんな運転手さんもいるんだ。声も優しいし、何だかこころがホンワカとしてきた。短い区間だった。もう到着だ。
「ありがとうございました。いままでこんな気持ちのいいバスに乗ったことはありません。頑張ってください」他にもお客さんが乗り込んできてたけれど、このような運転手さんは心底応援する。がんばれ!!若い青年もその運転手さんに見習って温かな心をもった仕事人になって欲しいと思った。

さて、「れんこん」。若い人が元気よく迎え、サービスしてくれる。掘り炬燵の席に案内されたが,タバコの煙が漂って嫌な感じがしたので、カウンターに移動した。どこでもカウンターが一番だ。カウンターの内と外で会話が楽しめる。
料理も美味かった。生牡蠣は特に絶品だった。店名になっている「れんこん」を素材にした辛子レンコンを頼んだけれど、これはダメだった。辛子味噌はよかったもののレンコンそのものがシャキシャキ感がなくてぬめっとして歯ざわりがよくなかった。
話しているとこんなことがわかった。この店は「ミシュランの星いくつという評価査定」ではないけど、全国的なコンテストに出ていて高い評価を得ているそうだ。審査員がいつ客として来店するかわからないからスタッフは皆緊張しているという。「日本一」を目指しているという。確かに中心部から離れた場所で客がいつも多いというのは実力があることを証明している。この辺りの店、軒並み1年くらいで代替わりしている難しい場所。
客との応答も無難で何の問題もなかった。目の前で包丁を捌いてくれていたM君、帰る時に他のお客の車の誘導をしたいたので会えなかった。女の子に「Mさんによろしくいってね」と妻がいった。そして歩き始めたとき後ろから彼が追っかけて来てくれて「ありがとうございました。今度来られたときには美味しい辛子レンコンをお出ししますからー」と頭を下げた。
「楽しく、食事が出来ました。また来ます。」と握手をして別れた。
今日は一日気持ちのいい日だった。ただ、あまり外部評価を気にすることないんじゃなか、評価は審査員が決めることではなくて、お客さんが決めること。「箔」をつけようとするオーナーの意気込みかもしれないが、地道にお客さんを楽しませ、和ませ、そして美味しい料理を提供すればそれでいいんじゃないだろうか。変に意識して、「このお客さん、もしかして審査員??」これでサービスが変わったりすることはないのだろうが、「人の感情」はそういうものだ。




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