全国的にも有名な京野菜『万願寺とうがらし』は京の伝統野菜にも認定されていますが
名前の由来はこの野菜が誕生した”万願寺”の地名がそのまま付けられています。
地区には実際に万願寺さんというお寺があり正式名称は「西紫雲山 不動院 満願寺」
真言宗御室派で今は引土にある円隆寺さんの末社のようです。
開基は鎌倉時代初期と古く建保6年釈弁円上人によって創建されたとなっています。
弁円上人の心願満つるが故に「満願寺」と号し
万人の願いを聞き届けてくれる寺として字名を「万願寺」としたと書かれていました。
現在の建物は江戸中期(明和4年改築)のもの
本尊は三十三年に一度開扉されるという秘仏で市の指定文化財「十一面観音菩薩像」(次回公開は2035年)
万願寺地区山間の静かな場所にひっそりと建っています。
万願寺とうがらしは”万願寺甘とう”とも呼ばれ伏見唐辛子とカルフォルニアワンダーの交雑種
唐辛子と付いていますが果肉は柔らかく甘みがあり辛くないです。
(たまに大当たりの辛いのに出くわしたりもしますが(笑))
調理方法は様々ですがそのまま焼いてかつおぶしをかけ醤油で食べるシンプルなものから
炒め物や煮物等々・・・農協の「彩菜館」ではジャムやピクルスなども販売しています。
上野家さんが作るお米パンの中にも万願寺とうがらしを使った調理パンが時々登場しています。
また数量限定で食べるラー油「万願ラー油」も新発売したそうです。