れきしどころ真理庵

江戸時代の江戸を中心に、医学史・蘭学史を調べています。日々の暮らしを歴史からみた写真日記。

ライブラリートーク

2006-10-22 23:50:14 | 日常茶飯事記
先週19日に六本木ヒルズ49階の
グレートブックスライブラリーで、
ライブラリートークが行われました。
今回の題名は
「いまさら聞けない!
株式市場、M&A関連ニュース
を振り返るやわらか本音トーク」
でした。
ファシリテーターは保田隆明氏と田中慎一氏。

で、経済関係門外漢の私ですが、
ファシリテーターのお二人の
息がピッタリのトークセッションで、
バブル崩壊後の経済の動きの一端を
垣間見ることができ、楽しかったです。

で、私も一つ質問させて頂きました。
何かというと、経済動向ではなく
田中慎一氏へ「責任の取り方」についてです。
田中氏は『ライブドア監査人の告白
-私はなぜ粉飾を止められなかったのか-』という
ライブドア事件に関わった人間としての思いと、
実際その時自身に起こった出来事を綴った
ドキュメンタリーの著者です。
社会的反響の大きな本ですが、
私も事前に読みました。
彼は港陽監査法人の解散を余儀なくされた上で、
公認会計士の資格を自ら返上してしまいます。
ある意味潔いのですが、
30代半ばの若い世代の人にしては
余りに古風というか日本的「責任の取り方」に思えて
そのことを直接ご当人にお聞きしたわけです。
ですが、私の言葉足らずで、
今一歩納得いくお返事が頂けず
仕方なく彼のブログにメールして
もう一度お訊きしました。
「ご自分の責任を感じすぎていらっしゃるように、感じました。
公認会計士を返上なさることはないのにと思いました。
私が大学(医学部)で働いていたとき、
世間では色々な医療ミス等
医者が起こした事件がありましたが、
医師会から処分されたのではなくて
自ら医師免許を返上した話はきいたことがありません」と。

それに対して、すぐに田中氏から
丁寧なお返事を頂きました。
「考えた末のことです」と。

私はライブラリートークの2時間近く以外、
田中氏に関しては、著書を読んだだけの
知識しかありません。
しかしトーク・ご本・メールを通じて感じた
彼のお人柄は凄く真摯な人だということです。
自分より10歳以上も若い「団塊ジュニア」と
呼ばれる世代にこんな逸材がいるのだと、
改めて思いました。
そういえば藤田憲一氏も同世代。
この年代もなかなかいいなとの思いを新たにしました。

写真は六本木ヒルズけやき坂通りにある【マップ】です。