告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

丸山ワクチンの作用機序

2009年09月29日 | Weblog
日本医科大学、高橋秀実教授の「丸山ワクチンの作用機序に関する一考察を語る」より、エッセンスを紹介する。


ヒトの免疫は獲得免疫と自然免疫に分類される。獲得免疫は体内に侵入した異物の再度の侵入に備える機能を有しており、それはキラーT細胞、ヘルパーT細胞、NK細胞、B細胞などによって構築されている。一方、自然免疫は皮膚や粘膜などの体表面に構築された免疫システムで、侵入異物をいち早くキャッチし、その情報を体表面全体に知らせ、警戒網をひく機能を有している。この自然免疫を構成しているのは、樹状細胞群、ナチュラルキラーT細胞、γδT細胞であることが分ってきた。

丸山ワクチンの原材料であるヒト型結核菌には、樹状細胞を活性化する可能性のある糖脂質であるリポアラビノマンナンやヘプチドグリカンなどが発現しているとともに、アルキルピロリン酸などのγδT細胞活性化アルカロイドが分泌されていることや、CD1分子によって提示されるミコール酸やマイコバクチンといった脂質群が含有されていることが最近明らかとなってきました。丸山ワクチンはこうした自然免疫システムの担当細胞群を活性化する分子の複合体と考えることが出来る。体表面に張り巡らされた自然免疫は記憶を形成しない。丸山ワクチンを筋肉注射でなく、浅い皮下注射でおこなうこと、ワクチンを頻回(一日おき)に投与する理由はそこにあることに気づかされた。

丸山医師がワクチン療法を行っていたときは、自然免疫の実態についてはまだ解明されていなかった。ワクチンの投与を受けた患者さんの状態や反応を頼りに自らの信ずる道を進まれた丸山医師は、真の医学者・医療者のあるべき姿を示してくれているように感じる。



タバコの害を説くのは、かつてヘビースモーカーであった人だったり、免疫治療を非難するのは、かつて免疫治療を受け、まったく効果のなかった人であったり、今ただちに死が考えられない状況になると、かえって死が怖くなってきたのも同じことだろうか。1年前には、身辺整理に精を出した。今はまた余計なものが周辺に散らばってきた。これからは迷うことなくシンプルに生きたい。



最新の画像もっと見る