記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

箱崎水族館と岩田屋観覧車

2010年05月01日 22時51分23秒 | 福博まちの記憶
 先日のKBCドォーモの放送時に提供した箱崎水族館の絵葉書。アーカイブ化している画像の中に水族館があった場所が明確に判るものが見当たらず、それでも確かあったはずだと、段ボール箱に入ったままの未整理の絵葉書を見返した。その中に1枚ありました!国道3号線の筥崎宮参道脇にある灯台(灯籠)と水族館が一緒に映っている写真。

 灯台(灯籠)の向こうに見える建物が水族館、ほとんど波打ち際である。昭和5~6年にかけてのこの一帯の埋め立てにより水族館の周囲も埋め垂れられ、さらに国道の開通(当時は2号線、現在の3号線)によって敷地の大半がかかり閉館となった。灯籠の丘側そばには、現在コンクリート製の大鳥居があるが、これは一帯の埋め立てと国道開通の際に建設されたもの。水族館にいた動物たちは、閉館直後に開園した福岡市動物園に引き継がれた。
福岡市動物園・箱崎水族館

 さて、明日2日夜は久々のナイトシャッフル「記憶探偵キノレオ」である。再び大吉君扮する名探偵クナン君も登場し、キノレオとの探偵バトルを繰り広げる(かも?)。岩田屋にかつてあった屋上観覧車の謎、観覧車にまつわる複数の謎を解明してます。いつ設置されたのか?何世代あったのか?最後に撤去された観覧車はどうなったのか?等々。
ナイトシャッフル

 この調査で岩田屋さんの古い資料を色々と拝見できた事が、今の私には一番のご褒美である。創業一族も撤退し、すでに古い資料のことが判る方は会社内におらず、社史などから関連する項目を拾い出すしかない。幸い30年史などには毎年のデパート内の組織図なども掲載されており、年表と合わせて観覧車設置時期を割り出した。

 そして、調査を開始してすぐに観覧車研究の第一人者・福井優子さんから「今、私は福岡に来ています。そちらへお伺いしたいのですが」と電話をいただいた時は、あまりのタイミングの良さに飛び上がって喜んだ(本当は飛んではないけどガッツポーズ!)。調査したことを福井さんに確認、福井さんから観覧車設置管理の業者さんを紹介いただくなど、まさに満を持してのロケとなった。
観覧車通信

 福井さんとの繋がりも、ちょっと神懸かり的である。大塚ムネトさんが書いた岩田屋の観覧車に反応し、福井さん自身も調査を開始。私が福井さんのブログに書き込みしたことと、フォトブックシリーズ「懐かしの遊園地風景」を福井さんが購入していただいた事でご縁ができた。さらに、北海道の初三郎研究家・出塚さんから私の処に初三郎作で観覧車が描かれた鳥瞰図があると聞き、今回の九州観覧車ツアーで福岡に来て電話して来られた訳である。人の繋がりの素晴らしさを実感した数週間だった。

 奇跡としかいいようのない2年半、第27章・28章に達した「記憶探偵」シリーズ。裏方で携わらせていただくだけでも本当にありがたい。貴重な経験をさせていただいている。

 あ、明日2日昼放送のKBC「未来への羅針盤(12:00~12:15)」も必見!福岡の電車100年、花電車の歴史なども紹介される。西鉄の吉富さん登場!2日夜、3日、4日博多どんたく「花自動車」ももちろん登場。
KBC「未来への羅針盤」

今日の写真は、冒頭で記した箱崎水族館と灯台が映っている写真。

ツイッターのブログ
フォトブックシリーズ解説・通販
福岡市内線の思い出ブログ
写真集「西鉄ライオンズとその時代」
美しき九州「大正広重」吉田初三郎の世界 九州・初三郎研究会
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
ギンギラ太陽's
冷泉のあゆみ1945~2007まちづくり戦後史
鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図コレクション・吉田初三郎ほか

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ずっと好きダッター | トップ | 博多どんたく »
最新の画像もっと見る

福博まちの記憶」カテゴリの最新記事