黒木亮の作品を読むのはこれで3作目になります。
この作品は『巨大投資銀行』と同様の
国際経済がらみのお話ですが、
舞台は殆どが法廷です。
脳梗塞で痴呆状態になった女性に過剰融資がなされ、
結果返済不能になったという。
大手都市銀が犯した犯罪を明らかにするために
弁護士と共に立ち向かう
ニューヨーク在住の投資銀行パートナー右近祐介。
経済用語+法律用語で、圧倒はされますが、
黒木氏は簡単な説明を随所でしてくれるので、
一気に読めました。
読後感が小気味いいのは『巨大投資銀行』の時と一緒ですが、
アマゾンの書評を読んで驚いた!
実はこの小説の下敷きになっていたのは、
彼が三和銀行から受けた同様の被害で、
法廷に立ったという事実。
実話、それも海外にいることを良いことに
その犯罪を仕組んだのは彼と決めつけられるという不条理。
こんなことがつい数年前に起こったと知って、
ぞっとしました。
小説の中では「悪」は結果的には
お裁きによってではなく、
都市銀行同士の統廃合の中で
消されていく(退職させられる)のですが、
多分ここの部分も実話と同じであろうと思いますし、
そうあって欲しいと思わずにはいられない小説です。
ですが、上記の事実を知らなくても充分楽しめます。
この作品は『巨大投資銀行』と同様の
国際経済がらみのお話ですが、
舞台は殆どが法廷です。
脳梗塞で痴呆状態になった女性に過剰融資がなされ、
結果返済不能になったという。
大手都市銀が犯した犯罪を明らかにするために
弁護士と共に立ち向かう
ニューヨーク在住の投資銀行パートナー右近祐介。
経済用語+法律用語で、圧倒はされますが、
黒木氏は簡単な説明を随所でしてくれるので、
一気に読めました。
読後感が小気味いいのは『巨大投資銀行』の時と一緒ですが、
アマゾンの書評を読んで驚いた!
実はこの小説の下敷きになっていたのは、
彼が三和銀行から受けた同様の被害で、
法廷に立ったという事実。
実話、それも海外にいることを良いことに
その犯罪を仕組んだのは彼と決めつけられるという不条理。
こんなことがつい数年前に起こったと知って、
ぞっとしました。
小説の中では「悪」は結果的には
お裁きによってではなく、
都市銀行同士の統廃合の中で
消されていく(退職させられる)のですが、
多分ここの部分も実話と同じであろうと思いますし、
そうあって欲しいと思わずにはいられない小説です。
ですが、上記の事実を知らなくても充分楽しめます。