お散歩日和 ♪

「山歩き」「街歩き」と「酒」の日々・・・

一徳防山・編笠山(東タツガ岩)

2020-09-21 09:44:23 | ひとり山歩き

15.52km

 累積標高(+)1570.314m(-)-1533.67m

 

4連休の三日目。週間天気予報では連休の天気はあまり良くないはずだった。しかし、良い方にはずれて連休初日からまずまずの天気が続いている。

コロナ禍で山歩きも自粛していた。数か月が経過してソーシャルディスタンスなど注意点を守れば大丈夫だと少し自信が出てきた。現に電車で通勤してほぼ普通(新しい常識を守って)に仕事をしている。飲食関係やスポーツ観戦・演劇鑑賞などの自粛要請も徐々に解除され始めている。

言い訳はこれ位にしておこう。

とにかく、そろそろ解禁にすることに決めた。

今回はリハビリ登山になる。思い起こせば、前回の山歩きは2020.3.24の「地蔵山・学文峰」で、今回は約半年振りになる。

実は、前回の「地蔵山・学文峰」自体がリハビリ登山のつもりだった。と言うのは、前々回が2019.5.26の「編笠山(東タツガ岩)」。前回と前々回も約10か月のブランク(その間の9月と1月にガンの手術を受けたためお休みしていた)。

これだけ登っていないと体力的に大丈夫か非常に不安だ。行先には悩んだ。リハビリに最適なのは前回同様「地蔵山・学文峰」なのだが、今回は病み上がりという訳ではない。前回よりは自信がある。と言う事で私にとってはホームグランドである今回のルートに決定した(最悪エスケープルートもある)。

南海高野線 白鷺駅9:23の電車に乗る。北野田で乗換えて三日市町9:44着。バスに乗換え。9:50発のバスで南花台四丁目10:00着。

道中の電車はやはり登山客が目立ったが、全員着席しても満席にならない程度の込み具合。バスに至っては乗客5人、それも途中で下車して貸切になった。これならコロナの心配はないだろう。

 

朝の内は薄曇りの天気だったが、バスを降りると真っ青な秋空が広がっていた。

南花台の住宅街を登山口に向かって歩く。

少年サッカーや少年野球の練習場を通り抜けると、山里の田園風景が広がり、「日野」の集落のはずれに出る。

集落の中を暫く歩く。この辺りは野草の花も多い。

「アカバナユウゲショウ」(ゲンノショウコかと思った)

「ツユクサ」

「ツリガネニンジン」

この道標を左折。少し行くと野池がある。

この横が登山口。

まずは竹藪の中を登る。

竹藪を抜けると植林帯

涼しい植林帯を暫く進むと、今度は自然林帯になる。

毎回書くが、バラエティーに富んだ植生が楽しい。

 

ここで珍客に出くわした。初めて見るヘビだ!

そっと近づいて撮影。もう少し近づこうとすると、サァーッとすごいスピードで森の暗闇に消えていった。

ネットで調べてみると少し珍しいヘビの様だ。

「カラスヘビ」(シマヘビ)

(ネット引用)

「シマヘビという蛇はアオダイショウと双璧を成す、日本ではもっともメジャーなヘビです。地域というよりも、単純に生まれる個体に体色変異が現れやすく、このカラスヘビの他にも、黄色変異個体がいたり、アルビノがいたりします。専門用語でメラニスティックという黒色変異個体であるカラスヘビ。野生下で見られる事は結構少ないようです。そのため高価でとりひきされることも多いです(相場1万くらい)。」

シロヘビは縁起が良いと聞くが、カラスヘビはどうなのだろう?

 

この後は、植林帯と自然林帯が交互に現れる。

まだまだ序の口なのだが、鈍り切った脚に少しこたえ始める。先が思いやられる。

重い脚を引きずるように登る。やっと尾根筋に出た。

「鞍部」

ここで右手から「旗倉山」の登山道が合流してくる。ここを左折。

ここからしばらくは自然林帯の中の比較的平坦な道が続く。

途中、足元に「オオセンチコガネ」を発見。

昨年もこの山域で見かけた。個体数が結構多いのだろう。

「オオセンチコガネ」の体色は、金緑、金青緑、金紫、金赤紫など地域によってさまざまなバリエーションがあり美しい。「ルリセンチコガネ」と呼ばれるものが有名。この辺りの個体は残念ながら地味な色だ。

 

暫く歩くと北側の展望が開けて、正面に「金剛山」の雄姿を望む事ができる。

リュックを下ろして一休みする。水分補給して出発。

この先に、右から「横谷」左から「大ザオ谷」の登山道が合流する交差点がある。

ここを直進。比較的平坦な道はここで終わり。

山頂まで急登が続く。

関電道の黒階段を登る。

「一徳坊山」の山頂付近は岩稜帯に積もった土壌に樹木が生育しているような場所で、所々に剥き出しの巨岩があり、それを巻くように細い登山道がある。

片側は切れ落ちており、滑落の危険があるので気が抜けない。

山頂が近づくにつれてどんどん勾配がきつくなる。

やっとの事で山頂に到着

「一徳防山」(541m)

