告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

グリチルリチン

2009年09月03日 | Weblog
福田稔医師は安保徹教授との共同研究で「福田―安保理論」を発表。その後、消化器外科の診察室に整形の患者が訪れるようになった。福田稔医師は鎮痛剤ではなくグリチルリチンを処方した。グリチルリチンは副交感神経を刺激することがデータ上判明し、免疫調整作用があることははっきりしている。しかし、肝機能障害などに主に適応するグリチルリチンを腰痛などの患者に処方することはない。多くの患者はこの処方に反応し、元気を取り戻したとある。副交感神経を優位にする治療で腰痛が緩和されるという事例は度重なったが、病院の院長会議において「処方が適切でない、意味がない」と糾弾を受け、病院を辞めることになってしまった。その後、免疫治療の病院に移り、刺絡療法での治療に専念する。


グリチルリチンはミノファーゲンという商品名で蕁麻疹などのさいに一般的に用いられている。注射と錠剤がある。漢方にある甘草の主成分である。整形科の疾患だけでなくガンにも効果が認められている。



単球やマクロファージから産生されるインターロイキン-12(IL-12)は、Th1型ヘルパーT細胞を誘導して抗腫瘍免疫を活性化する作用がある。リポポリサッカライドの働きでマクロファージからのIL-12の産生が刺激されるが、グリチルリチンをあらかじめ投与しておくと、転写因子のNF-kBの活性が上昇してIL-12遺伝子の発現量が増加する。

マウスのヘルペス脳炎の実験モデルで、グリチルリチンの投与は脳内でのヘルペスウイルスの増殖を抑え、生存率を高めた。ウイルスに対する生体防御能を高めることを示唆している。

マウスに致死量のインフルエンザウイルスを感染させる実験モデルにおいて、グリチルリチンはT細胞からのインターフェロンガンマの産生を誘導して生存率を向上させた。
皮膚発がん実験において、甘草の水溶性成分の主成分であるグリチルリチンを飲み水に混ぜて投与すると、皮膚癌の発生を抑制した.

その他多くの発がん実験で甘草やグリチルリチンやその代謝産物に発がん抑制効果や抗変異原性作用があることが報告されている。アメリカのデザイナーフーズの研究において、甘草はがん予防効果のある食品のトップクラスに位置づけられている。