狭い山頂では先客が一人昼食を採っていた。邪魔しない様に、山名板の写真だけ撮らせてもらって先を急ぐ。

東斜面のガレ場を下る。この下りは非常に滑りやすく要注意箇所。弱った脚には辛い。

途中、西から南の展望が開けた場所がある。

西の展望(三国山・槇尾山方面)

南の展望(岩湧山方面)岩湧山山頂のカヤトの草原が見える。

暫く絶景を鑑賞して出発。

ガレた下りが終わると、またしばらく平坦な道が続く。

途中でヒラヒラと優雅に飛ぶ「アサギマダラ」に出くわすが、残念ながら撮影は出来ず。「アサギマダラ」は春・夏を本州の山地で過ごし、秋には九州・沖縄遠くは台湾まで2,000km以上を移動すると言われている。

次の目的地「一徳坊三角点」(544.1m)に到着。

ここでも二人の先客が昼食中だった。このルートは一日歩いても誰とも出会わない事もある。こんなに人が多いのは珍しい事だ。やはり4連休でこの気候。誰しも考える事は同じと言う事か。今日の昼食場所に予定している「東タツガ岩」が心配になってきた。

ここからは、大阪平野からぐるっと六甲・明石・淡路島を一望できる。この時期にしては空気が澄んでおり綺麗に見えた。

ここも狭い場所なので写真だけ撮らせてもらって失礼する。

 

ここから「編笠山」方面に進む。

ここからは結構下る。毎度の事だがこの後の登り返しを考えると嫌気がさす。

「編笠のコル」からいよいよ急登の始まり。日頃使わない筋肉を使っているのがよくわかる。数メーター登っては休憩を繰り返し、何とか「編笠山」への分岐に到着。ここを左折。

「東タツガ岩」に到着。

しかし、今日はどうした事だろう。ここにも先客が2名、食事を始めるところだった。幸い根元の日陰に陣取っていて、先端部は空いている。許可を取って先端部に入れてもらう。危ないところだった。

真っ青な空、連なる山々。先端部は日差しが当たるが、この日はそう暑くは感じない。最近めっきり秋めいてきたが、谷からはツクツクボウシの声が聞こえている。

先端部に荷物を下ろして、私も昼食にする。

(本日のメニュー)

・いなばチキンとタイカレー(イエロー・グリーン)
・パパッとライス やんわかごはん(こしひかり)
・シーチキンフレークL
・マヨネーズ、醤油、九条ネギ
・キリン ハートランドビール 500ml
・月桂冠 山田錦 辛口純米 210ml

 

まずはビールをシュポッ!

久々の山ビール。たまらん!!

 

(ここで一句)

夏過ぎて 忘れ形見か 蝉の声

秋空眺め 緑のボトル

 

ビールを飲みながらつまみの準備

定番のネギマヨシーチキンだが、今回は熱燗を意識して、九条ネギをトッピングして醤油を一垂らし。

飽きない美味さ。

ビールの次は熱燗。

絶景を眺めながらチビチビ・・

 

飲んでる間に今度は「パパッとライス」を湯煎する。これが15分程かかるのだが、燗酒を飲む時間には丁度いい。

締めは、これまた久しぶりの「イナバのタイカレー」

「イエロー」と「グリーン」の相掛け。

何度食べても、しっかり辛くて、ハーブやスパイスが効いていて、感動的な美味さ! これで100円台前半の価格とは、コスパが良すぎる。

大満足の食事を終えて撤収。

 

少し登って「編笠山」(635m)山頂。

山頂を通過すると下りになる。

舗装林道に合流して左折。更に下ると「岩湧寺」に到着する。

今回、「岩湧寺」では思いもかけない素晴らしい光景を見る事が出来た。それは一面に咲き誇る「シュウカイドウ」のお花畑だ。「岩湧寺」の「シュウカイドウ」は有名で、一度は見てみたいと思っていた。「岩湧寺」は何度となく訪れているのだが、「シュウカイドウ」を見かけたのは2016年11月に訪れた際の一度だけで、しかも花は終わっていた。実に4年越しで願いが叶った。

「いにしえの道」を下って行くと「 雨乞い地蔵尊」の祠があり、その横手に湧水「長寿水」が滔々と湧き出ている。何時もの通り、夜の湯割り用にペットボトル(500ml )2本分を採取する。

「いにしえの道」を下り切るとアスファルト舗装の一般道に出る。ここから、このルートの中で最も退屈なパートになる。この退屈なパートが結構長い。「行司河原分岐」まで下り右折、「竹ノタワ」までは結構な傾斜の登り。足にこたえる。やはり、リハビリにこのルートは少しキツかったかと少し後悔しながら、黙々と登る。

「ツリフネソウ」

「竹ノタワ」を過ぎると「流谷」の集落の中の下り道。ここまでくると懐かしい田園風景が広がり、気持ち良く歩ける。

集落を抜けて南海高野線「天見」駅に到着。

秋の山間の日没は早く、田舎の無人駅には夕闇が迫っていた。

 

 

 

 

 

 

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